暇で壊れる

生活保護の申請が正式に通った。今度初回の説明会に行く。
申請のタイミングはちゃんと計算した方がいいと諭されたのに、不安で躁状態になった私が、お給料日前に申請したのでしばらく収入はない。
所持金1万円未満。家賃が払えないかもしれない。

とにかくコミュニケーションに飢えている。
朝起きたら、誰でもいいから暇でコーヒーを奢ってくれる人はいないだろうかと思う。
レンタルなんとか人間みたいなことでも始めようかとすら思う。
時間が腐っている。

家族に区役所から手紙が行きますよと連絡したので、つまり先日姉と通話したのだが、姉は「そのままじゃだめよ」と説教した。
「そのままずっと働かなくていいやとか思っちゃダメ。上を目指していかないと」と言った。
「そうだね」と私は返した。まったくそうは思わない。こんなに空っぽな会話はそうないだろう。
上ってなんだ?
定職につくことか?
結婚することか?
子どもをつくることか?
わからないけど人間に上下をつけるなら子持ち主婦の姉が上で、無職独身の私が下か。
そもそも私が精神を患ったきっかけは姉である。
三つ上の姉が中学生になった頃から、私と顔を合わせる度に「キモイうざい死ね」と理由のない暴言を浴びせ、殴り、風呂場に来ては「尻が黒い」だの菓子を食えば「何個食べた」だの、とにかく考えうる数々の嫌がらせをされた。
アニメを見ているだけで「オタクになる」とぶたれる超監視生活を余儀なくされた。
そのせいで明るい私はどこかに消えてしまった。
大人になってからも「コンサータ飲めば睡眠障害は治る」だの「オーラ診断に行け」だの過干渉してきた姉。そんな人間が子供をこさえたら、上になるらしい。
返してくれと思う。私の人生はどこにいったのだろう。
私の性格は間違いなく捻じ曲げられ、踏みつぶされ、見るも無残な有様になったが、真っ直ぐ育ってまともな大人になるはずだった私が本来あるべき姿なら、今の私は出来損ないのクリーチャーみたいなものだ。
どこにいても浮いて、どこにも定着できない漂流物のようなもの。

今日は同人誌を売りに行った。
恋なんて目じゃないくらい大好きだった作家さんの、手持ちの本を全部手放した。
値段のつかないものもあったが、処分するようにお願いした。
これでもう私とあの人を繋ぐものは何もなくなった。
読む用は小銭になった。
保管用は処分された。
思ったよりいい値段が付いたので、うどんを食べて帰った。

まあでも確かに下ではあると思う。
中古書店で職業欄に無職と書きながら、そう思った。

本当に気が狂いそうなので出来る限り日記を書きたい。

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