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2024/02/24音楽ストリーミングサービス3社比較

音楽ストリーミングサービスは、私たちの音楽体験を変えつつあります。数多くのプラットフォームが競り合い、ユーザーに最高のサウンドを提供しようとしています。今回は、主要な音楽ストリーミングサービス3社を比較し、どのプラットフォームが我々の音楽の欲求を最も満たしてくれるかについて掘り下げてみます。

比較項目

本記事では以下3項目について5点満点で評価します。


1. UI(ユーザーインターフェース)
2. リコメンド機能
3. 音質
4. (クラシックの)楽曲の豊富さ

利用歴

今回は

Spotify
Apple Music
Amazon Music Unlimited

の3社を比較しますが、それぞれの利用歴は上から順に、

2年
6ヶ月
4ヶ月

となっています。

それでは簡単に比較していきます。

Spotify

価格

個人プラン:月額980円
学割プラン:月額480円

比較

1.UI ★★★★★(5点)
とても使いやすいです。特にライブラリ(楽曲管理画面)がよくできています。
下のようにライブラリに追加された楽曲がコンパクトにまとめられています。惜しむらくは先頭にピン留めできるプレイリストが4つまでに制限されている点です。私としては無制限にできるようにしてほしいところです。

Spotifyのライブラリ画面

2.リコメンド機能 ★★★★☆(4点)
こちらも基本的にはよくできていると思います。Spotifyのリコメンドはその時の私の微妙なテンション感すらも読み取っているかのように感じるほどです。

3.音質 ★★★★☆(4点)
イコライザーを使わない場合、特に音質の悪さは感じませんが、際立って良いというわけでもありません。特に、後述のAmazon Musicと比較すると音の定位感(ステレオ録音におけるサウンド・ステージのなかで、音像の配置関係が左右以外にも遠近方向に渡って表現される情況)が弱いように感じます。

4.(クラシックの)楽曲の豊富さ ★★★★☆(4点)
(私はあまりポップスに詳しくなく、且つそのジャンルで聴く曲はほぼ全て収録されていて比較にならないためクラシックの楽曲を取り扱います)

CD化されている音源はだいたいあると思って差し支えないと思います。逆に言えばCDにない曲はないかもしれません。

総合評価

4.5/5

Apple Music

価格

個人プラン:月額1,080円
学割プラン:月額580円

比較

1.UI ★★☆☆☆(2点)

使いづらいです。アルバムジャケットが画面の大部分を占領してしまっているせいで、ざっとアルバムやプレイリストを見てその時の気分で音楽を選ぶことが難しくなっています。
UIではありませんが、Apple Musicに登録したときに端末に保存されているCD音源が吹き飛んでしまうのも低評価ポイントです。

2.リコメンド機能 ★★★☆☆(3点)
Apple Musicにはリコメンド機能として「For You」があります。私が利用した半年の間ではあまり好みの音楽が流れてくれた印象がありませんでした。以下のような記事もあるので参考にしてみてもいいかもしれません。

https://www.phileweb.com/sp/review/article/201509/28/1767.html

3.音質 ★★★★☆(4点)
Spotifyとほとんど違いを感じませんでした。強いて違いを挙げるとするなら、高音域がやや強く透明感があるように感じました。

4.(クラシックの)楽曲の豊富さ ★★★☆☆(3点)
Apple Music Classicalを使いましょう。

https://play.google.com/store/apps/details?id=com.apple.android.music.classical&pcampaignid=web_share

総合評価

3.0/5

【補足】
筆者はiPhoneにAirPods Proを接続して音楽を聴いているのですが、同じApple製品だからといって特に使いやすいとは感じませんでした。

Amazon Music Unlimited

価格

Amazonプライム会員:月額980円または年額9,800円
プライム会員でない方:月額1,080円
学割:月額580円

比較

1.UI ★★★☆☆(3点)

Apple Musicほどではないですが使いづらいです。アレクサを連携させることが推奨されているからかアレクサ専用のタブが置かれており、気が散ります。特にSpotifyから乗り換える方は間違えて押してしまいそうになるのではないでしょうか。

Amazonミュージックのホーム画面下部

また、私はプレイリストに楽曲を追加する際にアルバムの曲をまるごと追加することが多いのですがこれがやりにくいです。

プレイリストへの楽曲追加


高く評価できる点としては、歌詞が見やすいところです。

楽曲を開くとまず出てくる画面。スクロールすれば歌詞を基準にジャンプすることもできる

2.リコメンド機能 ★★★★☆(4点)
Amazonミュージックには「ステーション」というリコメンド機能が搭載されています。この機能の精度は私の感覚としてはそこまで高く評価できませんが、決して低くはないです。(アーティスト性などではなく)曲調がなんとなく似たような曲がそこそこの頻度で出てくれます。

筆者が現在このアプリを利用しているので、参考までにリコメンドの例を示します

スタァライト九九組
綺羅星ディスタンス(キャラクターがいっぱい出てくる曲a.k.a集合曲)

↓(ここからAmazonミュージックのリコメンド)

ウマ娘
Ms. VICTORIA(集合曲)



虹ヶ咲学園
繚乱!ビクトリーロード(集合曲)

MyGO!!!!!
春日影(バンド楽曲)

A•ZU•NA
Infinity! Our wings!(アイドルユニット曲)



Poppin’Party
ティアドロップス(バンド楽曲)

RAISE A SUILEN
Sacred world(バンド楽曲)

3.音質 ★★★★★(5点)
先述の2つのサービスより明らかに音の解像度や定位感がはっきりしています。ただ、PCサイトから聴くととんでもなく質の低い音なのが謎です。

4.(クラシックの)楽曲の豊富さ ★★★☆☆(3点)
有名どころはカバーしていますが、知名度が下がると一気にヒット確率が下がる印象です。私の好きなF.リストの『半音階的大ギャロップ』はありましたがJ.ケージの『サード・コンストラクション』はありませんでした。

総合評価

4.0/5

私の結論

高品質なヘッドホンやイヤホンあるいはステレオスピーカーを使った上でいい音で聴きたい方はAmazonミュージックを、気軽に、かつ低価格で様々な音楽を聴きたい方はSpotifyを、というのが私の最終的な答えになります。


この記事があなたの音楽生活の一助となれば幸いです。
それでは今日はこの辺りで。ご覧いただきありがとうございました。

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