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【詩】大切なひずみ

大切なひずみがあるよ
ちょっとした嘘をつくこと

詩を書くとき
思いのままを描いて
心をさらけ出すのは素敵さ

そう、素直な心の方が
よい詩が詠める
素直なことば

でもそこに少しだけ嘘を混ぜる
曖昧さ、
よくわからない表現、
現実には起こらないこと

言ってみれば
93%正直で
7%はひずみを作る
そうすると味わいの深い詩になる

「それはなんのテクニックですか?」

飽きさせない詩を書くテクニックなんだけど
じゃあ、ほんとうの話をするね

これは人間関係の技法なんだ
誰でも人間関係の中で生きてる
それはいつも複雑だ

ふたりの人間がいるだけで
もう複雑なのに
3人、4人、そうして世間があるのだから
とても複雑だよ

そういう中で
100%正直だと迷惑がかかる
ひとの秘密をしゃべっちゃうかもしれないし
ぼかした方がよいこともある

自分がトクをするかどうかでもなくて
全体が円滑に回るためにも
7%くらいの嘘は大事なんだ

さりげなく混ぜるんだよ
味の素や隠し味みたいにね

これがもし50%嘘つきだと
これはほんとに嘘ばかり言うことになるので
もう信頼できない、
つきあいきれないだろう

だから
さじ加減が大切なので
7%でも15%でもよいけれど
うまい塩梅に
うまくやるのさ

詩も
ここから来ている

詩だって
ひととひとの間で詠むのだから
とくに日本の詩はそうだ
和歌の頃からずっとそうなんだ

だから
誰かを傷つけないためや
自分をさらけ出し過ぎて
他人が不快にならないためにも
85%正直や93%正直に留めておく

それぐらいで
また詩も良くなって
君の人気も急上昇さ!

っていうのは
冗談だけど、笑
そういえば、珈琲も
ハンドドリップをする時は
93℃とか85℃のお湯が良いんだよ

沸騰し立ての100℃で淹れると
珈琲豆の香りが潰れて
味も奥行きがなくなるんだ

まあサイフォンで淹れる場合は
100℃になるし
詩もド直球、ストレートな詩だって
詠めた方が面白いけれどね

ほどほどにドリップするのさ
ね🥳


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