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ピンクマカロンと濾過

息の荒いピンクマカロンを撫で回していたところまでは覚えているのですが……
彼は眠い目を擦りつつ喋り続けます。

もうずっと前に長靴を克服していたのでデリダの声を聴くことができます。

テッポウウオに選挙権を与えても、麻婆春雨を炒めようとはしません。それは旨味のあしたを決めるのがオセロの角に置かれた球体関節人形の吐息であることを巡るゴシップでした。

アップリケスタイルと呼ばれる決意は森のくまさんに預けられている【緩さ】に他なりません。
フカヒレに社会調査をさせて【おまじない】の効用をあぶり出します。

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給食を食べ終えるのが遅すぎたため、僕とキャシーは居残りをさせられていました。キャシーの本当の気持ちは、真空ポンプの奥の方へ吸い込まれてしまいますが、僕の心としてはまんざらでもありませんでした。
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【緩さ】は語ります。それもウィスパーボイスで。耳に心地よい音で。

「イリオモテヤマネコのため息を集めて、段違い平行棒にショルダータックルを加えましょう。いいですか? 夢の出世魚はわずか148億光年の拡がりに過ぎません。ですから、進んでください。いいですね」
それが【緩さ】の最期の言葉になるとは、誰が予想したでしょうか。
そそくさと148億光年を胸ポケットにしまいます。

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すかさず【クビワペッカリー】が返歌を試みますが、それは遂げられませんでした。というのも、とても高いところにいる【シンリンオオカミ】が堂々と編み物をするので、それに合流せざるを得なかったからです。

その間長い脚を持つ飼育員は沈黙を守りつつ、蝉の抜け殻の形態模写をしていました。
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あわてんぼうのサンタクロースことカッテージチーズにも半開きの青春を託します。

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地下アイドルグループ【飛び出す絵本の10年後】の最年少メンバー【オケラちゃん】は、さらりとトリケラトプスのデッサンをします。お気に入りの面相筆を使って。
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ねずみ花火がM&Aにより、線香花火になったニュースが伝播したことを皮切りに、選択肢は【エ:プテラノドンを落ち着かせる】一択になります。

パパイヤカラーに彩られたマキシワンピースの三女は桜エビとの潮干狩りに夢中になるあまり、高枝切り鋏の洪水に押し流されてしまいました。

地政学的リスクがある、とのことで【古いシステム】は新しいレシピ探しに専心します。ところが、たぬきうどんにばかされてしまい、十字軍は敗走せざるを得ません。
ここまでの【史実】は全て乳房の中の出来事でした。

分泌される意味の問題とそれの焼却炉。
そこには誰も見たことのない可憐な花が手向けられていました。

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