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薬学博士への道③

当時の状況は、常にギリギリで、睡眠時間が不足していたせいか、細かいことはほとんど覚えていません。それでも学んだことは多かったです。

博士課程は、成果主義の厳しい世界です。
努力だけではなく、一定の成果が求められます。先生方は方向性を示してくれますが、卒業までの保証はしてくれないです。

私は画期的な研究をすることは難しかったのですが、既存の手法を組み合わせて新しい視点を出すことになんとか成功しました。インパクトは限定的かもしれませんが、評価されるジャーナルに論文が掲載され、卒業まで漕ぎ着けました。自分の実力を考えれば予定通り4年間で卒業することが出来たのは奇跡に近いのかも知れません。

成果主義の世界では、成果が出た人が報われます。実力があれば自力で勝ち取ることができますが、そうでない場合でも適切なテーマに恵まれれば成功することがあります、でも、それは運の要素も大きく簡単なことではありません。
博士課程を通じて、成功への道はリスクと不確実性に満ちていることを痛感しました。成功を望むなら、リスクを恐れずに受け入れる必要があります。ただし、無謀な行動ではなく、慎重な計画が欠かせません。自らの能力や限界を正しく理解し、冷静にリスクを見極めることが肝要です。
自分の成長や目標達成には、リスクを取ることが不可欠です。ただし、そのリスクは計画的でなければなりません。博士課程での気づきは、成功を望むなら、リスクを理解し、賢く取り組むことが大切だということでした。

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