見出し画像

どんな塾へ通えばいいかという話:進学塾と補習塾

学習塾は、その指導方法によって、集団指導の塾、個別指導の塾、自立学習型個別指導の塾、オンライン指導の塾などがあります。
これとは別に、進学塾と補習塾という分類があります。
ここでは、中学生を対象とした進学塾と補習塾の話をしていきます。

進学塾とは、高校受験対策に重点を置いた指導をする塾のことです。
難関校の受験をターゲットとしていることが多く、「学校の成績は〇以上」のような入塾条件があったり、入塾テストを課している塾もあります。
定期テスト対策の有無は塾によって異なります。
高校受験には学校の成績も重要なため、定期テスト対策も含めて高校受験対策と捉えている塾もあれば、高校入試の筆記テストに特化し、学校の進度とは別のカリキュラムに従って授業を行っている塾もあります。

ざっくり言って、「学校の成績がある程度良い生徒が、難関校の合格を目指して通う塾」が進学塾です。

補習塾とは、学校の授業をフォローするような指導をする塾のことです。
高校受験よりはむしろ、定期テストの点数を伸ばすことを目標としており、学校の授業でわからなかったことを教えたり、学校の授業についていけるように基礎事項を教えたりします。
受験対策をどこまで行うかは塾によって違いますが、学校の授業についていくことを目的とした指導が多い分、進学塾に比べると受験対策が弱くなります。

ざっくり言って、「学校の授業で困っている生徒が、その悩みを解消するために通う塾」が補習塾です。

私は、進学塾と補習塾って、「スポーツジム」と「病院」のようなものだと思っています。

学校の授業で困っていない人=健康な人が病院へ行くことはありません。
スポーツジムへ行くかどうかといったら、あとは個人の意思のみです。
行くも自由、行かないも自由。
「体を鍛えたい、しかし自分ひとりでやるのは不安だ」とか、「より高い目標にチャレンジするためにサポートを受けたい」という人が通うところがスポーツジムでしょう。

学校の授業で困っている人=病気の人は、とにかく病気を治すことが先決です。
学校の成績がいくら下がろうとも死にはしないので、「風邪をひいている人」くらいに考えるのが妥当でしょうか。
体が弱っているときに運動をしたら逆効果。余計に体を悪くしてしまいます。
風邪ぐらいすぐ直ると放っておくのもありなのですが、成績の悪い生徒がその生活態度を自分で改めて勉強するようになるのは極めて稀で、どんどんと状態を悪化させていくので、早目に対策することがいいと思います。

進学塾と補習塾、どちらに通うべきかは生徒の状況次第です。
どちらの塾が優れているとか、そういうものではないので、目的に合わせて選ぶのがいいでしょう。

進学塾と補習塾の間に優劣はありませんが、進学塾と進学塾、補習塾と補習塾の間には優劣があります。
何を持って優劣を判断するかは、やはり実績でしょうね。

進学塾なら高校入試の合格実績。
補習塾なら定期テスト成績アップの実績。

集団指導か、個別指導か。塾の規模がどの程度か。
こういったことはどちらがいいかというより、好みの問題かなと思います。他、「面倒見がいい」かどうかを気にする方もいらっしゃるでしょうが、何をもって「面倒見がいい」というのかははっきりしないところがあるので注意が必要です。
実績で見ていくことが一番だと思います。

塾を始めた当初というのは、実績0の状態です。
私が塾を始めたときも、当然実績は0。
とにかく誰か1人にでも入塾してもらえなければ、実績は0。
最初に入塾してくれた人たちには感謝の気持ちしかありませんね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?