選ばれるコーチ選ばれないコーチ〜初めてプロのコーチングを選ぶ行動心理〜
これはコーチを目指す私が、初めて有料のプロコーチ体験をするにあたり、クライアントがコーチをどのような心理で選ぶのか、また選ばないのかをまとめた記事です。
1.どのような人向けの記事?
これはコーチングを受けたい人向けの記事ではなく、プロコーチ又はそれを目指す人向けの記事です。
コーチが集客を目的にクライアントの行動心理を把握するため、参考材料になればなという思いで記事にしました。
あくまで私が初めてコーチを選んだ基準です。行動心理学等を元にした汎用性のある記事も価値があると思いますが、あえてそれはしません。
私という具体的なクライアントが、どんな心情で初めてコーチを選ぶのかを赤裸々に語ることで、抽象的な真理が見えてくるだろうと考えました。
なので、多くのクライアントに当てはまる内容ではない可能性もあるので、ご容赦ください。
だだ、少なくとも私の状況や感性に近い人を対象とするならば、そこには何かヒントが隠れていると思います。
2.プロコーチを探すキッカケ
コーチングスクールに通って約4ヶ月。私が通っているコーチングスクールはCTI JAPANという世界的にもメジャーな流派のスクール。
現在は、そのスクールの応用コースの折り返し地点という状況。
前々から「プロのコーチング受けないとなぁ」と思っていたたものの、受けずじまい。
それは、もしプロのコーチングの効果を感じられなかったら、コーチングに幻滅してコーチを目指せなくなる怖さがあったからな気がします。
ちなみに、コーチングスクールの練習中にクライアント体験をしていても、「このセッション効果的だな~」と感じることはあっても、人生観が変わるような感覚は残念ながらなく。
これは私にコーチングしてくださったコーチが同じ受講生(プロではない)だからというわけではなく、後述するように私自身の問題が大きいと考えています。
また、コーチングスクールの仲間や会社の同僚にクライアントになってもらって私がコーチングを実践しても、その効果を信じることが出来ませんでした。
確かに自分がコーチングをさせてもらった結果、クライアントが変化して前に進んだような成功体験は何度かありました。
「コーチングの効果はあるかも?」と感じつつも、クライアントの本心は知ることはできないので、「気を遣われているのかも?」とどうしても疑ってしまう自分がいる。
そんな時、同じコーチングスクールで出会ったプロコーチ(この方はプロのコーチでありながら、一緒に学んでいる受講生でもある)から背中を押されました。
その方から「コーチングの効果を信じられないと、プロして自信を持ったサービスは提供出来ない。あなたはプロのコーチングを受けなさい」と言われる。
分かっていたことだけど、プロから言われるとその言葉は重く、背中を押された気持ちでプロコーチ探すことに。
3.プロコーチを選ぶハードル
まずコーチを選ぼうとすると驚くのがその人数。1つのコーチ検索サイトを見ても200人とかを超えているので、選ぶのも大変。
多ければ多いほど迷ってしまって決められず。かつての私がそうだったように、面倒くさくなってしまって実はここで諦めてしまっている人も少なくないかもしれません。
明確な悩みがあれば、それを専門とするコーチを選びやすいと思います。
しかし、私のように「モヤモヤした状態をコーチングでスッキリしたい」というようなフワッとした状態だと明確に選ぶ基準がないので、ほとんど直感で決めることになります。
とはいえ、貴重な時間とお金を使ってコーチングを受けるのですから、失敗もしたくありません。
そこで、まずはコーチを選ぶ数を絞るためにも、まずは受けたくないコーチを消去法で選んでいくこととしました。
4.選ばないコーチを選ぶ基準
まずは選ばないコーチの基準を作るために、私がなぜプロのコーチを受けたいと思ったことを深掘りしました。
私がスクールでクライアントとしてコーチングを受けている時、実は本音を隠しながら話をしている自分がいました。
「これを言ったら引かれるかも?」とか、「人としてどうなの?と思われないか」とか。
冷静になってみると初対面の私がどうであろうが相手は気にするはずもないのに、何故か気にしてしまう。
コーチングでは、本音を出さない限りその効果は最大化できないと分かっていますので、私の選ばない主な基準は『本音で話せなさそうな人』になりました。具体的には以下の4点。
コーチを選ばない基準その①:女性
女性の読者の方申し訳ありません。男尊女卑をしているわけではなく、私がパートナーシップに問題を抱えているからです。
もしも私がパートナシップをコーチングのテーマとしてしまい、女性全般に対して不快な発言してしまうかもと思うと、女性のコーチには気を遣って話せないんだと思ってしまうのです。
コーチを選ばない基準その②:年下
直感的に私よりも年下のコーチは嫌だなと思ってしまいました。私より年下であっても、私より経験も能力も高い方がおられるのはわかっています。
合理的な理由ではなく、「年下に私のことが全て見透かされてしまったら、なんだか負けた気がする」「年下にカッコ悪い姿は見せるのが恥ずかしい」とかとか、そんなしょうもない感情な気がします。
ちなみに、コーチ歴が短いよりは長い方がなんとなくいいかもと思ったけど、そこまで重要視はしませんでした。
コーチはコーチ経験だけではなく、その人の人生経験から生まれる生き様みたいなものが重要なのではないか、とスクールに通いながら漠然と感じていたからです。
選ばない基準その③:清潔感のあるカッコいい人
本当にごめんなさい、完全に私の主観です。すごくキラキラした方だと自分との差を感じてしまって、なんとなく自分を出せないと思ったのです。
一方で写真にあまり気を使っていない人と感じたコーチも自然と避けていましまた。
良いコーチなら、自分のブランディングも拘るだろうと勝手に私の感覚から決めつけて、ほとんど見た目の直感で選んでしまっていました。
選ばない基準その④:コーチング料金が安価
全部のコーチの料金体系を調べ切ってたわけではないので、確かなことは言えませんが、一番高い方では1時間3万円だったように思います。
コーチングの成果は時間で測れるものではないと考えています。コーチングの成果は「いかに変化したか、前に進んだか」であるべきだと。便宜上、時間単価に設定せざるをえないサービス上の性質なんだと思います。
なので、他の時間売りサービス(例:マッサージ等)と比較すると、1時間3万円は高いなと思うのが一般的だと思います。私も時間だけ見れば高いなと思います。
ですが、私の目的は「プロのコーチングを受けてコーチングの価値を感じたい」なので、コーチングの料金が低いと「まだ自信がないのかな・・・」と思ってしまい、値段が安いコーチは選ばないことにしました。
5.残ったコーチからコーチを選ぶ
消去法で残った3名のコーチ。コーチにはタグがついていて、例えば「エグゼクティブ」とか「パートナーシップ」等の誰向けのコーチングなのかを表すモノ。
他には「山登り」とか「お酒」とか、その人のパーソナリティを表すモノがついている。
私は漫画が好きで、特に好きな「HUNTER✖HUNTER」とか書いてあったら、その人にしてしまったかもしれませんが、特に気になるタグもなく、3名の中からコーチを選ぶことはできず。
困ってしまったので、最終手段で『あみだくじ』をしました。ここまで来て運任せかよ、と思われたかもしれません。
ただ、ここまでの過程で悩んで悩んで、あとはどなたでも大丈夫な気がすると覚悟が決まっていたので、あとは運命に身を委ねました。
1人のコーチに決めたので、早速申し込もうとしました。ただ、その前にその方の人となりは確認しておきたいなと思い、コーチのホームページを隈なく見ることに。
そのコーチの方にこの記事のことはお伝えしていないので、特定されないように具体的な内容は差し控えます。結論から言うと、この方なら自分を飾らずに話せるなと感じました。
その方が自分のことを正直に語られていて、成功体験・失敗体験談だけではなく、嫉妬心や劣等感等、あまり人には言いたくないようなことも勇気をもって話されているなと感じました。
マーケティングとして意識的にやられていると思いますが、人生のマイナスな状態からプラスになったストーリーが印象的でした。
コーチの生き様をみて「自分もこうなれるかも」と、コーチング後に自分が変わることがイメージしやすくなるのだろうと感じました。
自分がクライアントとして全力で向き合うことができそうな予感があり、ワクワクしながら初めてのプロのコーチング体験が迎えられそうです。
6.まとめ
コーチングを受ける目的によって、そのコーチを選び方は異なります。
ただ、私のように目的がふわっとしたクライアントの場合は、次の考え方がコーチ業におけるマーケティングとして重要なのではないかと思いました。
選ばれないコーチにならない
まずは減点されないこと。
対策としては、ご自身のコーチングとしてターゲットになりそうなクライアントにご自身の宣材写真や属性情報(タグ)を見せて「なにか違和感や不快だなと思うある?」とヒアリングする。
コーチ本人を目の前にすると言いにくいかもしれませんので、誰かにお願いしてコーチの印象を確認できるとなお良いと思いました。
ホームページやSNSで自分の経験や思いをオープンに語る
多くのプロコーチが実践されているように思いますので、ことさら言うことでもない気がしますが、改めて大事なことだと感じました。
特に初めてコーチを受けるクライアントは不安です。クライアントが気持ちをオープンにするためには、コーチが先にオープンにしてあげることで、クライアントはとても安心します。
そして、クライアントに親近感とコーチングを受けた後の成果がイメージしやすいように、コーチ自身のストーリーを語る。特にコーチ自身がマイナスだった状態からプラスに転じた分かりやすいストーリーがあるとなお良いと思います。
以上、「選ばれるコーチ選ばれないコーチ」でした。次回は、初めてのプロのコーチング体験後の感想を本音で語りたいと思います。
拝読してくださり、ありがとうございました。