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「助けて」って言えている?

さて、ようやく1つ目のお話。
仕事、プライベート関係なく、自分の気持ちや思っていることを言葉にすることはとっても大切。
なんでもかんでも口にしろって、わけではない・・・
(私は、すぐに口にしてしまって、周りから変な目で見られる(笑))

相手のことを考えることも大切だけれど、閉じ込めているとそのうち毒となっていつか自分に返ってくることの方が多いと知っておいてほしい。
どう言葉にして良いのか分からないこともあるだろうし、言葉にならないこともあるのもわかる。
でも、それを態度だけで示すのは相手にとってもマイナス!

「今は言葉にできないから、待ってて」
「うまく言えないけど、なんかもやもやする」
などと言ってくれた方が、逆に相手は安心するかも。

もし、言われた側のときは
「待ってるね」
「そうか、もやもやするんだね、わかった」
と確認してあげて!

さあ、私が話をしたいのは、ここから。
一番口に出してほしい言葉は

「助けて」
ってこと。

この言葉を言えない人が多いように思う。
社会に出て、業務を任されてもうまくいかないことは必ずある。
そのときに、こんなこと聞いても、とか、これがわからないのは自分だけかもしれない、とか、余計な気持ちが出てくるのもわかる。

ただ、上司先輩としては、わからないまま業務が進まない方が後々困る。
気づけない上司先輩が悪いと思うかもしれないが、気づけないもんだよ。
みんないろいろなことを抱えているのだから。
日本はよく『一聞いて十を知る』なんて言うけど、それは昔の話。
現代は大きく進歩していて、多くの選択肢がありすぎるから、
『一を聞いて、二、三を知る』で精一杯だよ。

困っているときは、
「困っています」「うまくいきません」「助けてください」
と口に出すと、本当に楽になるし、意外と周りはそれで気づいてくれる。

言う相手にもよるのは確かだけれど、
「助けて」と言えるひとは、「助けて」を聞けるひとになるし、
その輪は広がっていく。
ある人に言ってダメでも、少し広げると、「助けて」の言葉がどこかに伝わって、助けてくれる人が現れてくれることが多い。
だから、本当に無理なときにはしっかり口に出そう。
その勇気ある一言が、組織のいろいろを解決するきっかけにもなるはずだから。

これと同様に、子どもたちも学校や塾で、わからないことに
「わからない」と言ってほしい。
私が塾講師のとき、「わからない」は大歓迎であった。
なぜかって、「ここがわからないひと、他にいる?」と聞くと、大方他にもいるんだ。
そして、「わからない」と言われても、私は教えないんだよね。
なぜかって、わかる子が教えた方が共に成長できるから。
そうすると、クラスの中で、勝手にわからないことを解決し始める。
自分たちで解決できないなら聞きに来るという自走のサイクルが出来上がる。
結果、誤解を生みそうな言い方だが、私は楽になる。


子どものときにこういう経験をしていると、本当に良い。
助けてくれる人はどこかにいるということを知る経験になって、
「助けて」
も我慢せずに言えるから、心理的にも安全。

保護者面談でもよく聞いていたなあ。
「助けてって言える場所はありますか?」って。
それは、もちろん生徒のことでもあるけど、保護者のことでもあった。
意外と、子どもからよりも保護者からの「助けて」も多かった。


私自身、自分の想いを口にして、自分のことを理解してもらおうと考えている。
そして、この人と引き合わせたらうまくいくのではないかということで、多くの人を紹介してもらっている。
近況報告をしながら、「こういうところで困っているんですよね」と話をすると、いつの間にか解決の道が開かれている。

自分一人ではどうしようもないことはたくさんある。
そんなときには、

「助けて」が魔法の言葉になる。
全然、マイナスな言葉でなんかないよ。

最後まで読んでくれてありがとう。




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