漫画家さん ⑤
彼女は漫画家を目指していた
亡くなる直前
何かの賞を受賞していた
ご家族から
「見てやってください。」
と
彼女が描いた絵を見せていただいた
とても
綺麗な絵だった
受賞された絵は
額に入って
大切にされていた
漫画家として
賞を獲得し
これから
という彼女の生
なぜ
生涯を閉じなければならなかったのか
なぜ
彼女だったのか
考えてもわからないが
考えずには
いられなかった
今
当時の彼女の年齢を超えて
生を全うしている自分がいる
なんだか
不思議な気持ちになる
私は
自分の生を
全うできているだろうか
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