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父の資格

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不器用ながら父親になろうと奮闘する医学生の銀次郎。 自由奔放な妻亜季とその連れ子、りん。家族になれる日は来るのか。連載
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#学校

父の資格 1

「お前が馬鹿だからまともに学校にも通えない馬鹿ガキに育つんだ」
 銀次郎は持っていた箸の一本を絶妙なコントロールで投げた。
箸は亜季の顔の横を高速で飛んで、襖に当たって落ちた。
亜季の背後にいたりんがそっとそれを拾う。
 りんの入学祝に買ったランドセルが、ほとんど使われることなく半年が過ぎようとしていた。
 「お絵かきだか何だか知らねえけど、だからお前や、お前のご実家連中みてえなお偉い文化人様はど

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