詩 カンパニュラ

紫小花のカンパニュラ

霧吹きの水ほとばしり

初々しく咲くよ

この夏中咲くかしら

そんなことを思い浮かべ

花散るのを恐れ思い

生命の神秘に思い至る

紫色の炎を燃やし

生命は燃える

燃え尽きる迄の間に

人は様々な思い持つ

どれだけ色んな思い抱くか

愛情をどれだけの間持っていられるか

冷笑的な態度と皮肉の鋼の心を持つ人

表面を装うことのみの為に

いくら散財しても構わないとする輩よ

いくら美服を着ても宝石で飾り立てても

中身は空洞

虚ろな目 冷たい手

おまえに抱かれたら身も心も凍りつくよ

凍傷になりたくない者は

表面の美しさ流暢さに

夢誤魔化されることなき様に

昔々から

目に見えるもの 耳に印するもの

そのなだらかさ美しさのみが

理解可能か

奇跡が起きて真理が

あなたを自由にするまで

あなたは

盲者、聾者であり

表面だけにのみ

惑溺するものだろう

悲しみはここから始まる


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