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【詩】宿世(すくせ)

ひとありて すくせあり
えにしの糸に結ばれ
幾年いくとせ ほどけてむすぶ

つむぐのは宿世すくせの神々
ひとみな 一世ひとよをおくる
むすひの千、二千
千歳ちとせにありてきずまず

宿世ゆき 思いのままならず
旅と詩は宿世を逃れるものならず
かえって宿世にあそぶ


* 宿世は、宿命を負った人生。人の縁、仕事のご縁の中で苦しくなることもあるけれど、旅や詩は浮き世(き世、悲しみのある生)から逃避するものと見えて、そこに身を投じて遊ぶもの、という歌。


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