視聴率の話

前提として自分は2021年に入ってからこの秋までテレビドラマをまともに見てなかったんですね、受験とかいろいろ忙しくて。食事中はテレビがついてないと落ち着かないからBGM代わりのバラエティ番組は死ぬほど見るんだけど。

で逆に言うとこの秋からはスケジュールの変化により再びドラマも見るようになった訳なんだけど、そこで私は視聴率、もとい視聴率のニュースに関する意識を高めた訳です。それまで流し読みだった「◯◯主演で大爆死!」みたいな記事をきちんと分析してみた。そして気付いた。

視聴率ってオワコンじゃね?

と。
そんな訳でその理由を書きます。

①そもそも母数が減った
視聴率ってパーセンテージで表される訳だけど、率直に言ってこの10年間でテレビの力って明らかに衰えてるじゃん。自分は一応年齢的にZ世代なんだけど、自分の周りで自分と同じくらいテレビ見てる人はまずいないでしょう。だから視聴率の母数はそもそも100%じゃないどころかどんどん減りまくってる訳で、そんな中で「同枠最低視聴率を更新!」とか書きたてても不毛でしょ。そもそもテレビを見てる人の数が同地球最低を更新中なんだから。

②作品の良し悪しと完全には比例しない
これが一番自信ある主張かも。視聴率って良い作品だったら必ず上がる訳じゃ無いし下がってたらそれは悪い作品だって訳じゃ無いんです。
最も分かりやすい例はスポーツ番組の影響だろう。例えば日曜劇場「Get Ready!」の最終回はWBCと裏被りしたせいで6%台って言う「爆死」を遂げたんだけど、Wikipediaの放送日程欄とかこういう事情に全然触れてくれないんです(鎌倉殿の13人では流石に脚注入れてたけど……)。挙げ句の果てにこの手の視聴率低下を普通にドラマの内容のせいにしようとするネットニュースまでいるんだから困りもの。その他にもドラマの内容以外で視聴率が変化する要因は無限にあるんだから、低視聴率を理由に作品のクオリティを論じるのは無理がある。
逆に同じ日曜劇場でもネットニュースというネットニュースが、感想ブログという感想ブログがこぞって酷評した「日本沈没-希望のひと-」が超高視聴率だったりするじゃん。多分あれは日本沈没って言うタイトルのネームバリューがデカかったんだろうけど……。

③視聴者は一般人
ネットニュースがクソドラマを論じる時基本的にオタクの感想ブログみたいなノリで「初期キャラ設定にそもそも無理がある」とか評論家ぶったこと書くけどさ、視聴率を構成する視聴者は大抵一般人でそんな文芸への素養があるわけじゃないでしょう。伏線放置で視聴率を下げられるような人は結構レアだよ。我々にとっては面白いものが面白い、なぜなら面白いから。深夜アニメとかとは話が違うんだよな……。

こんなもんかな。あと最後にもう一つ

視聴率を役者のせいにするな!

何なのあの風潮マジで。視聴率を左右するのは基本的に評論家気質のない我々一般人なんだから演技がハマってないとか分かる訳無いし役者のネームバリューやファン数だけで確保出来る視聴率なんてたかが知れてるでしょ。発想が裕木奈江バッシングの頃から進歩してない。

取り敢えずね、Wikipediaは世帯視聴率だけでなく個人視聴率とTVerの最大登録者数も明記して下さい。終わり。

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