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懐かしい本

こんにちは!
今日は、久しぶりに懐かしい文章にふれました。
村上春樹さんのノルウェイの森の英訳版です。オーディオブックを聴きながら、少し読み聴きしました。

村上春樹さんの本には、二十代、三十代前半の頃に大変お世話になりました。村上作品の中で1番繰り返し読んだのは、「Thailand」という短編です。この作品は、阪神淡路大震災の後に書かれた作品で、震災を題材にして書かれています。私は、二十代、三十代前半の不調時にどハマりして、繰り返し読みました。この「Thailand」という作品が収録された「After the quake」という短編集は、捨てたり無くしたりして、もう3、4回買っています。ザ⭐︎金の無駄です。私の解釈ですが「Thailand」は、主人公サツキの義父への恨みが昇華されていく物語です。これがね〜、いいんですよ〜(文章力が無くてすみません)。「I am the one who caused that earthquake あの地震を起こしたのは私なのだ(村上さんオリジナルの日本語ではありません💦)」という文章が印象的です。

二十代の半ば頃は、村上春樹作品の中でも、エッセイが好きで、原書で読んだり「What I talk about when I talk about running」というランニングに関するエッセイの英訳版を読んだりしました。

他の作品も、原書で読んで面白いなと思ったものを英訳版でも読んでました。村上春樹さんの作品は、不思議なのですが、原書→英訳と読むと、その後、英訳本の方がしっくりきます。村上春樹さんは、英語で文章を考えて、それを日本語に翻訳しているんだよ、とずっと前に聞いた事がありますが、その技法を小説で使ってるとは、なんとなく考え辛いので、なにか別の理由がありそうな気がします。そんな気がする、程度ですが。英訳で読んでも不思議な魅力があります。

「Norwegian wood」を少し読んでみました。最近、私は、少々の不調があっても、基本は元気です。だから、村上作品は、そんなにピンと来ないかな?と思っていました。元気な時には、村上作品は、あまりフィットしないのです。でも、いざオーディオブックを聴きながら文章を目で追うと、やっぱり、村上作品は、良いなと思いました。人の暗い部分を綴るのが上手い!と思うのです。

もう何年も集中力がないため、実用書などは読みますが、小説を夢中になって読むような、まとまった読書からは距離を置いています。作り物よりも現実に目を向けしまう、というのが理由でもあります。でも、たまには、時間を作って、作品にふれるのも良い機会でした。

何を言いたいのか、よく分からない文章になってしまいましたが、ぴーの読書記録でした。

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