第5回Co-Ring当事者会 [感想]

毎回書こう書こうと思いつつ、当事者会が終わると猛烈な疲れに襲われ、書くのがおっくうになっていました。

気付けばもう第5回目。
少しずつ慣れてきて、書く余裕が出てきたので、やっと書こうと思います。

なんのこと?と思う方もいらっしゃると思いますので、まずは説明から。

2020年9月、
私はギフテッド/HSPの方を対象とした当事者会を設立しました。

この会の設立は、私にとって本当に突然なものでした。(笑)

大学においてギフテッド研究を行っていた私は、
大学の先輩から、ソーシャルワーカーSさんを紹介していただきました。その方もギフテッドに関心があるというとのこと。

ギフテッド研究において成人対象のものがあまりないことを疑問に感じていた私は、ぼんやりと当事者会設立を考えていた頃でした。

Sさんは、初めて会ったその日に、
「いつする?どこでする?どんな風にする?」
と畳みかけてきました(笑)

少し戸惑った私でしたが、この機会は逃してはいけないと、この波に乗ることにしました。
(本当にSさんには感謝感謝です、、、!)

あれよあれよと計画は進み、2020年9月、第1回Co-Ring当事者会を開催する運びとなりました。

どんな人が来られるのか。どんな話が展開されるのか。自分はちゃんとファシリテーターとしての役目を果たせるのか。
ドキドキで胸がいっぱいでした。

今でも毎回ドキドキしますが、リピート参加してくださる方も徐々に増え、
すこしずつ、自分もほっとできる場になってきたような気がします。

1/23(土)第5回Co-Ring当事者会。

やっと、感想・自身の頭の整理をする余裕ができてきました。
書きます。
参加者の方々と話す中で感じたあくまで私の感想です。
会の内容(どのような話をした人がいた)などではありません。
ご了承ください。

オンラインでの開催。さらに参加者18名ということで、どうなることやらと思っていましたが、終わってみれば想像以上の充実感に満たされており、非常に驚いています。

テーマは「社会とわたし」
このテーマにおいて私がお話したことを記述します。

私は、現在大学4回生です。
そうです。進路に悩む時期。

実際私も、この1、2年ほど、進路選択に悩まされました。

周りは、易々と就活のレールに乗っていきます。
インターンシップ、企業説明会、公務員試験、教員採用試験、、、。

私は非常に葛藤しました。

大学までは、なんとなく、社会に求められる姿を実現してきました。
(ここで言う社会とは非常に漠然としたものなのですが、、、。)
高校受験をして進学校に入学し、大学入試の勉強をして(あ、一度は失敗したので予備校というものにも行きました。)国立大学に入学しました。

社会がわたしに求めるであろうオーソドックスな姿を私は実現してきました。(そのつもりなだけかもしれませんが。)
しかし、この中に自分の意志はほとんどなかった。
なんとなく抑え込んできた。
社会はそれを望んでいるとぼんやりと思いながら。

けれども、大学卒業にあたっての進路選択はそうはいきませんでした。

ここで自分の意思を殺してしまうと、わたしは一生そうしてしまう。

そう思ったから。

そう思ったとき、
私は、「私が社会でありたいと思う姿」で生きていきたいと思いました。

しかし、それは非常に不安定なものでした。
社会はそれを受け入れてくれるのか。
いわゆるレールに乗らない人生を生きるほど私は強いのか。

結局、私は、大学院に進学することにしました。
ほんのちょっとの逃げの気持ちもあると思います。
モラトリアムをえるために。

だからこそ、今回は、みなさんに
社会と私との相互関係の中で、
どのような試行錯誤をし、どのように折り合いをつけているのかを聞いてみたい部分があり、このテーマを設定しました。

みなさんのお話を聞き、私は非常に希望というか明るいものを感じました。

達観されているというよりは、まだまだ試行錯誤を繰り返している方が多かったように感じます。

けれどもそれは、
考えることをやめない。
自分のありたい姿を追い求め続けている。
ということだと思ったのです。

わたしが一番怖かったのは、おそらく
考えることをやめ、生きる希望を見失った自分になってしまう
ことだったのだと気づきました。

このような気づきがあるのは、
他者の語りを聞き、そのうえで自分を顧みるという経験をしているからだと思います。

当事者会の意義を深く再認識した時間となりました。

次回も非常に楽しみです。

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