お父さん

父は仕事をしている。
私が産まれる前からずっと、同じ会社で働いている。

私は高校2年生からバイトを始めた。
バイトは辞めようと思えば直ぐに辞めることが出来て、仕事における責任感や背負っているもの、自由度なども社会人の<仕事>とは大きく違う。

それでも初めて親の力を借りずに社会に出て、千分の一、いや、十万分の一でも知ることが出来たような気がする。

プライドが許さないような理不尽な出来事があっても謝ることや、接客で笑顔を見せることは立派な<責任感>であると私は思う。

それは自分自身がそのお店の店員なのだと自覚している証拠である為だ。

それでも私は、家に帰れば子どもに戻る。
嫌な出来事があれば両親に聞いてもらう。

私の父は、母にさえ仕事の愚痴をこぼさない。
愚痴だけでなく、仕事の話を全くしないのだ。
その為、父が今何に取り組んでいるのか、何を頑張っているのかを全く知らない。

いつからか、褒められることもなく淡々と仕事をする父は、本当に凄いと思うようになった。

「明日は出勤で早いからもう寝る」

父が発したこの言葉で、ハッとさせられて書いてみた。

明日は早いのに、夜に帰ってきた私を駅まで迎えに来てくれたこと。
遊びで楽しかった話を聞いてくれたこと。
明日が早いということを、教えてくれなかったこと。

どれも、父の寛大さが垣間見えた瞬間である。
垣間見えたというより、常日頃からの優しさに気が付けた瞬間と言った方が良いだろう。

改めて、私は父に感謝している。
ここまで話したのは父がすごい!という話ばかりだが、感謝しているのだ。

かっこいい背中を見せてくれるところ
叱ってくれるところ
味方してくれるところ

親として当たり前のようで、当たり前では無い。

両親の元に産まれることができたことは、最大の喜びである、そう感じる。

土日は毎週必ず母とお出かけしている。
インドアな私からすると、アクティブで体力も凄いな、とも思う笑

父とは同じ美容室(店舗は違う)を利用しているのだけれど、今日はたまたま時間まで同じに予約してしまっていて少し恥ずかしい。笑

お互い髪型楽しみに、行ってきます🦭

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