見出し画像

【9/22発売】ミステリー新刊4作品をまとめてご紹介。

季節は完全に秋ですが、編集部では今こそ「夏」のような雰囲気です。

というのも取得期限を前に季節外れの「夏季休暇」を取る人がチラホラいるためで、しばらく見ないうちに日焼けした人や、お土産を手に出社する人を目にすると、夏が続いているのではないかと錯覚しそうになります。

そんなわけで、夏真っ盛りの中、制作した9月新刊が全国発売となりました。粒ぞろいの4作を、一気にご紹介します!


01.『奇跡を蒔くひと』五十嵐貴久

「地方医療に未来はない。もう終わりだ」
ーーそんなわけにはいかないぞ

年間四億円の赤字を理由に、地方小都市の市民病院は消滅寸前。医師たちがこぞって辞めていく中、三十四歳の青年医師、速水隆太は院長に名乗り出た。課された使命は三年で赤字ゼロ――。無理難題を前に、「すべての患者を断らない」という方針の下、病院再建に奔走する隆太の行動力は、周囲の人びとをも巻き込んでいく。医師会、市議会、そして国。巨大な壁を相手に奇跡は起きるのか!? メディアで注目の病院の復活劇をモデルに、ベストセラー作家が描く勇気ある人びとの戦いの物語!

三重県・志摩市民病院の復活劇をモデルにした一作です!

現在、芳林堂書店高田馬場店にて「お宛名入りサイン本キャンペーン」も開催中。どうぞお見逃しなく!



↓ここからは、
Kappa-One カッパ・ワン 第一期【20周年作品】!


■ ■ ■

02.『高島太一を殺したい五人』石持浅海

高島太一を殺したい。
殺人の罪を隠蔽したい。
高島太一の罪も隠蔽したい。
高島太一の被害者の罪も隠蔽したい。
うまくいくのか、そんなこと。

松木真桜▶教師から塾講師に転身。指導者が教え子を殺すことは許せない。川瀬奏音▶一般企業を辞め、講師に。高島太一の罪の露見で、塾の名声を傷つけたくない。檜垣兵吾▶学生の頃から働き始め正社員に昇格。被害者の復讐を果たしたい。須之内すみれ▶塾長に引き抜かれる。愛する人に汚辱にまみれてほしくない。中森直哉▶古参の講師。息子の罪による母親の心の瓦解を防ぎたい。
だから、みんなが殺したい。
目的は同じなのに、誰かが何かを隠している。あなたは、この結末に逆らうことができますか?

光文社が主催していた、新人発掘企画「Kappa-One」が20周年を迎えました。(現在は、後継企画として「カッパ・ツー」を開催しています)

「Kappa-One」第一期でデビューされたのは4名。
 ・石持浅海さん
 ・加賀美雅之さん
 ・林泰広さん
 ・東川篤哉さん 

石持浅海さんには、サイン本を作成していただきました!
(サイン本は一部書店で取扱い予定です)



03.『加賀美雅之未収録作品集』加賀美雅之

デビュー20周年に際して、未収録だった中短編をすべて収載する。

光文社の新人発掘プロジェクト[Kappa-One]第一期4人のデビュー20周年を記念した企画の一冊。加賀美雅之は2002年、『双月城の惨劇』で長編デビュー。該博な知識と驚きに満ちたトリック設計、ゴシック・ミステリの香気をたたえた筆致で独自の地位を築くも、2013年に逝去した。デビュー20周年に際して、未収録だった中短編10作をすべて収載してその筆業を回顧する。

こちらの巻末解説を寄稿してくださったのは二階堂黎人さん。
裏オビにはその一文が引用されています。

彼が生きていれば、まだまだたくさんの不可能犯罪ものの傑作を書き続けてくれただろう。
そして、画期的な密室トリックを、次々に案出してくれたに違いないのである。
ーー二階堂黎人(巻末解説より)


04.『魔物が書いた理屈っぽいラヴレター』林泰広

君が生きる方法はこれしかなかった――。
魔術師・林泰広の技が冴える空前絶後のマジック・ミステリ。

中世に作られた城壁の隠し部屋に魔物が現れた。次々に人が殺されていく中、君の命を救うために仕掛けた、必死の俺の禁断のトリックとは!? 

林泰広さんも、今年でデビュー20周年。

今年4月に刊行された東川篤哉さんの『スクイッド荘の殺人』と合わせて、Kappa-One第一期20周年を飾る作品が、4作出揃いました!

Kappa-One企画の裏話は、またの機会にご紹介できればと思っています。
実は、ジャーロ本誌でもとある企画を進行中です。

どうぞお楽しみに!


【9月新刊発売中!】


■ ■ ■

▼ジャーロ公式noteでは、皆さんの「ミステリーの楽しみ」がさらに深まる記事を配信しています。お気軽にフォローしてみてください。


いただいたサポートは、新しい記事作りのために使用させていただきます!