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ハラペーニョで香辛料って話なんだけど、そうじゃないんだ

 今日は一日、曇りの予報がはずれて暑いくらいの陽気になった。庭を見るとハラペーニョの大物が目に付く。あの数ならば香辛料にできるのでは。
 思い立ったが吉日という単純な理由で急いで収穫。二十六個をざっと洗い、ヘタの部分を切り落としてわごんとした皿に入れる。上からラップをして電子レンジへ。
 加熱して水気を絞り出す。パンパンに膨らんだラップの一部を開けて皿ごと傾ける。シンクに水分を流し、またレンジで加熱。その繰り返しで実がしんなりとなり、フライパンで転がすように炒め始める。
 過度の焦げ目がつかないように中火でフライパンを揺する。時に大きく振って上下を入れ替えた。表面の水気が取れたところで、再び皿に入れてレンジで加熱。出ないと思った水分が滲み出し、同じ要領でシンクに流す。
 そこそこほっそりした実をフライパンで軽く炒めたあと、まな板で微塵切りにした。種も一緒に切り刻み、仕上げのつもりで炒める。全体がカラカラになるまで。
 出来上がった物は大皿に伸ばすようにして入れて熱が失われるまで放置。あとはミキサーで丸ごと粉砕。粉末の状態になればハラペーニョの香辛料の完成となる。ワンカップの容器で二センチくらい。この分量だと半年は持たない。三か月くらいか。追加の実が多くればいいのだが。
 簡単に工程を書いているが、この段階で汗だく。炒めている時に発生する辛み成分で目と喉が少し痛い。この後、風呂場に直行することになる。そこでこの間、初めて購入したボディーソープ、ビ○レ○を使うことに。
 これがもうね。全然、ダメ。赤ちゃんにも使えるって宣伝文句があるんだけど、俺はおっさんなんだよ。そのせいなのか、どうなのかは知らないが、とにかく何回もポンプを押さないと全身を洗えない。泡がすぐに切れて追加を迫られる。前に使っていた物は三回のプッシュで全身を洗えた。
 それがね、このカタカナとアルファベットの混ざったボディーソープでは全く足りない。三回どころじゃない。
 最初に首周りを洗う為にプシュ。右腕を洗う為にプシュ。左腕を洗う為にプシュ。腹と胸を同時に洗う為にプシュ。背中を洗うのにプシュプシュ。尻と両脚でプシュ。計七回でようやく全身を洗えた。

 結論として、おっさんは赤ちゃんではない。赤ちゃん肌である訳がない。普通のボディーソープで十分。
 そりゃ、そうだ(苦笑)。赤ちゃんプレイは、ゴホゴホ。
 青い空を眺め、澄んだ心でビールを飲むとしよう。

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