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過活動膀胱 産後のママの過活動膀胱

ジーハンズSACHIです。

今回はよくCMとかでも聞く過活動膀胱についてお話していきます。

過活動膀胱

過活動膀胱はOABと略されます。(overactive bladder)

2002年に定義されています。

過活動膀胱に類似した言葉で低活動膀胱というものがあります。

しかしこれは尿流動態検査で診断されるもので

文字はにていますが反対のものではなくそもそも注目する病態がことなります。

過活動膀胱の症状は?

過活動膀胱は

尿意切迫感とは急に襲ってくる耐えられない強い尿意のことを言います。

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外部からの刺激で

・水に触る

・トイレのドアノブを触る

・お茶碗を洗う

・水の音

こんな刺激がきっかけとなります。

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その他に

・頻尿

・切迫性尿失禁

・夜間頻尿

を伴います。

ここでポイントは

尿意切迫感がないものは過活動膀胱には含まれないということです。

失禁との関係は?

過活動膀胱は尿失禁をかならずしも含めるかというとそうではありません。

下の図と最初の「過活動膀胱は尿意切迫感が主症状」を

合わせて見ていただけるとわかると思いますが

必ずしも失禁を含めるわけではありません。

過活動膀胱

日本では810万人が過活動膀胱とわかっています。

過活動膀胱の実数

OAB dryは尿失禁を伴なわないもの

OAB wetは尿失禁を伴うもの(切迫性尿失禁)

を言います。

下記は過活動膀胱の年代別有病率になります。

高齢になるほどに増えているのがわかるかと思います。

過活動膀胱の有病率

臓器脱との関係

女性骨盤底の障害により骨盤内臓器である膀胱の

下垂・子宮下垂・直腸瘤することで膀胱壁が伸ばされ

尿意切迫感を主なう過活動膀胱の症状が起こると言われています。

臓器下垂により骨盤内臓器を支配している神経活動が変わることで

膀胱知覚が変化し過活動膀胱の症状が出現します。

「トイレに座っても,ふたをしたようで尿がなかなか出ない」
「出てしまった子宮を押し戻さないと出ない」
「子宮などが下がると尿意を感じる」
「強い尿意で漏れそうなのに出にくい」

過活動膀胱の方で内服治療に効果がない方は臓器下垂がないかを

確認する必要があります。

過活動膀胱の原因

神経因性と明らかな神経疾患がわからない非神経因性とに分かれます。

排尿筋過活動

産後のママたちの過活動膀胱

産後 4~9 か月の女性において尿失禁の頻度は34.6%で

そのうち過活動膀胱の頻度は8.5%と言われています。
(産後の下部尿路症状とQOLとの関連性:包括的尺度SF-12ver.2を用いた検討より)

産後の過活動膀胱は

分娩により骨盤底筋が弱化

      ↓

それに伴い臓器脱傾向になり膀胱壁が伸ばされ

      ↓

尿意切迫感を主なう過活動膀胱の症状

が出るのではなかと考えられます。


今回は過活動膀胱についてお伝えしました。

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