よわふだ

いろいろ描いてます。

よわふだ

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最近の記事

深夜朗読会.57.58.59.60.

差し出された手を弾く。 驚いた顔を見た。 あなたの棺桶はきっと花がたくさんになるでしょう 私の墓はカラスに荒らされるでしょう ぎょ〜〜〜ざを 食べたいんだっ‼︎ しょ〜〜〜うゆと 酢がかかるんだっ‼︎ ラ〜〜〜油は 後からかけるんだっ‼︎ ぎょ〜〜〜ざを おかわりしちゃうんだっ‼︎ ドーナツ 紅茶 ドーナツ 紅茶 ドーナツ 紅茶 ドーナツ 紅茶 朝起きて、また布団に戻って 時間は溶けて 時計は死んで 体と布団はいっしょになる 空気もこの世もきっとのんびりさんだから…

    • 深夜朗読会54.55.56.

      鏡よ鏡、私私の思うままに私の姿を映し出して 外を歩いている人間も、そこら辺に座ってばかりいる人間も 皆皆、鏡を前にしてしまえば違う姿へと形を変える 良いの良いの、それで良いの それが内側というものですから 季節が過ぎ、ため息をつき 季節を過ごし、旬を食べ尽くし、 季節が過ぎ、歳を重ね、 季節を過ごし、時を重ね、 季節が過ぎ、一息つき、 季節を過ごし、カレンダーの準備をしたら 季節が過ぎ、空を見上げた 季節を過ごし、またその繰り返しを… 赤いりんごはどこから落ちてきた 私の

      • 深夜朗読会50.51.52.53

        かぼちゃの馬車なんかより良い車あるでしょう? そう、ユニコーン‼︎ いつ現れてくれるものか いつやってきてくれるものか 世の人間は皆憶測で噂を作ったけれど きっとそれはいつしか本物になるはず だってほら、そこに一本薄らと角が見えてきたから 私の一角獣がやってきてくれたはず どこからか聞こえる音が、声が、私の中に入り込む 鼻の奥へと、喉の奥へと入り込み、染み込み、体の中で溶けて消え、それは私の感覚の一部になった ずっと電子の中にいると自分がその中の存在であるかのように思えて

        • 深夜朗読会47.48.49.

          月に見下されたような気がしたから、お前が地平線を降りたあとに眠りについてやろうと、活字の海に溺れた 月がやがて沈み、気だるさの残る体を満たしたのは眠気だった 曇天気分な空模様。 今日は月が出ないだろう 私の目には入らないだろう 雲はきっと月と自分の険悪な空気を読み、間に挟まってくれたのだろう あぁ明日もまた戦わなければならないのか 甘いバター 時々チョコチップ サクサクホロホロガリガリクッキー 一枚取ってはまた一枚 牛乳飲んでもまた一枚 おやつに何枚食べましょう

        深夜朗読会.57.58.59.60.

          深夜朗読会43.44.45.46

          お弁当。揺らしてはならぬその箱を 揺すっては最後、…否それもまた美味 充電器が足りないわ 体の元気もスマホの元気も指先の元気も喉の元気もグミの元気も水筒の元気も 全部全部充電したいのに 充電器が足りないわ 足りませんから元気になれないわ うとりうとり こっくりこっくり 天秤ゆらり 傾かない 紅茶がフワリ カップケーキから? クッキーから? アイスから? マドレーヌから? タルトから? パウンドケーキから? 飲み物から? 体から? これはどこからの香りなのかな? You

          深夜朗読会43.44.45.46

          深夜朗読会40.41.42

          かわいいシャツにつけ襟を 少しつけただけで 小さくハートがゆらり小躍りする かわいいかわいい私のお洋服 かわいいかわいい私のつけ襟 フォーチュンクッキー食べて分かれ目 明日は神様が決めるのですか いいえ私の紙よる運勢は私の体内にて溶かし、固めて、改めた運命に致しましょう 私の運勢は私が決めて良いのです それではフォーチュンクッキーの意味がないのでは? いいえ、そこに小さな楽しみがあるから良いのですよ。クッキーを齧り、紙による運勢を目にした瞬間がそこにありますから良いので

          深夜朗読会40.41.42

          深夜朗読会36.37.38.39

          電子音が聞こえっる こ。これれれれは私の、私に、 つながれていっるものなの? そこからきこえっる、こえ、え、え、え、え、え、のやうな、ような、よおお、な、もの 電子音が、き、こえ、っる クマのぬいぐるみはあの子にあげた可愛い子 ずっとあの子のそばにいるから あの子もきっとそこで微睡んでいるはず よく癖で手を組んでいた 本当に本当に、小さい頃からずっと あなたのその組んだ手の中に、どうか幸せが今もたくさん詰まっていますように 隣のクマのぬいぐるみと分け合えるほどの、分け合って

          深夜朗読会36.37.38.39

          深夜朗読会33.34.35

          呪いをかけた 一緒に生きようって 生きてまた会おうって きっとどこかで生きているはず きっとどこかで泣いているはず そうだろう、そうであったら良かったのに あぁ 見えていなかったものが表面化しただけ、と言えば聞こえの都合は良いのだろう 親の財布から金を盗んでいたのがバレた 否。元からバレていたのだろう 表面化してまた、あぁ、あぁ…。 こういうときなんと言えば良いものか あぁ、あぁ…。 親の方が困った顔をしているではないか 週末は絶対にアイスを食べることにしている。 だっ

          深夜朗読会33.34.35

          深夜朗読会30.31.32

          育てた植物レーション行き 造った花たちあの世への印 大事な豆は鬼は外 体に入ってきても体外排出 我々の生きる意味とは 水が欲しい 飲むでも浴びるでも なんでも良い 水が欲しい、水が欲しい、 水が欲しい、水が欲しい、 水が欲しい、水が欲しい この世に起こること 全て現実なんだ 水が欲しい 夏を終えたスイカが月を見上げニタリと笑った カボチャは秋を待たずして破られ、その口に大きな弧を描いた。 歯磨き粉でたくさんの口の中から虫が湧き出た

          深夜朗読会30.31.32

          深夜朗読会29.

          人魚の肉があったそうな 若者は人魚に恋したそうで その肉食べたくなかったそうだったが 街の人間か村の人間かは 殺して食おうと、食わせようとしてくる 若者は恋したものとできれば繋がっていたかったものだから一緒にどこかに逃げようとした でもね、人魚は逃げないの だって足がないんだもの 若い人が指す場所へは逃げることができないんですもの 命の有無などどうでも良いのですもの 私はね、海に眠る宝を守り続けることができればそれで良いの それが私たち人魚の本能なの 海に住まう命

          深夜朗読会29.

          深夜朗読会28.

          パンケーキパンケーキ ほかほか?ふわふわ? 甘いの?あたたかいの? パンケーキパンケーキ バター?蜂蜜?黒蜜?メープルシロップ?ホイップクリーム?チョコレートクリーム? それとも何もかけないで食べる? パンケーキパンケーキ 空飛ぶ?床跳ねる?宙に浮く? お皿の上でじっとしていてくれるかな? パンケーキパンケーキ プツプツしたら裏返しましょう 慌てずゆっくり食べましょう パンケーキパンケーキ

          深夜朗読会28.

          深夜朗読会25.26.27

          夢見心地がフワリフワリ 明日の夢は今日を見る 夢で浮遊してペタリペタリ 今日の夢はきっと予知夢 夢はあの日もプワリプワリ 浮かんで消えて、沈んで浮かんで きっとこのまま 目覚めないまま 電波を…受信できませんでした。 しばらくして再度お試し…し.し.し. アルミホイルを頭に巻きましょ しょ しょ しょ しょ. 窓ガラスは全て蛍光ペンで塗りつぶさなければなりません。あ.し.し.し.し.し.し.し.…。 蛾が飛んだ 大きく茶色い 気持ちの悪い蝶 模様の目にひかれる ゾワリと脳

          深夜朗読会25.26.27

          深夜朗読会22.23.24

          さーいたさいた あの穴に さーいたさいた あの穴から さーいたさいた 本当に咲いた? タイマーを押す 時間が進む タイマーを押す 時刻が刻まれます タイマーを押す 時が進む タイマーを押す 暦が刻まれた タイマーを押す 時間とは一体何者なのだろう メガネが飛んだ 流れ星を飛ばして 帰ってきてくれたら きっとそれは自身の鏡 メガネは世界のクリアファイル きっと本当は見えていない YouTubeで朗読動画を出しています。 そこで読んだオリジナルの詩と絵をまとめたものです。

          深夜朗読会22.23.24

          深夜朗読19.20.21.

          人間はきっと美しくしたいのだろう 美しい思い出は、時として多くの場合 心の内に入ってきやすいものだから 立ち入らせたくなく、立ち入らせなければならないその現実を 事実を 美しくして飲み込んだ気になっていたいのだ イチゴを噛み砕き、生クリームを舐め、お砂糖を舌でざらりと溶かします スポンジには頭から突っ込み、フォークは持たずにガジリガジリガジリガジリ 胃のなかでケーキが出来上がり猫の頭はグワングワンします そんな幸せなケーキを食べた日のこと 今目の前に映ったものは 一体何だ

          深夜朗読19.20.21.

          深夜朗読会18.

          黄色の髪飾りは小さな幸せを固めたもの 緑色の髪飾りは私の私に対するちょっとの優しさ 桃色の髪飾りは振り回されそうな恋心を閉じ込めてくれる 赤色の髪飾りは私のちょっとの攻撃性を包んでくれる 青色の髪飾りは考えすぎなときに思考を少し整理してくれる 紫色の髪飾りは感情的になりやすいときに思考するきっかけをくれる 橙色の髪飾りはきっとあの日の夜空に浮かんだ星の色 YouTubeで朗読動画を出しています。 そこで読んだオリジナルの詩と絵をまとめたものです。

          深夜朗読会18.

          深夜朗読会15.16.17

          草と土と埃の香り 雨上がり、雨降り、雨上がり、雨がまたポツポツ降った 水玉模様を映し出すから 雨がまた、ほら、降り始めたみたいだから 少年は花を渡します 少女は受け取ります 少年は花を渡します 少女は笑い、受け取ります 少年は花を渡します 少女は…くしゃみをしました 少女は少年に要求します 少年は返事をします 少女は少年に確認をします 少年は躊躇い、しかし頷きます 少女は少年に求めます 少年は躊躇い、犬になりました 水に足をつける夢を見ました。 その水は冷たく、清らかで

          深夜朗読会15.16.17