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た行の映画

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#映画

ダイナソーJr./フリークシーン(2020🇩🇪🇺🇸)

原題: FREAKSCENE The Story of Dinosaur jr.(2020、ドイツ=アメリカ、82分) ●監督:フィリップ・ロッケンハイム ●出演:J・マスシス、ルー・バーロウ、マーフ、キム・ゴードン、ヘンリー・ロリンズ、ボブ・モールド、サーストン・ムーア、フランク・ブラック、ケヴィン・シールズ、ソニック・ブーム、マット・ディロン ダイナソーJr.の結成から現在までを過去のライブ映像などを交えて作るドキュメンタリー映画。 バンドのドキュメンタリー映画という

堕靡泥の星 美少女狩り(1979)

堕靡泥の星 美少女狩り(1979、にっかつ、100分) ●原作:佐藤まさあき ●監督:鈴木則文 ●出演:波乃ひろみ、土門峻、朝霧友香、日向明子、八城夏子、名和宏、菅原文太 鈴木則文監督による日活ロマンポルノ作品。この作品の前後はトラック野郎シリーズを撮っているので日活に移籍したわけではない(菅原文太も星桃次郎として友情出演。)脚本は大和屋竺が担当している。 強い雨の夜、とある屋敷の中で起こった強姦事件から映画はスタート。ちなみにその屋敷の表札にはヤモリがペタリと張り付いて

ツィゴイネルワイゼン(1980)SEIJUN RETURNS in 4K

ツィゴイネルワイゼン/ZIGEUNERWEISEN(1980、シネマ・プラセット、144分) ●原作:内田百閒 ●監督:鈴木清順 ●出演:原田芳雄、大谷直子、藤田敏八、大楠道代、麿赤兒、樹木希林、真喜志きさ子 面白い映画には2種類あって、一つは脚本やあらすじだけ読んでも面白さが分かる映画と、もう一つはあらすじだけではいまいち面白さが伝わらない映画。 前者は例えばヒッチコックの『ダイヤルMを廻せ!』とかコーエン兄弟の『ブラッド・シンプル』、ビリー・ワイルダー『アパートの鍵貸

ティーンエイジ・スーパースターズ(2017🇬🇧)

原題: TEENAGE SUPERSTARS(2017、イギリス、107分) ⚫︎監督:グラント・マックフィー ⚫︎出演:キム・ディール、ダグラス・T・スチュアート、ノーマン・ブレイク、サーストン・ムーア、フランシス・マッキー、ユージン・ケリー、ジョウ・ヘッド、アラン・マッギー、ダグラス・ハート、スティーヴン・パステル、ジム・マカロック、ショーン・ディクソン 1980年代中盤〜90年代前半のスコットランド、グラスゴーのロックシーンについて描いたドキュメンタリーで、当時のライ

天国へのシュート(2004🇳🇱)

原題: IN ORANJE(2004、オランダ、90分) ●監督:ヨラム・ルーセン ●出演:ヤンニック・ヴァン・デ・ヴェルデ、トーマス・アクダ、ウェンディ・ヴァン・ディーク、ステリー・ハーステル、ピーター・ブロック ユーロ2024に乗っかってヨーロッパ映画を観ていこうシリーズ。そういえばオランダ映画って初めて観たかもしれない。 サッカーオランダ代表に入ることを夢見る少年レムコが主人公。 ファン・ニステルローイ、ベルカンプ、ファン・バステン、ライカールト、クライフら往年の

天使の分け前(2011🇬🇧)

原題: The Angels' Share(2011、イギリス=フランス=ベルギー=イタリア、106分) ●監督:ケン・ローチ ●出演:ポール・ブラニンガン、ジョン・ヘンショウ、ガリー・メイトランド、ジャスミン・リギンズ、ウィリアム・ルアン、ロジャー・アラム、デヴィッド・グッドール、シボーン・ライリー、フォード・キアーナン 非行少年ロビーが社会奉仕活動の一環として訪れたウイスキー工場で、テイスティングの能力を開花させるというあらすじの映画。 冒頭でロビー同様、様々な犯罪を

時の崖(1971)

時の崖(1971、安部公房スタジオ、26分) ⚫︎原作・脚本・監督:安部公房 ⚫︎出演:井川比佐志、条文子 もしもボクシングが無観客試合だったとしたらそれはボクシングとして成立するだろうか。 僕は成立すると思う。 ただしリングがなかったら、たとえ観客がいてレフェリーがいて正式なルールに則っていてもボクシングとは言えないのではないかと思う。 結界のように張られたロープの内側がボクサーたちの聖域となり、ただの殴り合いとの明確な線引きになるのだ。 この短編映画は井川比佐志

徳川いれずみ師 責め地獄(1969)

徳川いれずみ師 責め地獄(1969、東映、96分) ●監督:石井輝男 ●出演:橘ますみ、片山由美子、賀川雪絵、吉田輝雄 まずは挨拶がわりにとタイトルバックで処刑、鮮血、首切り。 大奥など時代劇という確実な下地をしっかり前フリとして利用していた感のある鈴木則文監督作に比べ、石井輝男監督の本作には日本の時代劇的な世界観とは違う、アングラ演劇的な雰囲気が漂っている。 与力の鮫島が笑っちゃうくらいの顔面白塗り。悪役なんですよ、ということを強調するかのような舞台的な演出だ。 売

トラック野郎 御意見無用(1975)

トラック野郎 御意見無用(1975、東映、98分) ●監督:鈴木則文 ●出演:菅原文太、愛川欽也、夏純子、中島ゆたか、佐藤允、春川ますみ、夏夕介 何か映画を観たいんだけどハズしたくはないし、かと言って肩肘張って真剣に見るんじゃなくて、気楽に楽しめる映画が観たいなという時に最適な、カツ丼的な映画。それが『トラック野郎』。 一番星の桃次郎(菅原文太)とやもめのジョナサン(愛川欽也)の二人のトラック野郎が主人公である。 冒頭は下関~東京、ストーリー上の主な舞台は盛岡・青森とそ

トラック野郎 爆走一番星(1975)

トラック野郎 爆走一番星(1975、東映、96分) ●監督:鈴木則文 ●出演:菅原文太、愛川欽也、あべ静江、春川ますみ、加茂さくら、研ナオコ、夏八木勲、織本順吉、山城新伍、田中邦衛 トラック野郎シリーズの2作目。 冒頭は新潟、メインは姫路~博多~長崎あたりが舞台になっている。 フォーマットは前作を踏襲しており、桃次郎が便所にかけこもうとするところで本作のマドンナ瑛子(若い頃のあべ静江がかわいい!)に出会い一目惚れをする。 ウンコするための紙を貰う瞬間にロマンスが生まれ

トラック野郎 望郷一番星(1976)

トラック野郎 望郷一番星(1976、東映、100分) ●監督:鈴木則文 ●出演:菅原文太、愛川欽也、春川ますみ、島田陽子、梅宮辰夫、土田早苗、由利徹、笑福亭鶴光、ハイセイコー、都はるみ トラック野郎シリーズの第3弾。主な舞台は北海道。 映画は広島での積載量の検問場から幕を開けるが広島だからということなのか警官(室田日出男、川谷拓三)がまるでヤクザみたい。 広島から川崎に帰ってきたやもめのジョナサンと桃次郎。 ひとっ風呂入りになじみのトルコ風呂へ行こうとする桃次郎に母ち

トラック野郎 度胸一番星(1977)

トラック野郎 度胸一番星(1977、東映、100分) ●監督:鈴木則文 ●出演:菅原文太、愛川欽也、片平なぎさ、八代亜紀、千葉真一 トラック野郎シリーズ5作目で、山形~新潟が舞台。 お決まりの検問突破から始まるが、追いかける婦警は若い頃のあき竹城。 過去の作品ではトラックの風圧でスカートがめくれる、みたいなシーンがあったような気がするがそれはまだ理解できる。 今回はトラックであき竹城の横を追い越していく際に車体に制服が引っかかって脱げ、なぜかそのまま上半身裸になってし

永遠の語らい(2003🇵🇹)

原題: UM FILME FALADO(2003、ポルトガル=イタリア=フランス、95分) ●監督:マノエル・ド・オリヴェイラ ●出演:レオノール・シルヴェイラ、フィリッパ・ド・アルメイダ、ジョン・マルコヴィッチ、カトリーヌ・ドヌーヴ、ステファニア・サンドレッリ、イレーネ・パパス、ルイス・ミゲル・シントラ ユーロ開催に乗っかってヨーロッパ映画を観ていこうシリーズ・ポルトガル編。果たしてどこまで続くのか。 2001年7月。 ポルトガルからインドのボンベイへ父親を訪ねて船の