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『サンキュー・スモーキング』2005年製作のアメリカ映画。

おっちゃん、30歳半ばまでヘビースモーカー。
基本的両切りの紙巻きタバコが好きで
LUCKY STRIKEとPALL MALLを吸っていた。どちらも限られたタバコ屋でし扱っていないかったので基本カートン買い。
LUCKY STRIKE、PALL MALLの両切りがないときは、フィルター付きのLUCKY STRIKE、PALL MALL、Marlboroを吸っていた。
毎朝、真っ黒な痰が出て、起きてしばらくはがらがら声。右手の親指、人差し指、中指の先はタバコのヤニで変色。
タバコ代に毎月1万円以上使っていた。
今なってみれば、なんて不健康で無駄なお金を使っていたんだろうと思う。
とここまでは落語でいう“まくら”。

本題は、タバコに関する映画の紹介。
正確にタバコ業界のスポークスマンの話し。
映画のタイトルは、
『サンキュー・スモーキング』2005年製作のアメリカ映画。
冒頭人気TVトークショーの場面から始まる。
喫煙反対派数人と喫煙が原因で肺癌になった少年、そしてこの映画の主人公であるタバコ研究所の広報部長(タバコ業界のスポークスマン)ニック・ネイラー。
この状況だと、誰がどう見てもニックが不利な状況にみえる。
だか巧みな話術で論戦。
そう、ニックは喫煙者たちの権利を守るためというかタバコ業界の利益を守るために健康問題のシンポジウムやTVのトークショーなど巧みな話術で論戦をするロビイスト。
日々、タバコ業界のスポークスマンとして奮闘している。
そして、アルコール産業のスポークスウーマン、銃関係団体のスポークスマン、そしてニックとで自ら「死の商人」と称し、集まって愚痴を言ってストレスを解消(?)と言ってもニックにとってロビイストは天職なのでストレスがたまるかどうかはわからないが・・
他に離婚した妻の元にいる息子、女性ジャーナリスト、嫌煙派の上院議員などが登場してくる。
まあ、この主人公とどう絡んでいくかは観てのお楽しみと言うことで、これ以上細かいことは言わない。
喫煙派、嫌煙派に関わらずこの社会派風刺コメディは、面白いと思う。

タバコ業界のスポークスマン、ニック・ネイラーを演じのは、アーロン・エッカート。
「エリン・ブロコビッチ」(00)でジュリア・ロバーツの相手役「ザ・コア」「ペイチェック 消された記憶」(ともに03)など「サンキュー・スモーキング」(05)でゴールデングローブ賞主演男優賞にノミネート。クリストファー・ノーラン版「バットマン」シリーズ第2弾の「ダークナイト」(08)でゴッサム・シティの検事ハービー・デント/トゥーフェイスを好演。
これだけでも興味がわきませんか?

この映画の原作本もあるので紹介しておきます。
『ニコチン・ウォーズ』
[原題:サンキュー・フォ・スモーキング(thank you for smoking)]
[著者:クリストファー・バックリー(Christopher Buckley)]
[訳者:青木 純子]
[出版社:(株)東京創元社]

このDVDは、字幕なしで英語でわかる人以外は、日本語吹き替えで視聴することをおすすめします。

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