精神的不調時は動くな

これは自分への戒めも兼ねて。

時々、無性に気持ちの落ち込みが起こる。
自分の場合はとにかく死にたくなる。
これは物心ついた時には既にそうだったので、うつなどの精神病理というよりは、パーソナリティの問題だと思う。
今考えれば、幼稚園の頃から友だちと毎回真面目にどうやって死のうかと縄の括り方や練炭の使い方を調べては話していたが、その光景や心情を客観的に見ると恐怖である。
その友達は小学校から不登校になってしまったが、今元気であればと思い出しては願っている。

それはそうと、今生き延びてしまっているし、現実の生活がある。
例の彼を自分のものにしたい願いもある。
そのために負けていられないのだ。

精神的不調になると人は「いらんこと」する。
標準語ではどう言うかわからないが、不必要かつ不適切な事を好んで選び取る。
いつもだと我慢できてる部分が我慢できず、彼に唐突に縋るようなメッセージを送ったり、関係が破綻する可能性を高めてしまう行動をとったりしがちだ。
自分の場合には精神的不調から相手に愛してもらいたい欲が高まって、試し行為的な事をしたり、しつこく構って欲しがったりする。
毎回自分の幼児的な愛情欲求を満たそうとしてしまうが、相手は迷惑極まりないのは確かで、ましてやこれから関係性を構築しようとしている仲で行うのは不適切である。
そう頭ではわかっているし、冷静に眺めている自分も居るが、心のブレーキが効かずに暴走している自分も居る。
この状態になると、相手に対して何をしても効果的な事ができない。
だから、とにかく精神的に不調が出ている間は動いてはいけない。
今できる目の前の事だけに集中して、まずは一日の生活をやり切って、生活を一定水準から崩さないようにするのが最優先だ。
自分の場合は生活が破綻していくと、ドミノ倒し的にできない事が増えて部屋は散らかり放題のゴミ屋敷で自分の衛生面が整えらえず外見も体型を含め崩れてしまう。

じゃあ、その様になる前に何か予兆がないのか？
いや、ある。
今回、三週間ほど不調があったが、生活自体の変化や気分の崩れは3ヶ月ほど前からあった。
職場で退職者がおり、その仕事を引き継いだために仕事量が倍増したのである。
その頃に不眠や疲労感の蓄積の自覚があり、同僚に愚痴をこぼしていた。
昨日、そう言えば夏頃に疲労感を訴えていたが大丈夫か？と同僚から尋ねられ、そう言えばそうだったと気づいたところでこのノートを作ろうと思い至った。
その後、しばらくは調子が戻っていた。
もしかしたら普段以上に元気だったのかもしれない。
飛行機の距離の移動を学会や友達の結婚、長期旅行のために行い、空いている休日には友人らを誘って遊びに出掛けて、美容や体型作りのためのルーティンを増やした。
ノートを書き始めたのもこの頃である。
その間、疲れはなく、むしろ充実感があった。
だが、徐々に崩れは起こってきた。
まずは台所が片づかなくなっていた。
自炊が中心であるが、気がつけば洗ってない食器類や調理器具がシンクに積み重なっていることが増えた。
次に洗濯が疎かになった。
毎日お風呂上がりに洗濯していたのが、いつの間にか朝になり、1日遅れになり、気がつけば洗濯槽が満杯になって慌てて回し、最終的にはコインランドリーを頼らなければ終わらなくなった。
この頃に一度彼が遊びに来たが、こちらの部屋の片付けが終わっておらず、見かねて食器洗いと掃除機をかけるのを率先してやってくれた。
それからいつもの習慣が悉くできなくなった。
毎日の筋トレ、美容マッサージ、神棚へのお祀り、入浴後の化粧水類、最終的には歯磨きもしなくなった。
それに伴って気分の落ち込みが激しくなっていった。
最初は生理前の不調だろうと思っていたが、どうも違った。
気分の落ち込みから誰かに縋りたくなり、何かと理由を作っては彼に頼っていたが、先日ついに「自分でできる事は自分でやるようにしなさい」と電話で嗜められてしまった。(この時は風邪の引き始めになり、体調崩しそうと愚痴った折に彼から先に必要になりそうなものは自分で買い込むように言われたが、なかなか外出が難しいなどグダグダ言って彼に代わりにして欲しいようなニュアンスの話をした際だ。)
それもそうだな、と頭では理解しながらも、やはり心のどこかでは見放されたと被害的に受け取る部分があった。
それもあってか、頻繁にこちらから一方的なメッセージを送りつけたり、会おうと家の周辺をウロついたりとロクでもないことをしてしまっていた。

結果、また彼は不信感を持ち、警戒されてしまっている。
今までのやり取りが水の泡と帰してしまいかねない。
なので、自分の精神が安定するまではこちらからアクションをかけない。
まずは自分の生活の立て直しを行うことにした。
幸いなことに、調子が大きく崩れる前の比較的正常な判断ができていた時に次回会う約束を1ヶ月先になるが取り付けてある。
その日を目指して生活習慣を整えることにする。
ここしばらくは筋トレもせずに暴食に走りがちだったため、体型も崩れているし、肌荒れも酷い。
この姿を見られていないことをありがたく思いながら、会える日までに以前より魅力が増していると思ってもらえるよう努力したい。

そして何より今回の教訓だが、疲れが取れていないはずなのに、急に元気になったら要注意だ。
それが調子を崩す前のサインかもしれない。