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ピーテル・パウル・ルーベンス / メトロポリタン美術館
丸い禁断症状(330文字)
振り向いた幸福に黄色の海苔を貼って
斑鳩の大地は群青色の絵の具に染まる
そうだ空の高さは
直滑降のミドリウミウシだったんだ
そんな簡単なことを定例会で披露して
喝采を彫刻刀で美しくする
勇敢な僧侶は祈ることを当然だと思い
敬虔な遊び人はふるさとの方向を向いて
ラクダのダンスを踊る
するとたちどころにクルミの加速度が高まり
ミルクの甘さにたじろぐのだった
丸い禁断症状は反物質の代替物になる
ホクホクの面相筆がしなり
畳の上では高床式モンゴリアンバスターが
炸裂する
ごく短い時間のカントリーミュージック
ループ8年の四つ打ちミニマル
もっともっともっと
原液でありたいのかもしれない
サラサラとしたゴビ砂漠で
駆け抜けられないハイヒール
その頃現代の左大臣は
肩の関節を柔らかくして
日比谷線で乗り換える
いつもどうもありがとうございます。