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泣く子と地頭にも勝てるようになる日は来るだろうか

「泣く子と地頭には勝てぬ」ということわざがあります。理屈が通じない赤ん坊や権力者の要求には、たとえ無茶苦茶なものであろうとも結局従うしかないという話ですね。

悲しいかな、令和の時代になっても人はこの理から抜け出せないでいます。

組織に所属していると、プロセスにはろくに関わらないのに後になっておれは聞いていないとむくれる(しかもその後の責任をもつわけでもない)困ったお人が必ず一人は居ます。新人なら泣く子、ベテランなら地頭・・・いや、泣く中年とでもいうべき困ったお人。

この困ったお人を脇において(もしくはうまく同意を得て)円滑に業務を進めていくことはできるのでしょうか。
できるとすれば、それは何によってもたらされるのでしょうか。



1.モラルに求めてみる

無理。

無理です。モラルがどうこうで解決できりゃ誰も苦労しません。だいたいにしてモラルが欠如してるから困ったお人なのであって。

はい解散。


2.技術に求めてみる

たとえばDXが進めば、または何らかの技術革新によって、困ったお人がわかってくれる日が来るでしょうか。

これもまた難しそうです。データで示してもあくまで理屈です。いくら理屈で説明しても、そもそも理屈が通るような相手ではないからです。

軽度の困ったお人ならわかってくれるかもしれませんが、頭から話を聞こうとしないのが重度の困ったお人。話を聞いて、データを見て、物事を判断するという発想がはじめから無いのですから。


結局どうすればよいのか

モラルに期待するは無理、技術でカバーするのもかなり厳しそう、となればどうすればよいのでしょうか。

少々癪かもですが、適度に服従のポーズを見せて適度に満足してもらうのが結局のところ最適解なのではと思っています。

説明は聞き入れない、かといって下手に出て味方につけようというのもいろいろと不安要素が多いですし、ヘタに敵対して関係を悪くしてしまうと意味の分からない妨害にあいかねません。

困ったお人に勝とうとしてどうこうするより、ほかの健全なチームメンバーの士気を下げないように上手に立ち回ることを考えたほうがなにかと建設的。


負け上手は、何とやら

やはり、泣く子と何とやらには勝てないのです。
勝てない以上は、最初から勝ち負けの構図にもっていかない事を考えましょう。

戦国の世でも投資の世界でも、負け方が上手い人が結果を残すと昔から言われているぐらいです。

平常時はのらりくらりと口撃をかわし、それでも対峙することになってしまったら適当なところで相手に花を持たせて面倒事にならないようにしましょう。そっちのほうが、きっとみんなの幸せのためになります。


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