参加者1,700名弱のゲームDiscord管理人がまとめた、これからサーバー開設したい人の為の超実践的とりこれリスト
こんにちは。あるいはこんばんは。終戦管理局の支部長です。
私は、GGST(ギルティギアストライヴ)という格闘ゲームの初心者向けDiscordサーバーを運営しています。
今年6月に、同じ格闘ゲームジャンルの超ビッグタイトル、ストリートファイター6が発売される影響だと思うのですが、最近Discordサーバーについての質問を受けることが増えました。
私はこれ以上サーバー運営をするつもりはないですが、ゲームコミュニティはバシバシ増えて欲しい派ですので、サーバー管理人ビギナーのための実戦的記事を作ってみることにしました。
主に昔書いたことを体系立ててまとめた記事になりますので、詳しく知りたい方は、私のnoteの過去ログをお読み下さい。
導入オススメBot
Botというのは、Discordサーバーの機能を拡張してくれるソフトウェアのことです。
死ぬほど種類があるのですが、とりあえずこれ入れておいたほうがいいよ!というBotだけまとめます。
Shovel
https://discord2.tokyo/archives/1306
VC環境がない人のために、チャットに書いたテキストを音声読み上げしてくれるBotです。
音声読み上げBotは、他にも色々種類があるのですが、これが無料かつ、使いやすいのでまずはオススメ。Carl-bot
https://note.com/nuyaki/n/n9f0289f45c7a
Discordには「ロール」と呼ばれる、役職を参加者に付与できます。
例えば「初心者ロール」「上級者ロール」と分けて、強さごとに参加できる対戦部屋を分けたり、使用キャラクターごとにロールを分けて交流させたり、副管理人やイベント主催者のような管理者寄りのロールを設定することで運営を手伝ってもらったりと、いろいろ便利です。
Carl-botの「リアクションロール」という機能を使うと、絵文字をクリックするだけで、参加者が自由にロール付与できるようになるので、管理人の手間が激減します。神!
Ticket Tool
https://games.app-liv.jp/archives/471868
管理人への要望を投げてもらうための、サポートページの導入に適したBotです。
誰かが「依頼」を出すと、管理人と依頼者しか見えないプライベートチャンネルを自動で作ってくれるので、そこで仔細なやり取りができます。
サーバー設立初期は、動かしてみないと見えない課題が多く発生するので、参加者からフィードバックもらえる環境はあったほうがいいです。Party Beast
https://geopongame.com/discord_how_partybeast/
臨時で使える、インスタントVCチャンネルを作れるBotです。
VC部屋たくさん作りすぎると超見にくくなるんですが、このBotを使うことで「常設VCは4つで、足りない時はPartyBeast使ってね」とスッキリさせることが可能です。すごい。Simple Poll
https://discord2.tokyo/archives/163
サーバー参加者にアンケート取れるBotです。
例えば「イベントやるけど参加できる日教えて~」みたいなアンケートを取るときに便利です。comcom analytics
https://analytics.comcom.app/lp
サーバーを分析してくれるBot
導入するだけで、参加者の増減グラフだったり、よく使われているチャンネルだったり、アクティブ率の高いメンバーなど、知りたい情報を勝手にまとめてくれます。
分析Bot他にもあるんですけど、細かく設定しなくてもアレコレ取得してくれるこれが一番手軽なので、まずはオススメです。
いじったほうがいいDiscordのサーバー設定
Discordのサーバー設定オプションについてです。
設定項目が多すぎて困惑すると思いますので、とりあえず触った方がいい部分だけ、解説します。
概要>サーバーアイコン
とりあえず好きな画像を使えばOK。512×512pxの正方形です。
サーバーのレベルが上がると、背景バナーとか設定できるようになりますが、とりあえずはアイコンだけ設定しておけばOK。概要>システムのメッセージチャンネル
新規メンバーが参加したときに、通知してくれるチャンネルを選びます。
よくこれを「雑談」チャンネルとかに設定する人がいるのですが、ログが流れて会話が途絶えるので、「新人歓迎」チャンネルとか作って、そこに流すようにするのがベター。ロール
思いつくロールはどんどん設定しましょう。
管理人ヘルプ(副管理人、イベント主催者など)のためのロール、ゲームの腕前で分けたロール、使用キャラクターごとのロールとかはあって損はないです。
腕前で分けるロールは、定義ミスると不満に繋がりやすく、あとから定義変更すると、メンバー全員にロール変えてもらう作業がめちゃくちゃ大変なので、よく熟考しましょう。(経験者)絵文字
サーバー内で使える絵文字を設定できます。
マジでこれ豊富にあるだけで、サーバー内コミュニケーションが豊かになるので、思いついたものはドンドン設定しましょう。
絵文字ジェネレーターを使うと、気軽に作れるので、オススメ!安全設定
荒らし対策です。それ専用のセキュリティBotとかもあるのですが、とりあえずここちゃんと設定しておけば、普通は大丈夫。
「レイドプロテクション&キャプチャ」と「Automod>Block Mention Spam」をオンにして、あとはお好みでどうぞ。コミュニティ
ここの「コミュニティを有効にする」を選んで、条件を満たすと「コミュニティサーバー」というDiscordサーバーになることができて、追加機能が使えるようになります。
フォーラムチャンネルという、議題ごとにスレッドを立てて喋ることができる機能が特に便利なので、オススメです。
コミュニティ>ようこそ画面
コミュニティチャンネルが使える機能その②
サーバーにはじめて参加した人に対して、歓迎メッセージを送りつつ、「まずはこのチャンネルを見てね」という案内をすることができる、「ようこそ画面」の設定ができます。
近日「ようこそ画面」が「オンボーディング」という機能に変わるみたいなので、今後はオンボーディングを設定することになるかも。
作っておくと捗るチャンネル
ゲームジャンルとかサーバーコンセプトによると思いますので、対人ゲームかつ小中規模サーバーを想定します。
サーバールールをまとめたチャンネル
サーバー趣旨、サーバーでの禁止行為、リアクションロールの付与、参加したらまずしてほしい推奨アクション(自己紹介とかね)とかをまとめたチャンネルです。
サーバー加入希望者には、「まずここ読んで下さいね!」と案内するとスマート。新人歓迎チャンネル
新規メンバーが参加したときの通知が集まるチャンネル。
先にも書いたが、「General」とか「雑談」チャンネルとは絶対に分けた方がいい。ログが流れるので。管理人からの連絡(アップデート通知)
管理人→メンバーに対して、サーバーの更新情報とか、管理人からの連絡を通知する用のチャンネル。
特にサーバー初期はいろいろ改修するので、案内しないと、メンバーが混乱することも多い。
書き込みできるのは、管理人オンリーにしておくと、見やすくなる。イベント告知
サーバー内イベントをする際、告知するチャンネル。
別途切り出しておかないと流れるので、これも分けるの推奨。管理人への要望
先述したbot「Ticket tool」を使うためのチャンネル。雑談
一つだけだと、常連が一生喋ってるだけになりがちなので、いくつか作るのがオススメ。
フリーテーマが一つと、テーマが固まっていてネタ投稿しやすいものをいくつか作れると、活性化に繋がりやすい。
私のサーバーだと「キャラ萌え雑談」「ランク上がった時ホメてもらうチャンネル」「飯テロ」「珍プレー好プレー集」「おえかき部」とか、いくつか設置してあります。キャラクター攻略チャンネル
数が多いなら先述の「フォーラムチャンネル」を使うのがオススメ。強さごとに分けた対戦チャンネル
「対戦募集」「VC部屋(3個ほど)」「VCできない人向けのテキストチャンネル」「Party Beastを使った臨時VC部屋」で1セット。
勿論、階級無差別の対戦チャンネルもあっていいと思います。戦闘民族向けじゃない対戦チャンネル
「決着つけようぜ!」が趣旨の対戦部屋だけではなく、ライト勢でも参加しやすいような、企画対戦チャンネルを作れると、全体の活性化に繋がります。
私のサーバーだと「ランクマ見守り募集」「トレモ一緒にやる部屋」「VCなし完全無言部屋」とかあります。
(ちなみにウチはこのチャンネルのほうが断然アクティブ率高いです)
サーバー内イベントのススメ
基本的には、サーバー管理人が主体となって、イベントを定期開催したほうがベターです。
「普段はあまり顔出さないけど、定期イベントは参加する」とか「サーバー参加したけど、きっかけがないと最初の一歩が踏み出しにくい」って人は、経験上相当人数いるからです。
(ちなみにこの人達は十中八九Discord見ていないので、Twitterでもイベント告知したほうがいいです)
新規が入りやすいイベント
極限まで参加ハードルを低くした、新規向けの定期イベントは、絶対実施したほうがいいです。
ちなみに私のサーバーでは、「プレマ入っちゃうのびびっちゃう人向けプレマ 」というイベントをツキイチペースで実施しています。
https://twitter.com/shuntax_ggst/status/1640353271205462017ゲーム継続のモチベーションに繋がるイベント
格闘ゲームでいうと「サーバー内大会」とかですね。
あるとないとで、サーバーの定着率が大きく変わります。チーム対抗戦
チーム対抗戦はめちゃくちゃ盛り上がります。
大会までの練習期間がコンテンツになり、メンバー同士の交流が生まれやすいので、コミュニティが異常に活性化します。
私のサーバーでは、上級者・中級者・初級者で1チームを作って3on3をする大会が定期開催されています。
https://twitter.com/09y/status/1647086960954187776
キャラクター対抗戦とかも定番ですね。
ちなみに定期開催するイベントは、テンプレ化してマニュアル作っておくと、脳死で運営できるようになるので捗ります。こんな感じですね。
その他準備するべきもの
サーバーを紹介する画像
Twitterとかでサーバーの宣伝するときに便利です。
「コンセプト」「特徴&メリット」「加入条件」「加入方法」「背中を押すコメント」あたりが、わかりやすくまとまってると◎
これもツイートが拡散されたあとに内容差し替えると損なので、長く使えるよう、内容は熟考することをオススメします。
Tonamelアカウントの開設
https://tonamel.com/
大会運営に特化したツール、Tonamel先生。
サーバー内大会を行うなら、必須ツールです。
自分が大会主催する前に、よその大会に出場してみて、実際の使われ方を体験しておくとスムーズです。ゲームコミュニティ管理人(同業者)と友達になる
できれば、近いゲームジャンルのサーバー管理者がベスト。
困った時に色々教えてもらえるし、サーバーの宣伝に協力してくれたりもします。
コミュニティ管理人はメンタル削られる出来事も多いですが、その悩みは管理人同士じゃないと伝わらないこともあるので、メンタルケアの意味でもオススメ。私も先輩にいろいろお世話になりました。
サーバー管理人としての心構え
サーバーの機能は極限までシンプルにする
サーバー参加したばかりの人が、すぐにサーバーの使い方を把握できる程度の情報量にすることは、超大事です。
チャンネルがゴチャゴチャしてたり、ルールが超長文だったりすると、それだけで、初回アクションする気が失せてしまいます。
まぁサーバーの人数が増えてくると、シンプルを維持しきれないことも多いのですが、心構えとして意識し続けることが大切ですサーバー参加者の要望に応えすぎない
サーバーを長く運営していると、メンバーから「こういう機能つけてほしい」とか「これルールに加えてほしい」とか、いろいろ要望を貰うことが増えてきます。
すべて叶えたくなるのがコミュニティ管理者の性ですが、実際のところ、トータルでプラスに働かない要望も結構あります。
例えば、先述した「ゴチャゴチャ」に繋がったり、その人は満足するけど別の人が不満を覚えてトータルマイナス…といった類です。
「本当に必要なのか」をしっかり考えて取捨選択をすること、要望出してくれた人には真摯に向き合いつつも、毅然とした態度を取る(押せばなんでも聞いてくれそう感は出さない)ことが肝要です。サーバー参加者との距離感を大切にする
私は自分のサーバーで発言することは極めて稀で、イベント主催時かなにいかトラブルが起きた時以外、ほとんど喋りません。
それは極端な例としても、コミュニティ管理人が、特定の誰かと極端に仲良くしたり、逆に苦手な雰囲気を出してしまったり、自分の承認欲求を身内に向けたりすると、100000%不満の温床になります。
あくまで管理人は裏方に徹して、主役はサーバー参加者!という心構えが、サーバーの発展と安寧に繋がります。サーバーがうまくいってもはしゃぎすぎない
あなたの努力が実り、サーバーが軌道に乗って、皆から評価されると、当然めっちゃ嬉しい気持ちになります。
その嬉しさを全面に出し過ぎてはしゃぐと、似たようなコミュニティ運営者に塩対応されたり、部外者のひねくれた人に煽られたりと、なぜか外野から謎のスタンド攻撃を受けやすくなります。
スタンド攻撃を無効化できる強いメンタルの人は大丈夫ですが、趣味でメンタルやられてたら元も子もないので、用法用量を守って、ほどほどにはしゃぎましょう。私ははしゃぎますサーバーのメインターゲット層に関する「お気持ち表明」はしないほうがいい
私のサーバーで例えると、「格闘ゲーム初心者」ですね。
サーバーの人数が増えてくると、嫌いなタイプの人が参加してきたり、カチンとくる発言を目にすることも増えます。
そういう人たちにちょっと一言物申したくなるんですが、たぶんプラスに働くことはないです。
私は思ったことすぐ言ってしまうタイプなんですが、初心者やカジュアル勢を批判するようなことは、意識して言わないようにしています。競合調査をする
何事もそうですが、自分が考えつくことは、だいたい先輩が既に試していることが多いです。
サーバー運営もイチから考えると時間の無駄になることが多いので、いろんなサーバーを見学して、真似できることは真似したほうが効率的です。
あまりにも競合すぎると嫌がる人もいるかもしれませんが、そこは他ジャンルの人気サーバーとか研究してみるのが、オススメです。
ちなみに私はパクリ上等、宣伝上等なので、いつでも見学ウェルカムです!
以上、最低限ですが、サーバー管理人向けの強行動まとめでした。
真似するだけでも、まぁまぁいい感じのサーバーが作れるはずですので、活用して頂けると幸いです。
Botの導入など、わかりにくいところもあると思いますので、なにか質問があれば、私のDMまで気軽にお問い合わせください。あとスト6鯖立ち上げたら私も入れて下さい他所では礼儀正しくするので…
ここまで読んで頂きありがとうございました。それではまたどこかで!