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2023/12/19国立音大ユーフォニアムコンサートレポ

開演前

ステージには全部で20台の譜面台(と楽器から水を抜くための吸水シート)。しかも立奏用に背を高くした状態で。アンサンブルコンテストは3〜8人でしか出場できないので、ここまで多くの譜面台が並んでる様子を見られるのはなかなかレアなのでは?あと、会場の国分寺市立いずみホールまでのアクセスが抜群。最寄りの西国分寺駅から30秒もかからなかった気がする。ほんとに目と鼻の先。それでは開演です!

Sprechcor!(岩花幸歩)

 “Sprechcor”とはドイツ語で「大勢で同じ台詞を声をそろえて唱えること」を意味する言葉である。この曲は”ユーフォニアムたち”が演奏会のはじまりを告げるファンファーレ的一曲となった。目まぐるしく駆け巡る中低音の旋律が、楽器の声として響き渡る様子を、どんな言葉で訴えているのかぜひ想像しながらお聴きいただければ幸いである。

プログラムより引用
  • タイトルからなんとなく想像はしていたが、ややコンテンポラリーな響きだった。大学生でこんな曲も書ける人がいるとは

Concerto no 3 in F minor(G.F.Handel / 齋藤充)

 この曲は、ヘンデルのオーボエ協奏曲3作品の中で最も有名であるとされる。1〜4楽章からなり、主な特徴としては1楽章では付点のリズムが多用されており、4楽章ではオルガン協奏曲Op.4-3の第2楽章にも登場するメロディが主題として使用されている。

プログラムより引用
  • 芯はあるが繊細なソロ

  • 吹奏楽曲のそれとは違ったソロのスタイルを感じた

  • 曲の雰囲気に合わせた見事な表現

  • ユーフォニアムという1種類の楽器なのに音のレンジがとても広いのはさすが

Four Seasons(狭間美帆)

 緑の芽吹き、天の川、色とりどりの木葉、雪降る夜。四季を代表する光景が巧妙なリズムや和声を用いて表現されている。そして巡る四季によって感じる人の思いも込められた心躍る組曲である。楽章ごとに移り変わる景色をぜひ楽しんでほしい。

プログラムより引用
  • 単一の楽器によるアンサンブルで4楽章構成っていうのは珍しいんじゃないか?

  • 表現が曲の雰囲気にとてもよくマッチしている

地中海ワインクルーズ(天野正道)

 各楽章には「ワイン:生産地」が書かれている。1.「バーリオ フローリオ マルサラ ヴァージン:シチリア」独特で持続的な強烈さ。2.「ロベルト ホタ ムール カヴァ グラン レゼルヴァ ブリュット ナチュレ:カタリーナ」果物味と苦味の合った超辛口カヴァ。3.「シャトー ミュザール:レバノン」滑らかで長い余韻を持つミディアムボディ。4.「ドメーヌ ド トレヴァロン ブラン:プロヴァンス」果実味と酸味を持ちエレガントさを感じさせる。5.「ヘラクレス レツィーナ:ギリシャ」レツィーナ独特の風味ときりっと辛口な味わい。

プログラムより引用
  • 途中で入ってきたのはまさかのマウスピースによる演奏!?斬新ですねえ

  • カッコイイ終わり方!楽章ごとの表情がくっきりとついてる

A Gentle Fanfare for Euphonium Ensemble

 ファンファーレあるいはマーチを書こうと構想し始めましたが、今思えばそれはそもそも間違いだったような気すらしています。掴んだ楽想をユーフォアンサンブルへ落とし込もうとするたびに「ううむ、うまくいかない…。」と苦しみました。ただ、作曲自体が楽しかったことは間違いなく、逃げ回る私へ委嘱してくれたユーフォ研の面々に感謝です。短い曲ですが、お楽しみいただけましたら幸いです。

プログラムより引用
  • (この曲、聴き入ってしまったためにあんまり感想かけてないですごめんなさい)

  • ユーフォでこんな音が出せるのか〜〜視野が広がったな

Finlandia Op.26

 「貴殿は、ヘルシンキ・フィルのパリ万博遠征公演を飾る序曲のような作品を作られたらどうでしょう。すべてを突き抜けたその曲は、そう、〈フィンランディア〉と名付けられるべきです。」
『シベリウス』神部智 著 2017年 音楽之友社 p.87-88
匿名の差出人Xから届いたこの手紙にシベリウスの心は動かされ、彼の既存劇付属音楽の終曲に手を加えて作られたのがこの作品である。序盤は当時フィンランドを支配していたロシアの圧政に苦しむ様子、中間部は希望への祈りの歌、終盤は自由を勝ち取った喜びに沸く祖国が表されている。

プログラムより引用
  • 今まで吹奏楽の中のユーフォしか聴いてなかったんだなと恥ずかしくなった

  • トロンボーンのような音のミュート、クラリネットのような素朴な音、様々な音のバリエーションがあった

クリスマスメドレー

クリスマスのスタンダードナンバーをうんと盛り込み、お馴染みのメロディーを繋げるだけでなく同時に組み合わせることで、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかな1曲となった。バストランペット・バリトン・ユーフォニアムと3種の豊かな音色の違いや華やかさに彩る打楽器とピアノもお楽しみいただきたい。Merry EUPHONIUM Christmas!〈使用楽曲〉『ひいらぎかざろう』『もろびとこぞりて』『サンタが町にやってくる』『サンタクロースがやってくる』『赤鼻のトナカイ』『ジングルベル』『Winter Wonderland』『きよしこの夜』『We Wish You A Merry Christmas』

プログラムより引用
  • 演者さんも指揮者さんも帽子かぶったりコスプレしたりしてるの可愛いな

  • 大きなトランペットのような楽器吹いてる人がいたんだけど、あれはなんの楽器なんだろう←バストランペットでした

  • 取り入れられてる曲の多くが西洋の民謡というか、歴史のある曲ばかりなのでより重厚な響きを感じた。アレンジ上手いな〜

アンコール1(曲名分からん)

  • 美しいハイトーン……私も出せるようになりたい

  • ユーフォニアム×ジャズっていうかなり珍しい組み合わせ

アンコール2(ロンドンデリーの歌?)

  • ユーフォニアムの温かい音色によくマッチしてる。良いチョイス

総括的なもの

客席の雰囲気も和やかで肩肘張らずに楽しめました。また、ユーフォニアム初心者としてはハイレベルな演奏を聴くことができて練習のモチベーションになりました。4学年が揃って演奏するって……いいね!

それでは!

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