詩 放蕩息子

チッチッチッと正確にリズムを刻み

チッチッチッと舌打ちを3度して

チッチッチッと小さな雀を人懐こく呼んで

チッチッチッ、チッチッチッ

キッチン、ガッチン、バッチンコ

お父さんのお目玉は

ガッチンコで僕グッチャンコ

何処かで欲しいよ 苦渋の判断

僕にだってね、僕にだってね

良くは言わないけど言いたいことがある

わかってくれとは言わないが

そんなに僕は悪いのか

世間の後押し思い込み

お父さんは僕を見ず

僕が真実を言っても

偽証者達に騙されて

僕に冷たい感情を持つに至り

母を泣かして家を出る

いつか僕が、いつか僕が

この世から尊ばれる人とみなされれば

気づいてくれるのか!

ああ この世は広い

父の涙がわかり

僕は戻れるんだとわかり

懐かしき我が家へと足を向ける

ボロボロになった僕を

父は抱いてくれた

ああ 音楽が聞こえる

一緒に聞こう

優しい音をしてる

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