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『光る君へ』二十一話『旅立ち』のネタバレを含む感想記事

またしても感想のまとめが遅くなりました…
今や前々回の放送分の感想ではありますが、相変わらずネタバレと文句が満載の内容となっておりますので、閲覧にはご注意ください


エピソード箇条書きコーナー

一、定子が自ら髪を切り落とし出家してしまったとの報告を受けた一条帝は「中宮は朕に腹を立て出家したのであろう」と悲しみながらも、権威を踏みにじった伊周にも、正式な許しもなく落飾した定子にも怒りをあらわにする
しかし、そばにいる者が道長だけになると、もう定子と会えなくなった事に声を上げて泣く

二、まひろは定子の御座所である二条第にききょうと潜んで、衝動的な出家を見てしまったことを藤原宣孝に打ち明けるが、宣孝のわりと下世話な定子に対する興味に不機嫌になる(ちょっとした嫉妬?)
だが宣孝による、伊周の配流と定子の出家で最も得をしたのは道長であるのだから、姉の女院と結託し、意図して煽動した結果なのでは? という指摘には反論ができない

三、定子のもとへ清少納言が戻ってくる
あくまでも自分の元からは離そうとする定子だが、体調を崩しており倒れてしまう
あるいは少納言が来てくれて、本当は嬉しくて、気が緩んで倒れてしまったのかも知れない そうだといい

四、実資は現在、検非違使別当(警察庁長官みたいな感じの役職)の任に就いているため、逃亡した伊周を追っているがなかなか見つからない様子
家に帰るのが遅くなるため、妻に腰と腹を揉まれながら文句を言われている
別当の職は激務のため辞めたがっている実資どんだが、伊周を見つけるまで全うするらしい 真面目さがにじみ出ている

五、京をしらみ潰しに捜索しても見つからないので、実家の二条第に潜伏しているのでは? と道長と実資は推測し、現在は中宮の御座所である二条第を捜索する許可を帝より取りつける 道長と実資の仕事と話の早さが小気味良い
果たして伊周は見つかり、得意気な顔で姿を現す彼は僧侶風の頭巾を被っており出家をしたので、大宰府へは行けないと告げる🌟
しかし実資は衛士たちに命じてその被り物を取らせる 当然剃髪などしていない
みっともなく泣きわめき大宰府へは行きたくないとごねる伊周
そんな兄を定子は厳しく叱責するが、母の貴子は伊周を慰め、一緒に大宰府へ行くと言う
定子はそんな母の言葉を聞き、また苦しそうに胸を押さえる

六、伊周が母を伴って大宰府へ発ったと報告を受けた一条帝は、配流をみっともなく逃れようとしたばかりか、母を伴っていることに怒り、同行は許さないと命じる
大宰府へ向かう牛車の中で、伊周は母に神妙に謝るが、母はあくまで優しく「貴方に何もかも背負わせてしまったのね」と気遣う
しかし検非違使の隊と実資と道長が到着し、伊周と貴子を引き離す
「定子も出家して、わたしにはこの子しかおりませぬ!」と叫ぶが、誰もそれを聞かない

貴子さんの装束をちゃんと持ってあげてる
仕事のできる検非違使の武人さんたち

伊周は「病ゆえ任地へは行けぬ!」とまたしても言うが、それも聞かれる事は無く、牛車から引きずり出される すごくみっともないが、徹底的にそのみっともなさを見せつけてくれるので、場面として凄く見ごたえがあるし、検非違使さんたちの武装が多岐に渡ってて大変かっこいい(ちなみに自分の推し武者さんは白い狩衣で弓をもった人)

七、中関白家の人間は、定子ただひとりになってしまった二条第は火災により焼失する
焼け落ちる屋敷から出ようとしない定子を、清少納言は必死に説得する
「お腹のお子のためにも、生きなければなりませぬ」

『地獄変』の一場面のような燃ゆる二条第

嫌っていた道隆の兄やその一族のことを悲しく思い返す詮子と、その話を黙って聞く倫子、
「先のことはわからぬのう…」
まひろも世の儚さを感じ、琵琶にその思いを込めて弾く
一条帝は実資と道長の労を労い、昇進させる

八、定子は出家してしまい、一条帝には后がいない状態になってしまったため、年頃の家柄のよい姫を見繕うとする詮子と道長
詮子はすっかり元気そうで、倫子も朗らかに笑う

「あの呪詛は、不思議なことでございましたね 女院さまと殿のお父上は、仮病がお得意であったとか…」

九、ききょうは(またしても)まひろの元を訪れて、定子の懐妊のことや、生きる気力を失ってしまってることなどを、相談する
それにまひろは、以前ききょうが高価な紙を賜ったことを思い出し、それに何かを書き綴って、中宮さまに読んでもらったらどうか? 
帝が司馬遷の史記を書かれたことにちなみ、清少納言は『枕』を書くと答えた逸話を更に掘り下げて、『四季』を書くのはどうか? と提案する
言葉遊びと故事成語のレベルの高い応酬をするふたりが微笑ましい

その夜、清少納言は思いを込めて書き綴り、定子の“枕”にそれを届けるのだった

小鳥の文鎮、いとをかし

季節が巡る中で、定子はそれを手に取り、かすかに微笑みを取り戻す

十、為時の越前への赴任を前に、越前に逗留している宋人たちの真意を探り、穏便に宋へ帰す密命を下す道長
帰宅した為時は思案にくれているが、気楽に「私腹を肥やせばよい」と軽口を叩く宣孝
まひろと宣孝は微妙な距離感
惟規は無事に大学の課程を終えて文章生となれた
まひろは何事か考えて、文を書く

十一、またしてもあの廃院、まひろと道長が会う
まひろが父の任官に礼を述べると、道長はまひろの漢詩を帝が誉めていたこと、まひろの字は分かることを告げる
伊周と中宮を陥れたのは道長なのかと聞いたり
妾になりたいと、言わなかったことを後悔していると打ち明けたりするまひろ
道長はそれらにモヤっとしたリアクションをしてしまったり、動揺を隠したりしている
個人的には冴えないラブシーンだった

十二、琵琶湖を渡り、越前への旅路の途中に宋人たちが逗留している館に立ち寄る為時たち 一筋縄ではいかなそうな人びとのようだった

(箇条書き終わり)


細部に宿りし神性に目を見張る、ひろうすさんの絵巻

ひろうすさんの絵巻は、今回も素晴らしかったのです
しょーもない男、伊周が出家するする詐欺をする場面が見出しになっている時点で、大変ほっこりします
実資どんが台詞を被せてきている吹き出しもおもろいですし、何より詐術がひとつも上手くない伊周のドヤ顔がたまりません
また、ひろうすさんの絵巻記事は感想文の切れ味鋭さも大変魅力的なんですが、今回はとりわけ自分も気になってたところに言及して下さっていて(特にまひ長廃院と貴子ママのあたり…)頷きが止まらなくなるのです!
ハアハア(; ゚ ロ゚)(*。_。)*゚∀゚)*。_。)ウンウン

満を持して現れた『枕草子』の執筆の場面の絵巻は、清少納言が心から定子を想う表情が泣けてきます…
その場面に至るまでに、定子は帝の怒りをかい、母親から見捨てられ、兄弟もいなくなり、住まいも失ってしまった、寄る辺ない身の上になっていました
でも、清少納言はそばにいる

「わたしはここにおります、貴女のために紡ぎましょう この世の美しさ、喜び、楽しみを、貴女のためだけに…」

そんな、大きな慈しみを込めた、清少納言の一世一代の場面だったわけですよ…素晴らしい…素晴らしい…

更に、記事の締めくくりの水彩画による一枚絵が、名も無き検非違使の武者たちだというのが、また凄いのです
得物を構えて力強く地を踏みしめる姿勢、精密な衣装の濃淡の表現や、右側の光源の照り返しなど、惚れ惚れするばかりです
遠からず、武士が台頭する時代が訪れることを知っている身からすると、この時代に極まった王朝文化の恐ろしさと共に儚さをも感じる一枚に感じました
ひろうすさん、いつも見せて下さって、ありがとうございます

話が色々と長いネタバレ感想と妄想

さてさて、話が長くなるので、そこはご容赦頂きたいのですが…まず何と言っても、貴子母上の伊周への甘さってすげー甘いですよね…
父の道隆が存命の頃から慢心して増長している伊周をまるで諌めもしなかったし、花山院に誤射をした長徳の変の始まりでも伊周に甘いばかりに「たいした罪にはならない」などと楽観視してたし、いよいよ大宰府に配流になって逃げ回る伊周をかくまって、揚げ句一緒に配流先に行こうとする 流罪を舐めてるのか
そりゃ一条帝も怒るよ(彼は母に甘やかしてもらえなかった息子だから、特にそうなるのかも…)
ところで、この母同行エピソードはドラマの脚色なのかと思ってたのですが、どうやら史実(と思われる資料)にのっているそうです
本当に伊周は甘やかされっ子だったんですね
定子さまだって心細い身の上なのに、兄に比べてひとつも気にかけてる様子がありません 清少納言のように懐妊を察してもあげていない
定子さまは、母についに見捨てられたように感じていたでしょう
そして「定子も出家して、わたしにはもうこの子(伊周)しかおりませぬ」という台詞はどうなんだろう…出家しようとも生活をしていかなければならない事は何も変わらないはず
しかも定子さまは父からも兄からも「皇子を産め」と散々責められて後宮でも嫌がらせを受けていた
その上伊周と隆家の軽慮で内裏を出なければいけなくなった、なのに貴子が慰めるのは伊周ばかり
こんなことになったのは伊周のせいなのにです
…でも、ほんとに憤懣やるかたなくなるけど、お母さんにとっての息子ってこうなんだよな…とも思うのでした(もちろん様々な母と息子のあり方はある、一条帝と詮子さまのような関係だってあるし)
以前、まったくかけ離れた記事でも、母と息子って一種独特の絆というか子を想う親の心の闇を感じるなあ~みたいな話を書きましたが、時代や国が違っても“あるある”ネタとしてあるんだなと思いました

ただ、定子さまも衝動的に出家をなさったのはよろしくないのだそうです
本来、女性が出家をするなら夫の許可が必要であったり、夫が存命のうちに妻が出家をしてしまうのは一般的ではないそうです
源氏物語でも、紫の上が出家を光君に何度も願っていたり、女三ノ宮がした強引な出家について世間で何かと噂になってたりしてました

また、定子さまは中宮というお立場なので、帝の第一の后でないと行えない神事なども担わなければならないのに、出家してしまうとそれが果たせなくなる、政務に支障が出るのです
だから公人として相応しい振る舞いではなかったのは確かです 悲劇ではあるが、批判をうけるのも仕方のない行為だった
この回冒頭で、一条帝は伊周も中宮も同罪、とまで強い語気で怒っていたのも、もっともなのです
と言うか、作中で言及が無かったのですが、伊周たちが弓で脅した相手が花山院だったのが、余計よろしくないんですよね
単なる皇族への不敬というだけでなく、花山院は一条帝の先代の帝でした
伊周や定子の祖父にあたる兼家が四人の息子と共に行った謀略で、花山院は強引に退位さられた帝だったわけで、一条帝は兼家一派の都合で即位した帝だった
ならばその治世を正当にするために、清く支えなければいけなかったはずです
それなのに花山院に楯突く真似を重ねるなんて、悪手もいいところ
花山院側の一派から表だって批難されたり、それこそ呪詛を受けたりするかも知れないです
伊周たちの栄華は一条帝あってのこと、自分自身が偉いわけでも何でもねえのに、帝の足を引っ張って甘えるような真似してどうするのだ、とイライラします
道隆は父の兼家から、一族の汚れ仕事や暗部には触れさせないように嫡男として大事にされていて、その身の栄誉が受けて当然の物として無自覚の驕りがあって、それが息子たちの代では更に大きな増長に繋がったのだなあ…としみじみしてしまいます
ですんで、物語としては筋がちゃんと通ってるし、史実にも忠実で、この逸話の演出はめっちゃいいんですよね
ただ、先ほどは定子さまの事を“公人としてはよろしくない振る舞い”と書いてしまって申し訳ないのですが、擁護させてもらうと、おそらく衝動的な出家に至ってしまったのは、妊娠の初期症状に見られる鬱状態だったからでは? と思わせる演出がありました
前述の通り、定子さまは過度のストレスに晒されていました
この時代の死や血を穢れとして避けようとする貴族にとって、自死行為を実行するのは難しい、だからその代わりとして出家という行動に出たのかも知れない(し、出家は世を捨てること、亡くなるのとほぼ同じ扱いだったのかも…その辺は現代では推し量れない)

前回の感想記事では、詮子への呪詛騒ぎは、詮子と倫子の共犯による狂言呪詛では? と予想していたのですが、どうも詮子さまの単独行動であったようです 残念です 自分の推理など、こんなもんですね
にしても、倫子が「狂言だと分かっておりますよ」と言外に釘を刺してきたのはめっちゃ良かったです
おっとりと優しく聞き上手で、しっかり家を守り、道長との子を産み育てている倫子が身分高く敬う存在である詮子に「この家で勝手をされては困ります」と牽制した格好になるわけで、いいぞ…!! とわくわくする
現在の土御門邸は父から倫子が伝領した屋敷で、作中では描写は無かったのですが、道長と詮子の元々の実家の東三条邸はこの時点で火災により焼失しており(火災が多い平安京)住まいを失った詮子を道長たちが引き取った格好になってるらしいんですね
だから、詮子は倫子からすれば押し掛け小姑なわけで、そんな小姑が呪詛狂言などしたら一言言いたくもなりますね
でも道長を愛する姉だし、その権勢を支える大切な女性だし、何と言っても今上帝の母親だから、大切にしなければいけない それゆえこの度の倫子さんは完璧ですね かっこよすぎる
腹の読み合いに強く、おっとりした顔の下に鋭い知性と牙を隠している女性って個人的に好み過ぎます
(『源氏物語』での花散里さんが、自分の脳内ではこういう人格なんです)

清少納言が『枕草子』を書き始めたきっかけが、まひろの言葉だったのは、前回の父の名を騙った漢詩に続きまひろ出過ぎ者シリーズで、相変わらず嫌です
ものの本からの引用で恐縮ですが、この時代の随筆の中でも『枕草子』が特に優れているのはその描写の巧みさだけでなく“四季を語る”ことを漢詩や和歌以外で行った初めての例なのだそうです
ものの本はこちらです

NHKの100分de名著シリーズ

まひろとききょうが仲良しなのは、ほっこりしますが、『枕草子』の革新さをまひろの提案にしてほしくはありませんね
何かもっと、別のかたちで関わることが出来るはずです
ききょうが中宮さまのために何か書こうと思う! と宣言して、「ききょう様がどんなものをお書きになるのか、ぜひ読ませてほしいです!」とゴネるまひろに、中宮さまお一人が読んで頂くためのものなんですが…と迷いながらも、まひろの家の紙にも枕を書いて見せて(実際、ききょう役のファーストサマーウイカさんの筆跡が素晴らしいです)まひろはその内容に感動して、さわさんの事件の時と同じように、書くものが人の心を動かして救うものであるし、それは過去の偉人が起こしたものにとどまらず、
自分も書くことが出来るのかも知れない、書きたい!って改めて感じて欲しい

あと、こんなに仲良しだったききょうに対して、越前行きをちゃんと説明したのか定かでないのも気になるんです 道長との別れより、仲良くなれたききょうと離ればなれになることを惜しむ姿が見たかった
十四話では、ききょうは仲の良かった父を任地先で亡くしており、任地へ付いていくべきだった…と後悔している話をしてましたから、むしろ越前行きを応援する会話とかできたはずだし、勿体ないです

まひ「父の赴任が越前へ決まったのです…ききょうさまや中宮さまが大変な中で心苦しいのですが、父に付いて、越前へ行くことにしました」
きき「まあ! おめでとうございます まひろさまは博識で漢学にもお強いのですから、きっとお父上のお力になれますわね、どうか、お気をつけて」
まひ「ききょうさまも、どうかお身体を大切になさって下さい…中宮さまとお健やかにお過ごしくださいね 越前より、文を書きます!」
きき「ぜひ、お待ちしてますわ…『枕』もまた書けたら、まひろさまには読んで頂きたいのです 今度は、猫の話を書こうと思いますのよ」
まひ「猫ですか! わあ…どんな話でしょう? 楽しみです!」

『枕草子』によると…猫はお腹が白くて
背中が黒いのがいいそうです 気が合うな~

ききょうがまひろに『枕』を読んで欲しがるかどうか? については反対意見もありそうですが、自分はまひろとききょうは物書き同士の尊敬が乗った友情を育んで欲しいと思うので、それにはお互いの書いたものがめっちゃ好き! っていうエピソードがどーしても欲しい! と思ってるんです、すいません

そして、まひろは越前から(越前の紙に書いた)『新楽府』の写しをききょうに届けたりして、ききょうがそれを読んでいたら定子さまとこんな会話をしても良いかと

定子「…それは新楽府か? 変わったものを読んでいるな」
清少「こ、これは、友人から届いたものでして…」
定子「覚えている まひろと言ったな? あの風変わりな女子は」
清少「今は越前にお住まいで…こちらを写して届けてくれたのです」
定子「越前の便りが新楽府か…本当に変わった、面白い女子だな…」
清少「………」
定子「…新楽府は昔、帝へ兄上が講義しているのを一緒に聞いていたものだ、懐かしいな
帝は己でも読み進むため、私に相談して下さっていたものだ」
清少「さようでしたか…」
定子「だから新楽府のことならば、多少は講義してやれるゆえ、私がお前に教えよう 墨を用意しておくれ」
清少「……!! そんな、中宮さま御自ら講進をされるなど…」
定子「話したいのだ、兄がどのように漢学を語っていたかをな お前にしか頼めぬ 聞いておくれ」
清少「……はい……有り難く、承ります」
定子「…その者、まひろが任地から戻ったら、また会いたいものだ 今度は殿方のいない場で、自由に漢学について語ってみたい その時は少納言、また彼の者を呼んでくれるか」
清少「…はい…!! 必ず、 必ずお呼びいたします!」

そんな風に、何年も先の約束を定子さまがしてくれて、生きる気持ちを取り戻してくれたと伝えてくれる会話を、交わしてくれたら凄く嬉しいです

ところで、またしても道長とまひろが例の廃院で会っちゃうところはどうかと思うのです
伊周たちの事とか、己の後悔とか、何でそんな事わざわざ言ったり聞いたりするんだ、まひろよ
「越前の地で生まれ変わりたい」と言うのなら、立つ鳥が爪痕を残すような真似ではありませんかね
道長もまひろに未練がましすぎる! ノコノコ廃院に来ちゃうし! まひろだって道長が呼べば来ると思ってるところ、まだお互いに心を残していると疑いもしないところ、実際にそうでも、厚かましいです 
もう十年も過ぎてるんですよ、人の心はうつろうものだって、(十八話で)まひろは自分で言ってたじゃないか…
でも、そう言えば、まひろから道長を呼んだのは初めてだったかも知れない、手紙を書いたのも
道長、嬉しかったんだろうな
まひろは道長限定の魔性の女にして、運命の女ファム・ファタールってやつなのかも

という訳で、ラブシーンには全然ぐっとこないのでした…
その後の越前行きの道中で、琵琶湖の船上で琵琶を弾いていたり、乙丸が越前に同行している! 事の方がよっぽど朗報だし嬉しかったです

最後に、こちらは公式ホームページの特集ですが

実資どんと道長が伊周と貴子を引き離しにやってきた場面での、検非違使武者さんたちが様々な兵種(シミュレーションゲーム脳の言い方)だったのはどうして? という解説がめっちゃ面白かったのでオススメです!
また、ひろうすさんの絵巻記事と合わせてご覧頂くとより楽しめますね!

あと、花山院に誤射するのは色々ダメでは? の件なのですが、花山院と隆家はよく(家臣同士を使って)喧嘩してたのだそうです…源氏物語で言う、車争いみたいなことも長徳の変の前にやらかしていたとか
花山院に楯突くのは一条帝の御代にとって悪手などと書きましたが、実際には更に荒っぽかったようでした

さてさて、早めに溜めてしまった回の感想も書きます!

虫がうじゃってるような字

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