現役で心療内科で投薬治療+カウンセリングを受けている同人オタクが治療について詳しくお話します

はじめまして。
まずはこちらの肘樹さんのポストを引用させていただきます。
(肘樹さん!引用に問題があれば消去して、内容を文字起こししますのでお手数ですがコメントをください)

私はこのポストの引用欄を拝見したのですが、今現在心療内科に通っていて投薬治療を受けている+臨床心理士によるカウンセリングを受けているオタクの方は見受けられないように思いました。 
1つ目のポストに関しては引用が多すぎて全ては確認できていませんが…。

勿論、自分の持病の話はデリケートなことなので、堂々と引用で語られる方はそう多くはないと思います。
私も現在オタクとして活動しているアカウントがありますが、そのアカウントで堂々と引用するのは難しく感じました。

でもひょっとしたら本当に悩んでいる方が参考になる情報を私は沢山持っているのではないか?とも思ったので、こうしてnoteに書くことにしました。

私のざっくりとしたプロフィール

・二次創作活動をするオタク
・雑食ですし逆カプOKですが苦手な表現があります。見ても寝込んだりはしませんがしんどくはなりますし、切り替えが苦手です
・心療内科への通院歴は6〜7年
・うち、臨床心理士によるカウンセリングを受けているのは2〜3年
・医師の診断により病名が判明しており、投薬治療もしている
・現在も治療中で、通院は月に一度。心療内科での診察とカウンセリングは同じ病院

通院について

引用で沢山の方が仰っていますが、心療内科や精神科は気軽に通ってもいいところです。
(こんな他人から見たら小さなことで病院に行くなんて…)と思うようなことでも、苦しくてたまらなかったらすぐに予約しましょう。
軽い風邪でも市販薬より薬剤師に処方してもらったものの方が即効性があるのと同じです。

基本的に予約しないと受診はできないものと思ってほしいのと、初診は1ヶ月待ち〜もザラなので、早いうちに予約したほうがいいです。

私も初めての通院は緊張しましたが、待合室で待っている患者さんは道ですれ違う人達とまったく同じで、パッと見て何か問題ごとや辛い症状を抱えているように見える方はほとんど居ません。
(受診することは特殊なことではないという意味合いの文章ですが人を見た目で判断しているので不適切に感じられる方も居るかもしれません、すみません)

カウンセリングについて

私が心療内科に通うきっかけとなった出来事は二次創作活動とは全く関係がないのですが、同人活動するなかで出てきた悩みも臨床心理士の方にお話を聞いていただいています。
活動ジャンルやカップリング名などはぼかしていますが、かなり詳細なところまで話しています。

ぼかしているのは身バレ対策というよりも、私より年上の心理士さんでオタクではないため、専門用語はかえって分かりづらいだろうという配慮の方が強いです。

なので二次創作している原作のことを「ジャンル」と呼ぶことや、カップリングという物が存在するところの説明からしています。
心理士さんも単語の意味が分からないときは聞いてくださいますのでその都度説明して、オタク特有の共通認識を理解していただいています。

同人活動での悩み相談の一例は、
・私が書いているカップリングはマイナーで、人気カプを書いている人に嫉妬してしまい、そのカップリングの作品を見るのが辛くなってしまった
・持病由来の体調の波によって作品をもっと沢山作りたいのにできなくて歯痒い。定期的に作品を上げられる人が羨ましくて辛い
・同人活動を通じて知り合った方と揉め事が起きてしまい辛い
などなど

同人活動あるあるな悩みばかりで、人によっては「そんなことで悩んでるの?」と思われてしまいそうな内容ではあります。

何故持病ができるきっかけになった出来事のみに絞ってお話をしないのかというと、私が思い悩む全ての出来事は私の主観から来ているので、思考のクセ(こういうふうに受け止めてしまいがち等)が存在するためです。
心理士さん曰く『悩み事だけでなく好きな物について語っても大丈夫、そのほうが人となりが分かる』とのことなので、私がそのカップリングのことをいかに愛しているかも話しています。

ただ、私は元々の持病の原因となったトラウマを治療するためにカウンセリングを受け始めたので、心理士さんと何回もお話して(この人なら信用できる)と思ってから同人活動の悩みを相談し始めました。なので同人活動の悩みを最初から聞いていただきたい方にとって、その点は参考にならないかもしれません。

カウンセリングを受けたいと思うようになったのは、持病の投薬治療を数年続けて症状そのものは楽になったもののトラウマは消えず、自分で自分のことを追い詰めることをやめられなかったため、自分から主治医に「カウンセリングを受けたい」と伝えました。

主観的に見た注意点

まず、私は心療内科に通院→同じ病院の心理士さんにカウンセリングしていただく…という順番だったため、人によっては心理士さんのカウンセリングのみだったりケースバイケースなので、私の話を全て鵜呑みにしないようにお願いします。
それでも留意しておいて損はないと思うことを書いていきます。

●お金がかかる

心療内科や精神科の受診、お薬の処方は保険適用ですが、カウンセリングは自由診療のためお金がかかります。
私が受けているカウンセリングは1回8000円ほどで、時間を延長していただくと金額が増えます。
また、診察と処方にも毎月合計で3500円ほどかかっています。(自立支援医療制度というものを受けており、精神医療1割負担ですがこの金額です)

●必ず公認心理士か臨床心理士の資格を持っている方を選ぶ

「カウンセラー」は資格が無くても名乗ることができます。病院からの紹介が確実だとは思いますが、まずはカウンセリングから…という場合は必ずしっかりと調べてください。

●カウンセリングは1回受けただけでは何も変わらない

第三者に悩みや愚痴を吐露することでスッキリはするのですが、悩みの根源である自分の考え方のクセだったりは話を一度聞いてもらっても何も変わりません。
私も最初の数ケ月くらいは何も治療効果を感じなかったので、本当に月8000円も支払う価値があるのか…と悩みました。

でもお話を何回も聞いてもらううちに、心理士さんが私の考え方のクセになっているところを気づかせるような指摘をしてくれるようになったり、私の知らない精神医療や人間の心理の話を聞かせてくださるので、結果的に2〜3年カウンセリングを受け続けている今の方が受ける前よりもずっと生きやすくなったと実感しています。
何か新しい悩みが生じたときも(今度のカウンセリングで相談してみよう)と思えるので、心の支えになっています。

●当たり外れがある

お医者さんも心理士さんも、自分とは合わない場合があります。
合う人が見つかるまではしんどいですが、適切に、快適に治療を受けるために頑張って探してほしいです。

●心療内科や精神科に先に通った場合、まずは投薬治療になる

お医者さんと心理士さんは役割が違います。
私の場合は初診時にトラウマを抱えるに至った出来事についてお医者さんにも沢山聞いていただきましたし、その後の投薬治療中も沢山お話しましたが、基本的に投薬の量を調整して症状を抑えたり、病状を改善するためのアドバイスがメインです。

●合う薬がいきなり見つからないこともある

向精神薬は脳みそに直接効くお薬が多いのですが、副作用もありますし、薬が合わないことも多いです。
飲んでみないことには効果が分からないので、自分に合うお薬が見つかるまでは何度も副作用に苦しんだ経験があります。
1つの症状に対してのお薬が何種類もあるので、総当たりでやっていけば見つかる可能性が高い…といった感じです。

なかなか合うお薬が見つからなくて、主治医を疑ったり、勝手に薬を飲むのをやめた時期もあったり…。
主治医はそんな私を叱りもせず「合わないと感じるのであればセカンドオピニオンを受けに行っても大丈夫ですよ。転院の紹介状も書きますよ」と優しい言葉をかけてくださったので、転院もせず真面目に服薬するようになりました(迷惑な患者ですがこれもあるあるらしいです)

今は合うお薬も見つかり比較的安定して暮らせていますが、未だに薬の量を調整したり、新薬を試したりしては副作用で死んでいることも割とあります。私の持病は完治が難しいもののため、これからも一生の付き合いになる予定です。

最後に

軽く脅すようなことも書いてしまい逆にハードルを上げてしまうのでは…と気がかりではあるのですが、私にとっての心療内科とカウンセリングの真実は上記の通りで、本当に知りたい人に情報が届けばいいなと思っています。
私は持病×2の治療とカウンセリングなので、費用に関しては私ほど重くなければもっと安く済むはずです。

精神医療を受けたことが無い人は、周囲にあまり精神医療を受けている知り合いが少ないんじゃないかなと思います。私がそうでしたし、だからとても不安でした。
だけど、みんなあえて言わないだけで医療のお世話になってる人は沢山居て、自分からその話題をしたことで「実は私も…」と打ち明けてくれることがよくあります。

とにかく、気軽に行ってみてください!

長文を読んでくださりありがとうございました。

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