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た行の映画

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#1960年代映画

東京騎士隊(1961)

東京騎士隊(1961、日活、81分) ●監督:鈴木清順 ●出演:和田浩治、禰津良子、清水まゆみ、小沢昭一、金子信雄、南田洋子、近藤宏、かまやつひろし、細川ちか子、ジョージ・ルイカー、嵯峨善兵、杉山元、亀山靖博、東恵美子 映画というのは虚構である。 虚構というのは作り話のことである。 だからどんな荒唐無稽なありえない話でもいいのだ。 しかし虚構にもそれなりのお約束があり無意識的に作り手はその不文律を守ることで作品は完成され、観客が安心して見られるラインを保てている。

峠を渡る若い風(1961)

峠を渡る若い風(1961、日活、85分) ●監督:鈴木清順 ●出演:和田浩治、清水まゆみ、金子信雄、二本柳寛、森川信、藤村有弘、近藤宏、初井言栄、土方弘、藤田山、杉狂児、刈屋ヒデ子、星ナオミ、藤岡重慶、青木富夫、長弘、久松洪介、山田禅二、光沢でんすけ、緑川宏、二階堂郁夫、織田俊彦、小野武雄、浜田義則、高橋明、戸波志朗、澄川透、清水千代子、高田栄子、横田陽子、武部とき子、ファンキー・ガイズ、日活ファミリーダンシングチーム、島倉千代子、井上ひろし   オープニングは大学生の主人

徳川いれずみ師 責め地獄(1969)

徳川いれずみ師 責め地獄(1969、東映、96分) ●監督:石井輝男 ●出演:橘ますみ、片山由美子、賀川雪絵、吉田輝雄 まずは挨拶がわりにとタイトルバックで処刑、鮮血、首切り。 大奥など時代劇という確実な下地をしっかり前フリとして利用していた感のある鈴木則文監督作に比べ、石井輝男監督の本作には日本の時代劇的な世界観とは違う、アングラ演劇的な雰囲気が漂っている。 与力の鮫島が笑っちゃうくらいの顔面白塗り。悪役なんですよ、ということを強調するかのような舞台的な演出だ。 売

徳川女系図(1968)

徳川女系図(1968、東映、90分) ●監督:石井輝男 ●出演:御影京子、三原葉子、内田高子、吉田輝雄 いわゆる石井輝男監督の東映”異常性愛路線”最初の作品として世に放たれた本作。 江戸城の外観、城内をしっかり冒頭に映して映画に入るあたりは本格的な時代劇といったたたずまい。 大奥が舞台ということで絢爛豪華な打掛姿の女性たちが登場するだけでもう映像の力に圧倒される。 ここから半裸になっての乱痴気騒ぎが何度も繰り返されるわけだから、もう凄すぎる。 この後のエログロ路線の

徳川女刑罰史(1968)

徳川女刑罰史(1968、東映、96分) ●監督:石井輝男 ●出演:吉田輝雄、渡辺文雄、中村錦司、橘ますみ、上田吉二郎、芦屋雁之助、賀川雪絵、尾花ミキ、白石奈緒美、沢たまき、小池朝雄、由利徹 いきなり首切り、胴体切断、火あぶり、股裂きと残虐極まりない処刑場面を先制パンチでタイトルバックが始まる。 芸術なんかじゃないよ見世物小屋だよ、でもやるからには中途半端じゃなくって全力でやるよっていう石井監督からの犯行声明だ。 映画は三話構成のオムニバス形式。 第一話の主役、橘ますみ