風街ろまん / はっぴいえんど
風街ろまん / はっぴいえんど
今回は、前回の投稿に引き続き、はっぴいえんどのセカンドアルバム『風街ろまん』です。
“A - 風” の3曲の“風をあつめて”は、Coverを含めて、割りと知っているという方は多いのではないでしょうか。
このレコードも洋楽好きな親戚のお姉さんが持っていた中の数少ない邦楽のレコードの中の1枚。
けっこう、このお姉さんの影響で知ったアーティストは少なくわないです。
『風街ろまん』(かぜまちろまん)は、1971年11月20日に発売された、はっぴいえんど通算2作目のスタジオ・アルバム。
風街ろまん / はっぴいえんど
収録曲
A-風
01 抱きしめたい – (3:32)
作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
この曲が1曲目になったのは、イントロにあるという。大瀧によればイントロは後付けではなく、最初からついていた。大瀧は「ウラ拍と思わせておいてオモテ拍みたいなのがあるけど、そんな単純な作りじゃない。俺と細野さんのベース、松本のドラム、三人三様でインテンポに戻るところが別なの。だから、えもいえない複雑なイントロになって、1曲目にするにはいいなと思ったね。ただ、練習の時には3人ともうまくいかなくて、皆で“ああっ! ううっ!”なんてうなってた」という。
02 空いろのくれよん – (4:05)
作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
03 風をあつめて – (3:50)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
04 暗闇坂むささび変化 – (1:51)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
原題は「ももんが」。暗闇坂は麻布にある坂であり、松本の東京へのノスタルジアを端的に現した曲である。
05 はいからはくち – (2:58)
作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
シングル「12月の雨の日 / はいからはくち」のB面にも収録されているが、このLPバージョンとは異なるバージョンである。お囃子が終わったところで入る多羅尾伴内(大瀧の変名)による「ハイカラ・イズ・ビューティフル」という英語のMCは、当時流行していた「フジカラー・イズ・ビューティフル」というコマーシャルのパロディ。
06 はいから・びゅーちふる – (0:38)
作詞・作曲:多羅尾伴内
B-街
01 夏なんです – (3:11)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
後にシングル「花いちもんめ / 夏なんです」のB面としてシングル・カット。
02 花いちもんめ – (4:09)
作詞:松本隆、作曲:鈴木茂
細野・大瀧からの作曲要請を受けた鈴木のデビュー作。後にシングル・カット。
03 あしたてんきになあれ – (2:11)
作詞:松本隆、作曲:細野晴臣
1999年にシングル・カット。
04 颱風 – (6:26)
作詞・作曲:大瀧詠一
05 春らんまん – (2:32)
作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
「春よ来い」のアンサー・ソング、後に大瀧は「(はっぴいえんどが活動した)70年から73年っていうのが敗北というか挫折の時代というわけではないけども、松本さんに言わせると、はっぴいえんどは<春よ来い>と言ってしまったので<春らんまん>で春は来やしないって歌った、と。それが一つの風潮を象徴して。それがその3年間だったんだろうけどもね」と話している。
06 愛餓を – (0:39)
作詞:松本隆、作曲:大瀧詠一
ヴァレンタイン・ブルー時代に作られていた曲。2番が「あかさたな」で3番が「いろはにほ」だったというが録音は確認されていない。
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