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増税2%で儲かる金のウソホント

みなさま、こんにちは!
Global Investment Academyの両角です。

次回の日本入りの目処が立ってので、
早めにフライトの手配をしようと思いましたが、

「ソレダメ~!」

と、某テレビ番組同様、
X(バツ)印が出てしまいました。

一体どうしたのか?

続きは【編集後記】にて

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消費税増税で駆け込み需要発生?
ピンチをチャンスに変えるものは?

消費税増税まで、
あと2週間を切りましたが、
皆さんは何か駆け込みで買いましたか?

家電量販大手のビックカメラによると、
今月に入って20~25万円ほどの
高画質テレビの販売台数が、

前の年の同じ時期と比べて
3.5倍ほど伸びているそうです。

またホームセンター「ケーヨー」でも、
電気自転車が約4倍、物置は約2.5倍と増えており、

ティッシュペーパーや
トイレットペーパーといった
日用品の売り上げも増加傾向にあるとのこと。

ただ、
購入する商品によって、
あるいは食べる場所によって、
軽減税率が適用するとかされないとか?

あれ、訳わかりませんよね・・・汗

前回の5年前に
消費税率が5%→8%に
引き上げられた際には、

半年以上前から、
住宅や自動車などで、
駆け込み需要が起きてたようですが、

今年は、
軽減税率の導入や、
キャッシュレス決済の
ポイント還元制度などによって、

前回ほどの目立った駆け込み需要は
見られていない模様。

また増税率自体が2%ほど
前回ほど大きくないことや、

そもそも国内の消費自体が、
かなり冷え込んでいるのでは?
という見方も多いようです。

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それはそうと、
この増税のタイミングで、
確実に利益を出そうとして、
よく例に出るのが金(ゴールド)です。

ご存知の通り、
国内で金を買う場合は、
消費税がかかるので、

増税前の8%の時に金を買って、
増税後の10%の時に売却すれば、

たとえ金の価格が
変動しなかったとしても、
2%分利益が出ると考えられるので、
多くの方が実行に移しているようです。

増税のピンチを逆手にとって、
鞘を利用して利益を狙いにいく。

この『アービトラージ手法』は、
素晴らしことでもあるのですが、
本当にそう利益が上がるものなのでしょうか?

金の売り買いには必ず発生する
「スプレッド」という名の手数料

金の売り買いも、
為替の両替などと一緒で、
売り買いが発生する際には、
必ずある一定の手数料
(=スプレッド)がかかります。

金を取り扱う業者によって、
その手数料はマチマチではありますが、

業界最低水準を目指す楽天証券では、
金の売買に関してこのスプレッドを、
78円に設定しています。

これが業者としての利益であり、
我々消費者としては、コストになります。

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ちょっと簡単な
シミュレーションをしてみましょう。

9月30日時点での金の価格が、
グラムあたり5,580円だとします。

この価格は、
売却した場合の標準的な価格であり、
通称「買取価格」と呼ばれています。
(業者から見た呼び方)

ちなみにこの価格は、
税込となっていますので、
税抜き価格では5,167円となります。
(5580円 / 1.08 = 5,167円)

買取価格(売却時の価格)と、
小売り価格(購入時の価格)との間には、
先ほど言ったように手数料が乗るので、

税抜きでの購入価格は5,245円となり、
同じく税込価格は5,664円となります。

これを1g購入したとします。

さて、1日経って、
消費税が8→10%になったところで、
この1gの金を売却するとします。

金の価格自体は変わらずだとすると、

>9月30日時点での金の価格が、
>グラムあたり5580円だとします。

>税抜き価格では5,167円。

ですから、
ここに10%がかかり、
増税後の税込価格は5,683円。

つまりその差の19円が、
利益ということになります。
(5,683円 - 5,644円 = 19円)

価格が上がらなくても、
2%増税されたおかげで、
グラムあたり19円が儲かった訳ですね。

なんか思ったより
少ないと感じた人も多いのでは?

まあ、金を1kgも買えば、
19,000円となるので、

売り買い以外、
何もしないことを考えれば、
十分ハッピーかもしれませんね^^

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ただ、あれですよ、あれ。

あくまで、
価格が変わらない、という前提でしたね?

価格変動リスクを考慮しないと、
後でしっぺ返しを食らうかも!?

当然金の売り買いには、
価格変動リスクがあります。

リスクというのは、
あくまでも振れ幅のことですので、
必ずしも価格下落のことだけを
指しているのではありません。

今年の1日当たりの
平均騰落価格は23円です。

騰落価格とは、
上がったり下がったりする幅。

つまり平均して毎日23円は、
動く可能性があるというか、
実績値としてこれくらい動いています。

価格が上がる確率と
下がる確率はわからないので、
もし半分半分の確率だとすると、

50%の確率で、
23円程度が下がってしまいますから、
せっかく得た増税分の2%の利益なんて、
簡単に吹っ飛んでしまいます。

冒頭に挙げた
高級テレビや日用品などの価格は、
日々変わるものでもないでしょうから、
価格変動リスクは気にする必要ないですが、

金の価格は、
その時その時のマーケットで決まります。

特に今年は
金価格の値動きが大きいですので、
なおさら価格変動リスクは高いでしょう。

増税分で得られる利益に目がくらみ、
本来の投資的視点を持たずに購入したら、

儲かったとヌカ喜びし、
実は損してしまった・・・・涙

なんてことにはならないよう、
その点はしっかり理解して行動しましょう^^

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あ、そうそう。

金と消費税のお話をすると、

「なら、消費税がかからない
 香港などの国で金を買って、
 それを日本に持ち込んで売れば、
 10%も儲かるじゃん!」

なんていう声も聞かれますが、

それは完全に
『脱税=犯罪』になりますので、
良い子の皆さんはやっちゃいけませんよーww

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▲香港での金購買契約時の様子(2015年10月)

編集後記

大抵の場合、
フライトの料金は、
手配する時期が早ければ早いほど
安く購入出来ることがあります。
(特にLCCの場合)

今回もその常識で、
早めに動いたのですが、
ある情報が目に止まりました。

「全日空、国際線燃油サーチャージを10月値下げ」

燃油サーチャージは、
飛行機の基本運賃にプラスされますし、
原油価格の推移によって、
その料金も定期的に更新されます。

そのサーチャージが
10月発券分から値下げされるというもの。

今年に入ってから、
出国税も徴収されているので、
少しでも安く抑えれるのはありがたいな。

しかもこの値下げは、
ANAだけではなく、JALも同じ^^
(LCCは元から徴収されないケースが多い)

タイ・バンコクと日本の場合、
片道2,000円値下がりしたので、
往復では4,000円違うことになります。

ま、確かに
たった4,000円かもしれませんが、

この浮いた分で
日本で美味しいご飯が
食べられると思えば・・・(ゴクリ)

皆さんも、
もし近いうちに海外旅行や
海外出張などの予定があって、
フライトを予約する場合は、
10月1日以降に購入されることをお勧めしまーす。

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