ヒカリの隙間

気づいたら1時間経っていた

カーテンの隙間から差し込む朝日が眩しくて目覚まし時計よりも早く目が醒めてしまった

顔に当たっていたヒカリは時間とともに場所や形を変え、壁に映し出されている
それはとても綺麗で、気づいたら1時間カーテンの隙間から差し込むヒカリを眺めていた

暗いところに差し込むヒカリはとても輝いて見えて
光が当たっているところだけ熱くなったり、眩しくて目を逸らしたりする
ずっと眺めていると、ヒカリはとても貴重な素晴らしいものに見えたりもする

しかし、一旦外に出てそのヒカリに包まれるとどうだろう?
ヒカリは貴重なものではなく「そこにある当たり前のもの」になってしまう

1時間眺めても飽きなかったものが、当たり前のものに変わってしまうのだ

外でヒカリに包まれている時間はとても心地いい
けど、ヒカリを目で見ることはできない
だけど、暗い部屋に戻って見るとヒカリは確かにそこに存在している

幸せも眺めている時は貴重な素晴らしいものに見えたりする
しかし、包まれてしまうと当たり前のものになり、見えづらくなってしまう

だから、たまには幸せを眺めていた頃を思い出すことが必要だ

暗い部屋を思い出すことは怖いかもしれないけど、幸せを再確認できる唯一の手段だと思う。

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