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渡辺創太氏と平将明氏の特別対談:Web3の未来と可能性を探る

自民党のWeb3プロジェクトチーム(Web3 PT)座長を務める平将明氏の公式動画チャンネルにて、Astar Networkの創設者である渡辺創太氏と特別対談を行いました。進行役は、CoinDesk Japanを運営する神本氏が務めました。

渡辺氏のWeb3に対する見解

渡辺氏は現在のWeb3の発展状況について、「インターネットが1999年から2000年頃と同じく、非常にアーリーステージにある」と述べました。Web3の普及が一般の人々にとってまだ初期段階であることを強調し、今後の発展に大きな期待を寄せています。特に、一般の人々がWeb3技術を利用するための「ディストリビューションチャンネル」の重要性を指摘しました。

平氏の政策観点からの見解

平氏は、Web3 PTが毎年発行しているホワイトペーパーについて説明しました。ホワイトペーパーは、日本国内外の読者に対して予見可能性を提供し、Web3の課題と解決策を網羅的に示しています。また、平氏は「ETF」や「キャピタルゲイン税」などの金融商品の取り扱いについても議論しました。特に、Web3技術を活用したゲームやエンタメ業界での活用が今後増える可能性に言及し、その展望を示しました。

渡辺創太問題とその解決

平氏は、スタートアップがトークン発行による税金問題(通称:渡辺創太問題)についても言及しました。この問題は、スタートアップが自社発行のトークンを時価評価され、高額な税金を支払わなければならないというものです。しかし、この問題は現在解決されており、スタートアップと大企業が協力して新しい商品を開発するための道が開かれています。

しかし、渡辺創太問題の解決には、まだいくつかの課題が残っています。その一つが会計監査の問題です。スタートアップがトークンを発行する際に、そのトークンが監査法人によって適切に評価されないことが問題となっています。特にマイナーなトークンについては、監査法人が監査を行わないケースがあり、これがスタートアップの成長を阻む要因となっています。平氏は、これを解決するために政府関係者に働きかけていることを明らかにしました。

大企業における稟議書の重要性

平氏は、大企業においてWeb3技術の導入が進む理由として、自民党のホワイトペーパーや政府の成長戦略が重要な役割を果たしていると指摘しました。ホワイトペーパーや成長戦略に明記されることで、大企業内での稟議書(意思決定書類)の承認が得やすくなります。これにより、大企業が新技術を導入する際の障害が減少し、プロジェクトの実行がスムーズに進むことが期待されています。

デジタル技術の活用:コストカットではない新たな視点

平氏は、日本のデジタル化がこれまで主にコスト削減に焦点を当てていた点を指摘し、それだけでなく売上を拡大するためのデジタル技術の活用も重要であると強調しました。例えば、伝統工芸品や地方の名産品をグローバル市場で販売するために、デジタル技術を駆使して単価を引き上げることができると述べました。これにより、日本の文化や技術を世界に広め、経済的価値を最大化することが可能になります。

自民党のソウルバンドトークン(SBT)第二弾

今回の対談の主なテーマは、自民党のソウルバンドトークン(SBT)第二弾の配布開始です。このトークンは、自民党員のデジタル会員証として機能し、EKYC(電子本人確認)を通じて取得できます。平氏は、将来的に自民党の総裁選での活用も視野に入れていることを明かしました。

ブロックチェーン政策戦略室の樋田氏の発言

樋田氏は、SBTの具体的な取得方法について説明しました。まず、Web3の標準であるメタマスクをインストールし、EKYCの申し込みを完了させることが必要です。その後、事務所から送られる登録画面にイーサリアムアドレスや名前、メールを入力し、配布されるURLを通じてSBTを取得する手順が解説されました。

樋田氏はまた、SBTが譲渡不可であること、デジタル会員証や卒業証明書として利用されることを説明しました。今回のSBTは、渡辺氏が作成したAstar Networkを使用しており、デジタル会員証としての価値が高まっています。

Web3の未来と可能性

対談の最後に、渡辺氏と平氏はWeb3の未来について議論しました。渡辺氏は、Web3技術が選挙などのデジタル投票に利用される可能性に言及し、その透明性と信頼性の向上を期待しています。また、平氏は、日本のアナログの価値をデジタル技術でグローバル価格に引き直すことの重要性を強調しました。特に、伝統文化やポップカルチャーを活用して、日本の魅力を世界に発信することが鍵であると述べました。

終わりに

この対談を通じて、Web3技術が日本の未来にどのような影響を与えるかについての洞察が深まりました。渡辺氏と平氏の熱意とビジョンに触発され、Web3の可能性に期待が膨らみます。今後の展開が非常に楽しみです。


今回の対談は、Web3技術が日本の未来をどのように形作っていくかについての貴重な洞察を提供しました。渡辺氏と平氏の専門知識とビジョンは、Web3の可能性を強く感じさせるものであり、今後の展開に大きな期待が寄せられます。彼らの熱意と取り組みによって、Web3が日本の経済と社会に新たな価値をもたらす日が来ることを楽しみにしています。

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