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コロナホテル療養の生活

≪前回の話≫

ホテル療養での生活は思ったよりも辛くないけど、だるし、ヒマみたいなのはあった。

もともと、そこまで外に行きたい!という人間ではなくて、コロナが流行る前から何も泣ければ家から3日くらい外に出ないみたいな事当たり前だったので、コロナの自粛期間も家にいることが苦痛ではく、アクティブ人間のホテル療養まじヒマで死にそうだった!みたいなのは無かった。

ただ、それなりに、1日なにもしないで部屋にいるのだるいな~、ヒマだなぁ~みたいなのはあった。

人とも喋らないので、昼のワイドナショー見ながら声出して喋ったり、夜は夫とテレビ電話をして夫と一緒にご飯を食べたりした。

ホテル療養の生活はすごく時間にきっちりしていた。

1日の流れ

7:00
健康チェックに記入しろのアナウンス
健康チェックは今の状態の自己申告と(だるい、下痢してる、咳があるとか)体温と心拍、酸素濃度を測ってウェブに入力して管理される
4日目くらいまでは毎日7:00~8:00の間に看護師から内線で口頭の体調確認をされたけど、5日目からかかってこなくなった。多分、容態が安定してたから?

8:00~8:20
フロアごとに朝食配布、ラウンジの方な配布場所に各々エレベーターでその階まで取りにいく
朝だけインスタントコーヒー・紅茶・緑茶・味噌汁・野菜ジュースを自由に取っていける

各フロアにある電子レンジでチンして食べる

12:00~12:20
昼食配布

16:00
健康チェックに記入しろのアナウンス
朝と同じようにウェブから記入
夕方は体温、心拍、酸素濃度のみでOK

18:00~18:20
夕飯配布

私が泊まったところはフロアごとにご飯の配布時間が2パターンに分かれていて、後半組は8:30~9:00・12:30~13:00・18:30~19:00だった。

いずれも館内アナウンスで教えてくれる。

退所日は朝の健康チェックで問題がなければ最終決定として退所が決まる。
朝ご飯までの流れは一緒で、9:30~10:00に退室。
この時に、使ってた寝具のシーツ類は自分で剥がして外の廊下に出してくださいと指示があった。
で、当日9:30くらいに内線電話があって、出てっていいよと言われて釈放となる。

下の画像は、毎日のご飯の配布を欠かさず行っていたのでホテル療養中のご飯の写真。ちなみ、ご飯はバックレOK、食べても食べなくてもOK

基本的に選択食ではなくて、与えられたもののみ食べるという感じだったけど、6日目の昼食に突然豪華な食事が出てきた。そして、この昼食だけ同じようなお弁当の選択食だった。

写真だけみると、え?全部豪華じゃない?と思うだろうけど、私的にはキツかった…
特に、朝食はパンと米を交互にしてくれてはいるんだけど、米の日のお弁当が地獄で、量も多いし、悪い油使ってますみたいな味がして毎日胃もたれしていた。
毎食、必ず揚げ物や肉があって、野菜を全然食べられなくて困った。
もちろん、お弁当で食中毒を起こしてはいけないので、生ものなんて食べられないのは承知しているけど、野菜って意外と食べられないとストレスなんだな~って感じた。
朝の野菜ジュースをたくさん部屋に持って帰って、毎食の時に飲むようにしてた。

あと、1日目の夜の右上にあるカニクリームコロッケ、カニクリームコロッケだ!とはしゃいだら、カニのハサミが刺さっているだけの蒲鉾を揚げているやつで食べた瞬間、許さん!と思った。

最終日の朝ご飯はほとんど残して、ホテルでてすぐに外のカフェに行って温かいココアと温かいパン食べた。シャバの飯はうますぎた….

ホテルの部屋は設備がきれいだったけど、ところどころに埃が凄くたまっていたりして、コロナ陽性が入れ替わり立ち代わりで清掃もほどほどなんだろうな~という感じだった。
設備はすごく良くて、部屋も掃除の点は抜かして綺麗で使いやすいし、ユニットバスではなくてお風呂とトイレがしっかり分かれていたのも地味にすごく良かった。

お風呂が自分の家よりも広くて湯舟も足を延ばせるので毎回、湯舟に入って入浴剤を入れて楽しんでた。
湯舟、洗いたいなってなったけど、お風呂の掃除グッズなんてないから、使ってないマスクにボディソープ泡立てて洗って毎日入って、若干のサバイバル体験をした。

前回の話でも書いたけど、持って行ったもので使わなかったものってほとんどなかった。
季節や人によって持っていくものは変わると思うけど、日常で使っているものは持って行った方が本当にいいと実感した。
ハンガーとかは洗濯ものをしちゃうと備え付けでは足りないし、備え付けのシャンプーとかはやっぱりなれなくてストレス抱えそうだから持って行って本当によかった。

私は療養生活中に特にそこまでストレスを抱えなかったけど、全くの症状がなかった先輩が入ったときは暇すぎで死ぬかと思った、酒持っていけばよかったと言っていた。持ち込み禁止だけど、あの感じならゴミさえ持って帰ればバレない。瓶・缶は捨てられないので、もし出たら持って帰るしかない。

私の場合は咳が凄くて熱も突然出てきたりして、酒なんて考えなかったし、普段から飲まないのでそこまで必要性は感じなかったかな。

コロナ陽性からホテル療養までスムーズに行えて隔離期間の7日間中、6日間をホテルで過ごしたけど、クリニックの診療代、薬代が無料だったり、ホテルの宿泊代とかご飯の心配もない中で、家族に罹るリスクもないっていうのは、コロナに罹って初めてこの制度あって良かった~と思えた。
意外と行政ちゃんとしてんじゃんと思えた。

あと、会社には本当に感謝した。
自分のスケジュールを他の人がこなしてくれたり、安心して休める環境がしっかりと整えられていて、休み期間中も有給ではなくてコロナ休みということで特別休暇で対応して貰えた。コロナ陽性がわかる前に午後休で帰った日を有給で申請していたけど、特別休暇に変えてくれたりと、至れり尽くせりだった。
私の会社ではコロナの特別休暇では会社が隔離期間中の給料の補填をしてくれるので、その点もすごく安心だった。
正確にいうと、会社から行政に助成金の申請をしてるだけなんだけど、周りの友達とか、前の会社ではコロナに罹ったら、隔離期間中は有給を使って、有給が足りなければ欠勤扱い、自分で傷病手当金申請してって感じだった。
それを会社が代わりにやってくれて、休みも有給にしないよ~ってのは本当に良い会社入れて良かったなと実感した。
こういう風な環境を作って貰えるとコロナかも?と思ったときにすぐに検査しても大丈夫って思えて感染拡大を防げるなと感じた。

前の会社でコロナ疑惑が出ると犯罪者かのようにやり玉に挙げられた挙句、コロナ陽性が出ると色々な人に迷惑かかるから、PCR検査はするなと暗黙のルールだった。いわゆるコロナ隠しをしないとならない環境だった。

環境が変わるとこうも変わるのか~を実感した。

コロナ隔離機関から2週間が経って後遺症も若干ある。
コロナで咳が止まらなくなって、クリニックに行ったら喘息になっていた。謎に、のど飴やガムを噛んでると咳が若干収まるけど、なかなかしつこい。
あとは、咳のせいかもしれないけど、唐突に頭痛がすることがある。

電車での咳がめちゃくちゃ気まずいけど、何とかのど飴とガムで対応している状態。

処方された薬も使いながらちゃんと治るといいな~

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