【バセドウ病記録②】甲状腺全摘手術を決断するまで

亀のようなスピードの更新で申し訳ありません。
気づけば、前回の投稿から1ヶ月がたちました。

今回は、手術を決断するまでのお話。

バセドウ病の服薬治療を開始し、順調に薬の量は減っていき、
最終的には、メルカゾールを1日1錠・1日2錠を交互に飲むかたちで落ち着きました。

数値が落ち着いたのはいいのですが、
2年たっても3年たっても、薬をやめることができませんでした。

5年たった頃には、診察のたびに
「そろそろ別の治療方法を検討したほうがいいです。
アイソトープ治療、どうですか。甲状腺柔らかいし、良く効くと思いますよ。」
と言われていました。

でも、当時の私は、
薬を飲んでさえいたら落ち着いてるんでしょ。
じゃあいいじゃん、ということで、
アイソトープ治療を本気で検討することは、正直ありませんでした。

だって、こわいやん、放射線治療。

もちろん、昔から行われている治療方法でリスクもほとんどない、
と、頭では理解しているのですが、
やらなくていいなら、やりたくない。

ということで、私は変わらずメルカゾールを飲み続けました。
飲んでいれば数値は落ち着いていたし、
薬を毎日飲むことは特に苦痛ではなく、忘れることもありませんでした。

そんな日々が続き、私は30歳になりました。

そろそろ生まれ故郷の大阪に帰りたくなった私。
東京から大阪に帰るため転職し、大阪へ引っ越し。
病院も転院。

その3年後、結婚もしました。

結婚の話を進めだした頃から、
私は薬をメルカゾールからプロパジールに変更します。
メルカゾールを妊娠初期に飲んでいると、
奇形児が産まれるリスクが高まるという話だったからです。

この頃は、薬を飲んでいれば数値も落ち着いているので、
妊娠もOKと言われていました。

ところが。

結婚して環境が変わったせいなのか、
仕事が忙しくなったからなのか、
どうにもこうにも、数値が安定しなくなってしまったのです。

先生からは、診察のたびに手術を勧められるようになりました。

アイソトープ治療の場合、治療後半年間、妊娠できない。
(担当の先生は、余裕を見て治療後3年間とおっしゃってました。)
甲状腺も大きいし、妊娠希望なら手術がいいと思う、とのことでした。

でも、「緊急ではない」「絶対」でもない手術。
はいそうですか、と手術を決断することはできませんでした。

子どもだって、絶対欲しいわけじゃないし。
でも、絶対いらない、ともまだ言い切れない。
そんなブレブレな状況。

だましだまし、プロパジールでなんとか数値をおさえていました。
最終的に、1日9錠のプロパジールを飲んでいました。

そんな日々が続きましたが、
服薬治療を始めて約10年たち、
未だ一度も休薬できていない。
仕事もしんどくなって辞めた。
何も定まっていない、先が見えないこの状況。
耐えられない!!となっていきました。

そうして、手術を決断したのでした。

今思えば、
自分の中で、
この先もずっと服薬治療でやっていくのは無理だろうな、
という思いが芽生えたこと、

そして何より、
そろそろちゃんと、
ずっと頑張ってきてくれた自分の身体と向き合わないといけないな、
という考えに至ったこと。

それが、手術を決断した大きな理由かもしれません。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?