深夜朗読会15.16.17
草と土と埃の香り
雨上がり、雨降り、雨上がり、雨がまたポツポツ降った
水玉模様を映し出すから
雨がまた、ほら、降り始めたみたいだから
少年は花を渡します
少女は受け取ります
少年は花を渡します
少女は笑い、受け取ります
少年は花を渡します
少女は…くしゃみをしました
少女は少年に要求します
少年は返事をします
少女は少年に確認をします
少年は躊躇い、しかし頷きます
少女は少年に求めます
少年は躊躇い、犬になりました
水に足をつける夢を見ました。
その水は冷たく、清らかで、足の先から浄化されていくようでした。
水に足をつける夢を見ました。
その水は澄んでおり、自分は右の足を足首まで浸からせましたが、少し、その感触か何かに違和感を覚えたような気がしました。
水に足をつける夢を見ました。
その水は綺麗だった気がしますが、その様子はもう覚えていません。自分はその水にふくらはぎの半分ほどまで足を沈めたような気がしますが、正確なことはもう覚えていません。
沈めた足に何かが絡みつき、また、どこか人間の感触を思わせるようなものに足を掴まれ、自分は体を深く深く、ゆっくりと沈み込まされたような気がしますが、きっと夢の中でのことなので、自分にはその記憶が定かであったのかよくわかっていないままです。
YouTubeで朗読動画を出しています。
そこで読んだオリジナルの詩と絵をまとめたものです。
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