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ポケカデータサミット交流戦レポート【第1回】

いつもお世話になっております。ぐうぐるいです。
今回は8/16(月)に開催された「ポケカデータサミット第1回交流戦」の振り返りとしてレポートを公開したいと思います。
各メンバーの使用デッキやデッキ選択経緯のインタビューなどもまとめておりますので、是非ご覧ください。

ポケカデータサミットとは

Twitterやnoteでデータ分析活動を行なうメンバーによる
「データでポケカを語る会」です。

現在、イベントオーガナイザーである夏希(@natuki_murikobu)さんによって招待された5名がメンバーとなり、データを眺めながら考察を述べたり、情報交換したり、ディスカッションしたり、といった活動を不定期に行っています。
メンバーの拠点やスケジュールの都合により、活動の場はほぼリモート(Discord上のサーバー)です。

活動方針や回毎のアウトプットが明確に決まっているわけではなく、和気あいあいと語り合う座談会的なものをイメージ頂ければと思います。


メンバー紹介

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現在6名。
メンバーの共通点として「データを元に分析/アウトプット活動をしている」ことが挙げられます。



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夏希(@natuki_murikobu)さん

イベントオーガナイザー兼公認ジャッジ。
ポケモンカードのみならず他TCGのイベント運営など精力的に活動を行なうバイタリティの持ち主。本活動の発案者でありメインパーソナリティ。

代表作:オリジナル対戦記録帳
note:https://note.com/natuki_pokeca



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ポケカ飯(@pokekameshi)さん

3,500フォロワーを誇る大人気ブログ主。
運営するブログは「プレイヤーへのお役立ち」をモットーに環境からサプライまで幅広く取りそろえる情報のデパート。
多忙な日々の中でどうやって時間を捻出しているのか謎。

代表作:優勝デッキまとめ、最強デッキレシピランキング 等
ブログ:https://pokekameshi.com/


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しらいし(@shiraishi_poke)さん

シティの入賞デッキを毎週最速でまとめて発信。
ポケカ歴1年のホーププレイヤーでありながらもシティや自主大会入賞等、数々の輝かしい戦績を残す。そのうえで、日々のメタ循環推測や新規デッキ予想など環境分析にも余念が無い競技プレイヤーの鑑と呼ぶべき存在。

代表作:シティ入賞デッキまとめ 等
note:https://note.com/shiraishi_poke/


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ビオラ(@Viola_pokeca)さん

絶えずヒット記事を飛ばし続けるポケカnoteクリエイター。
週2回という頻度でも崩れることの無い高クオリティのnoteは必読。
表層に表れないポケカの実態をより分かりやすく、見やすい表現を追求する言語化のスペシャリスト。

代表作:エネ加速の色見本、デッキ平均化 等
note:https://note.com/vio_write


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おすぎ(@osgggg)さん

チーム ポケカデータラボ(PDL)創設者。
ポケカ界隈に颯爽と現れ、技術やデータのチカラを駆使して環境に切り込んでいくパイオニア。
今度はどのような企画を発表するのか、チームメンバーも目が離せない。

代表作:環境自動分析システム
note:https://note.com/osgggg


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ぐうぐるい(@ggrui_Pokeka)

チーム ポケカデータラボ(PDL)所属。
猫と漫画が好き。
最近ラムネがマイブーム、脳の活性化と称して1日に一袋食べている。

代表作:シティリーグ分析レポート
note:https://note.com/ggrui


交流戦結果

今回の交流戦は「現環境シティに出るなら何を握るか」をテーマに各メンバーにデッキを選んで戦ってもらうガチンコ対決となります。

最初にルールについて補足。
参加メンバー6名の総当たり戦で勝ち数、勝ち数同じで同率順位の場合は直接の勝敗を参照し、オポメントで順位を確定しています。
スタンダードレギュレーション、試合準備含めて30分間一本勝負。
ただし制限時間は厳密なものでなく、基本的には勝敗がつくまで戦ってもらうという形にしました。


■対戦表

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■順位

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第1回の優勝者にはポケカデータラボよりおすぎさんが輝きました。

デッキ分布としては黒馬が3名と最も数が多かったのですが、その中で最もシンプルな構築での優勝となりました。
各メンバーのマッチング別勝敗やデッキ選定理由などは次の項で紹介しています。

デッキ選択(おすぎさんの場合)

■使用デッキ
黒馬マホイップ

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■戦績
モクナシダダリン(しらいしさん) 勝ち
クラハン黒馬(夏希さん) 勝ち
ドガスダイナ(ぐうぐるい) 負け
雪道ピカゼクコケコ(ポケカ飯さん) 勝ち
雪道黒馬(ビオラさん) 勝ち

4勝1敗 優勝

■デッキ選択についてインタビュー

ぐうぐるい:綺麗な構築ですね。

おすぎさん:そうですね。極限まで絞った形です。
実は別のデッキもいっぱい考えていたんですが、練習時間が足りな過ぎてメタを読んだデッキは練度が足りず選べませんでした。
悪MMやルカメタを握りたかったけど練度的に間に合わず、持てるスキルで何が出来るか考えた結論としてこのデッキを選びました。
レシピ的には面白味が無いのですが、強いて言うならゲンミミとオロヨノが入っていません。

夏希さん:その枠はどこに割いてますか?

おすぎさん:マーシャドー、マリィを多めに積んでいるところでしょうか?とにかく安定性を求めて事故りにくくするということ考えて組んだ構築ですね。奇をてらった構築(クラハン4投など)も試してみたのですが、最終的に事故ったら意味が無いのでこの形に落ち着きました。

今日は黒馬、連撃ウーラオス、モクナシがいるかなくらいの予想をして結果、黒馬が多いというのは合っていました。
ただそれに対して用意が出来ているかと言うと微妙なところですかね。
雪道貼られた時のマーシャドーを多めに積んだくらいでしょうか。
面白味の無い構築で恐縮です(笑)。

夏希さん:今回はシティリーグに出るならという趣旨だったので選択としては良いのではないかと思いますね。

おすぎさん:そうですね。後はメタデッキに握り変える際にありがちなのは、握り変えたデッキの練度が未熟で勝てないケースだと思うんです。握ろうと決めてから練度を上げるまでに時間が掛かり、これがタイムラグ発生の要因だと思っています。もし、メタが動くのが早い時はそれが過去に流行ったデッキで、ある程度練度が高まっているのかもしれません。そういう意味で、意外と素早くメタに対応できる人は多くない気がしています。

今回は練習時間も少なくデッキを選ぶことが出来なかったので、持てるリソースで最善がこの選択だったと思っています。結果的にデータあまり関係なくなってしまいましたが・・・(笑)。

夏希さん:今回のデッキは環境データが頭にあったうえでの選択なのでそれは良いと思います。

おすぎさん:一つ言えるのは「練度がデータを越えてくる」というところはありましたね。

デッキ選択(ポケカ飯さんの場合)

■使用デッキ
雪道ピカゼクコケコ

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■戦績
クラハン黒馬(夏希さん) 負け
ドガスダイナ(ぐうぐるい) 勝ち
雪道黒馬マホイップ(ビオラさん) 勝ち
黒馬マホイップ(おすぎさん) 負け
モクナシダダリン(しらいしさん) 勝ち

3勝2敗 準優勝


■デッキ選択についてインタビュー

ポケカ飯さん:今回はデータ外からのデッキなのですが、実際シティ出るならスイクンガラルファイヤーかずっと使っている連撃ウーラオス(ヨネダタクヤ選手のレシピを元に調整したもの)で出ようと考えていました。

雪道ピカゼクコケコを選んだのはチャンピオンズリーグ出るなら上記2デッキ+αで考えていたことからです。
雪道ピカゼクコケコは以前note記事を読んで組んだ際に感触が良く、それ以降はしばらく触っていなかったのですが、やはり初動の安定性が高くグズマ&ハラから山脈でパルスワン送電に繋げられる点、後攻をしっかり取れる環境であることが理由に挙がります。
連撃ウーラオスはずっと握っていたのですが黒馬に勝てず、ビオラさんあたりは黒馬握ってくるだろうと予想出来たので(笑)。

ぐうぐるい:それもデータですね(笑)。

ポケカ飯さん:黒馬以外にも雪道が強い環境なので押し付けたいところと、連撃ウーラオスを握って黒馬に負けるよりは雪道ピカゼクコケコと考えました。
後はチャンピオンズリーグでレギュ落ち前にピカゼクを使いたいという私情もあって使ってました。

デッキコンセプトは原案通り、パルスワンとタッグチームでサイド5枚取らせてダイショックで麻痺させ続けるという動きです。
対策が分かっているとコケコが先に狙われるのでマオスイを厚めに入れていたのですが、プレイング的にうまく活用出来ないところもありました。

今日は黒馬が雪道を割ってくる為のマーシャドー2枚まで見ていたのですが、釣り竿込みで疑似的に3枚目以降使われてしまうのでこちらも(ブルーの探索と相性は良くないが)マーシャドーを積むなどして雪道をもっと押し付けていければと反省しています。

連撃ウーラオスも先行キョダイレンゲキはキツイですが、先にサイドを取らせることでコンセプト通り動けるので環境的にも十分戦えるデッキだと思っています。

おすぎさん:(レシピを見て)スタンプの厚さに驚きました。

夏希さん:スタンプもですが、スタジアムも5枚とかなり厚いですね。

ポケカ飯さん:そうですね。本当は雪道増やしたいのですが、山脈でパルスワン送電が出来ないとキツイので・・・。

ほぼパルスワンコケコという形ですが、ピカゼクをずっと研究されている方からnoteを頂いて、自分もピカゼク好きなのですがBレギュ落ち以降使うことが出来ておらず良い機会でした。ありがとうございました。
やっぱ「好きなカードを使いたいというところがポケモンカード」かな、とデータ外のデッキではありますが、ポテンシャルの高いデッキだと思っています。

デッキ選択(ビオラさんの場合)

■使用デッキ
雪道黒馬マホイップ

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■戦績
ドガスダイナ(ぐうぐるい) 勝ち
モクナシダダリン(しらいしさん) 勝ち
雪道ピカゼクコケコ(ポケカ飯さん) 負け
クラハン黒馬(夏希さん) 勝ち
黒馬マホイップ(おすぎさん) 負け

3勝2敗 3位


■デッキ選択についてインタビュー

ビオラさん:おすぎさんがほぼ代弁してくれたのですが(笑)。自分もメタを握るよりも練度が高いデッキを握った結果です。

デッキタイプとしては雪道型の黒馬マホイップとなります。
元々悩んでいたのは、4枚目の黒馬Vを「やみをまとう」の方にするかです。サイドプランを3-3で取られるとキツイのですが、サブアタッカーを入れるとノイズになってしまいます。やみをまとう黒馬であればノイズとならずに3-2-3を実現させることが出来る為、採用して正解でした。

後はデデンネ2枚にするかデデンネクロバットにするかという部分もあり、実際に5戦目でデデンネスタートしたのですが、手札にクイックボールだけでドロソが無かったのでそういう試合の時はデデンネ2枚の時が安心します。
たねポケモン少ないうちの2枚がシステムなので、デデンネスタートの確率が高くクロバットでは巻き返せないケースが多かったのも理由です。

元々トレーニングコートが無くてエネルギー回収2枚だったのですが、雪道前提の構築がPJCS後に増え、刺さらない試合もあったので自分で使えるスタジアムとして採用しました。
それに合わせてマーシャドーを1枚に減らし、マーシャドーを増やすという意味で釣り竿を入れています。

夏希さん:エネルギーの枚数が自分と異なり13枚なのですね。自分が見る黒馬マホイップは14枚の構築が多かったので。

ビオラさん:そこは他の方と意識が異なるところで、一度12枚で試したことがあったのですがその時は足りず、ただそこから更に枚数を増やすと嵩張ったので13枚に落ち着きました。

夏希さん:マホイップで相手を倒した後、どれだけエネを付けるかにもよってきますね。

ビオラさん:自分の場合、マホイップの「かざりつけ」を使うことが多く、エネを手札に抱えておく必要が無く山にあれば良いというのがありそうです。

しらいしさん:自分ならリセスタかボス削って14枚にするかもしれませんね。因みにJCS優勝レシピも入っていないですね。

ビオラさん:自分の場合はカウンター気味な構築なのでエネを削ってリセスタや雪道に枠を割いたといったところでしょうか。

初戦でムゲンダイナを見た時にも(前日のデータサミットで話したので)黒馬多いのは予想されているだろうなとも思ったのですが、試合でイレギュラーなことって必ず起こるじゃないですか。
そういう「イレギュラーなことに対応できるのは慣れたデッキ」だなと思って黒馬を手放す勇気が無かったですね(笑)。



デッキ選択(ぐうぐるいの場合)

■使用デッキ
ドガスダイナ

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■戦績
雪道黒馬マホイップ(ビオラさん) 負け
雪道ピカゼクコケコ(ポケカ飯さん) 負け
黒馬マホイップ(おすぎさん) 勝ち
モクナシダダリン(しらいしさん) 勝ち
クラハン黒馬(夏希さん) 勝ち

3勝2敗 4位


■デッキ選択についてインタビュー

ぐうぐるい:まずムゲンダイナという選択自体は黒馬が流行っているだろうと予想した結果で、読みとしては今回当たっていたと思います。

型はおそらく一般的ではないという認識はあってドガスライン、ジャイアントボムの2つは連撃ウーラオスが1人くらい当たるだろうと予想して、対面を捨てたくない為に入れたカードです。連撃ウーラオスには勝率4割を目指して調整しています。
先に「しっぷうづき」を撃たれてもカウンター出来るジャイアントボム、うらこうさくを止める為のガラルマタドガスです。

ガラルマタドガスはうらこうさくが採用されるデッキにはまず刺さっていて、他にも今日しらいしさんが使っていたゴリランダーを止めたり、有利対面の話をするとリーフィアなどにはめっぽう強いです。
そういった経緯から通常のムゲンダイナではなくドガスダイナを選択しました。後は雪道怖いのでうねりは3枚積んでますね。

夏希さん:ムゲンダイナが3-3なんですね。

ぐうぐるい:ダイナスタートがあまり強い環境ではないと実は捉えていて、連撃ウーラオス対面ではブラッキーやドガーススタートのが強いと考えています。その代わりに入れ替え札を潤沢にする意味で「とりつかい」を採用してますね。

デッキを組んでから2週間?くらいなのですが、対戦は50戦近く回しています。ただデッキ選択としては、今日の結果を見てもムゲンダイナが安定性にかけるので横浜CLがあったら持っていくかは考えどころですね。

しらいしさん:ドガスまで入るとけっこう重たいですよね。

夏希さん:エネが10枚なんですね。

しらいしさん:少ないデッキだと8枚くらいのレシピも見ますけど正直引けないと思います。

ぐうぐるい:割と最近、エネルギーつけかえを現物のエネ1枚に変更しました。手貼りがストップしたターンがあって良くないと感じたので。
あとは何か聞きたいカードありますか?

夏希さん・しらいしさん・ビオラさん:アブソルが気になります。

ぐうぐるい:これは無色1エネのワザを主に使うのですが「相手の場の特殊エネルギーをトラッシュする」という効果を持っています。
先1で貼られた連撃エネルギーやオーロラエネルギーをトラッシュすることですね。

ビオラさん:無色エネなのでどこにでも入れられますね。

夏希さん:後は珍しいのはキバナでしょうか。

ぐうぐるい:キバナはもう抜けないですね(笑)。今日もだいぶ活躍したと思います。

しらいしさん:ファイヤー1枚なのでこの採用は納得です。

ぐうぐるい:奇襲性がかなり高く、相手がダイナを1体倒して安心しているところに2体目のエネ加速が間に合うのが強いですね。
今回のデッキは普通の型よりパワーは劣りますが、「自分では気に入った形」にチューン出来ました。

デッキ選択(しらいしさんの場合)

■使用デッキ
モクナシダダリン

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■戦績
黒馬マホイップ(おすぎさん) 負け
雪道黒馬マホイップ(ビオラさん) 負け
クラハン黒馬(夏希さん) 勝ち
ドガスダイナ(ぐうぐるい) 負け
雪道ピカゼクコケコ(ポケカ飯さん) 負け

1勝4敗 5位

■デッキ選択についてインタビュー

しらいしさん:レシピの中身についてはPJCSベスト8のyosさんのデッキを使用しています。選んだ理由は2つあり、1つは現環境のデッキに対してほぼ五分以上取れること、それから今このデッキの練度が一番高いことです。

ほぼ五分以上と言いましたが、唯一黒馬マホイップが五分以下だと考えていて今日は3人もいたので環境読みはミスったな、というところです。ムゲンダイナも五分くらいと考えているのですがドガスダイナとなるとまた話が変わってきて、隠密フードが活躍したもののゴリランダーの特性が止められてしまうのでかなり厳しいですね。

そういった不利寄りの対面をどうするかというところで練度が関わってくると思っています。普通の人がモクナシダダリンを握った時に黒馬に10回中3回勝てるかといったところを、自分なら4回か5回勝てるだろうと思ったので握りました。で、負けました(笑)。

中身については後1から安定した動きが出来るのが強みですが、今日は5回戦中後1スーパーグロウが決まったのは2回という運もありつつ、プレミもあり悲しい結果となりました。
再現性が高く技を使う順番も決まっているのですが、その代わりに対策されやすくゴリランダーを狙われると辛いデッキです。

構築としてはオーソドックスなものですが、強いて言うならミュウツー&ミュウGXの採用は弱点対面、炎であったり連撃ウーラオス相手に楽に戦える為に入っています。
後は隠密フード、ブラッキーのダークシグナルとクイックシューターの対策で入っていますが今回はドガスダイナ相手に思わぬ活躍をしました。
グズマ&ハラが1枚も最近多いかなと思います。

スタジアムについて触れると、雪道が不採用の理由についてですね。
グズマ&ハラでサーチは出来るのですが、現環境で雪道の対策はかなり進んでいると思っています。うねりを貼られたり、黒馬もマーシャドーにすぐ触れてしまうので思ったように機能しなかったり。
それならターフスタジアムを採用してデデンネ、クロバットでガンガン回していこうという考えで雪道は採用していません。

ぐうぐるい:しらいしさんはアイコンがモクナシですが、練度の高さという意味ではこれまでもずっと握られていた、といったような経緯はありますか?

しらいしさん:そうですね。元々3月~4月頃に草MMを握っていてシティリーグで良い結果を残せたということもあります。
その後しばらくは握れていなかったのですが、このお盆休み暇なのでPTCGOを始めてひたすらモクナシを使って1週間100戦くらい戦っていました。

そもそもが今回、誰が何を握るか全く分からなかったので予想するだけ無駄で「他の人が何を握ろうがダダリンを握るしか無いな」って感じでした。


デッキ選択(夏希さんの場合)

■使用デッキ
クラハン黒馬

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■戦績
雪道ピカゼクコケコ(ポケカ飯さん) 勝ち
黒馬マホイップ(おすぎさん) 負け
モクナシダダリン(しらいしさん) 負け
雪道黒馬マホイップ(ビオラさん) 負け
ドガスダイナ(ぐうぐるい) 負け

1勝4敗 6位

■デッキ選択についてインタビュー

夏希さん:デッキに関してはシティ出てからほぼ変わらずの構築ですね。

ビオラさん:ウィークガード入ってますね。

夏希さん:今はどのデッキもガラルファイヤーが入ってきてしまっているので泣く泣く入れたといった感じですね。
後はクラッシュハンマーでエネをトラッシュして、ゲンミミで止めて、雪道で止めている間に黒馬を立てて殴っていくという動きです。

ビオラさん:純黒馬にすればかなり枠が余りますもんね。

夏希さん:そうですね。クラハン4枚入っている箇所がマホイップに置き換わったり、そのままスライド出来るので。
本当は今日は黒馬と連撃ウーラオスが多いだろうなという読みで別のデッキを使う予定だったのですが、やはり皆さんと同じく練度の問題で使い慣れたデッキを選びました(笑)。後は候補のデッキが一人回しの段階で思うような動きをしなかったのも理由です。

しらいしさん:ちなみにその候補は何を握ろうとしていたんですか?

夏希さん:ザシアンファイヤーです。三神は入っていますがメインはザシアンとガラルファイヤーですね。
多いと予想した黒馬マホイップの両方に弱点を突けるのと、先1でエネルギーを3~4枚まで付けられるようにエネルギーを多めの構築にしていました。それによって2ターン目から高打点で殴っていく動きにしようと考えていたのですが、思ったような動きがなかなか出来なかったので。そもそもザシアンとガラルファイヤーを引けないという(笑)。
CHANGさんがなのは杯で使っていた構築を見て組んでみましたね。

ビオラさん:(クラハン黒馬で)面白いと思ったのは風船3とりつかい1ですね。

夏希さん:ポケモン入れ替えではないのは何回も入れ替わる為ですね。
自分の黒馬はダメージを受けたら無傷のポケモンを出してヒット&アウェイな感じなので。
初手先2でゲンミミを出さないといけない、更にホラーハウス後はゲンミミを下げて黒馬を出さないといけない為に風船で置いて使えるようにしています。

しらいしさん:ポケモン入れ替えでは無く、とりつかいなんですね。サポ権を割くまでして採用する理由が気になりました。

夏希さん:単純に手札を増やせるのと、そこまで重く見ていませんがクワガノンにパラライズボルトを撃たれても入れ替えることが出来るのが理由です。

ビオラさん:自分も黒馬を回して思ったのは終盤手札が増えるので、博士を使うと手札をめちゃくちゃトラッシュしてしまう。マリィを使っても抱えたボスなどを手放してしまう盤面の時に縦引き出来るのは強いなと感じます。

夏希さん:手札に抱えた状態で縦引きですると引けるカードって限られてくるじゃないですか。縦引きで真っ先にあがるのはエリカのおもてなしですが、そもそも黒馬は手札が増えてエリカを使えないことが多くて。
そういった時に考えたのが、リーリエの全力であったり、とりつかいであったり、セイボリーであったり。

セイボリーは自分がシティに出た時にムゲンダイナ、インテレオン、ニンフィア、連撃ウーラオスなどベンチを広げるデッキが多かったので刺さるかなと思って採用しましたが腐るタイミングもあり、先2で風船が引けなかった時に足りないカードを引き込みながら入れ替えが出来るとりつかいになりました。

しらいしさん:自分の場合はマリィで流してグッズで山を並べ変えてから「めいかいのとびら」を使って流したカードを引き込めば良いかなと思っていたのですが、このデッキは山に触れるグッズが少なかったり、めいかいのとびらに繋がらないエネも入っているのでそのプランは取りづらく、とりつかいのが良いのかなと感じます。

夏希さん:そのセイボリーととりつかいが変わったくらいで、シティの時から構築はそんな変わっていないですね。
本当はザシアンファイヤーを握りたかったですが、「使い慣れたデッキを優先」した結果です。
後は今日はめっちゃ事故りましたね(笑)。たねポケモンもそれに触るカードも全然引けませんでした(笑)。


あとがき

お疲れ様でした。あとがきになります。
インタビューを入れた関係でかなり文章が多くなってしまいました。
読みづらくて申し訳ないです。

重要な部分だけを拾い上げて抜き出すことも考えたのですが、メンバーが議論を交わしている様子を表現したかったのと有益な情報が多すぎて削るところがそんなにありませんでした。本当はアフタートークも盛り上がっていたので入れたかった・・・。

■対戦後、記念写真ならぬ記念スクショ

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結果として今回はメタデッキを握る人よりも練度を優先する人が多い選択となりました。
データを扱う人間が揃っていたうえで、データだけでは語れないという結論に落ち着いたのは面白いところですね。(ビオラさんの台詞から引用)

以下は個人的な考えですが、データは所詮データです。
実戦の推測/検証材料とはなりますが、アテにしすぎると痛い目を見ますし正しく事象をデータから読み取るにはある程度の知見が要ります。
逆に考えれば今回参加のメンバーはそのデータの特性を理解した上で練度を優先したと読み取れます。

ただし、だからといってデータを蔑ろにするという判断は尚早で、使い方次第でデータは強力な武器となり得ます。諸刃の剣というやつですね。
今回のメンバーは日々データを眺め、アウトプットを出していることからその使い方については熟知していると言えるでしょう。

彼らのアウトプットを参考に皆さんもデータとの向き合い方を見直してみてはいかがでしょうか。


最後に今回の感想ですが、いやもうめちゃくちゃ楽しかったです。
シティもCLもなくなってしまったやり場の無い想いを全力でぶつけることが出来、企画立案頂いた夏希さん、メンバーの方々には感謝です。

企画の特性上、なかなか普段することの出来ない話も出来ましたし、勉強にもなりました。もし次機会があれば優勝を目指したいところですね。

ポケカデータサミットは今後も不定期に開催予定なので、余裕があれば皆さんにも議事をお届けしたいと思います。今回の対戦動画、インタビュー動画につきましても後日配信を検討しておりますので続報をお待ちください。

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