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JRの駅名しりとりでサイコロの旅 ~第2投:倉橋編

これまでのあらすじ

新宿 → 倉橋 → し???

新宿から4時間かけて、最初の目的地の倉橋駅に到着。さて次は?

2024年3月30日(土)14:45 倉橋駅

倉橋駅の前には誰もいない。気兼ねなくサイコロを振ることができる。

次の駅候補はこちら。

東京へ戻るのか。それともさらに別の場所に向かうのか。

運命の選択

いざ!

\ギャーン/ (効果音)

何が出るかな?

何が出るかな?

それはサイコロまかせよ!

ほっ!

風でサイコロが動いてヒヤッとした。

行先は茨城県の下菅谷駅に決まりましたぞ!

東京じゃ…ないのか…。

⚀ 茨城県 下菅谷駅

  • 所在地: 茨城県那珂市

  • 路線: 水郡線

  • 乗車人員: 172人/日(2008年、Wikipediaによる)

    • 最新データは取っていない模様。

  • 倉橋駅からの直線距離: 89km

  • 倉橋駅からの乗車距離: 191.7km

どこだか分からなかった下菅谷駅。なんと水郡線だった。水戸駅よりもさらに奥にある駅だ。

厄介なのは、倉橋駅から下菅谷駅にJRで行くとかなり遠回りになる点。鹿島線から鹿島臨海鉄道で水戸に向かって水郡線に乗り換えるのが最短なのだが、この旅は18きっぷを使っているので、JRだけ使って何回も乗り換えながら向かう必要がある。実際に地図で見るとかなりの遠回りをしていることがわかる。

本来の最短(青)と今回の経路(赤)。

それって…実質「はずれ駅」では?

\正解です/

今回の「はずれ駅」として選んだ新秋津駅、直線距離では100kmを超えるが、乗車距離で見ると148km。実は下菅谷駅の191.7kmより短い。直線距離で駅を選んだ弊害を早速食らう形となった。

移動開始

銚子からの上り列車がやって来た。

まずは佐倉駅まで戻る。前回は四季島を見送るために下車したが、今回は乗り換えのために再び下車することになった。

佐倉駅からは成田線に乗り換え。

分かれ道。奥が乗ってきた総武本線の線路(単線)。手前は成田線の線路(複線)。

成田では、成田詣もすることもなく、我孫子へ向かう成田線の支線(我孫子支線)にそそくさと乗り換える。

下総松崎駅で行き違い交換待ち。まんざき…

我孫子支線は読みづらい駅名が続く。下総松崎しもうさまんざき安食あじき小林こばやしと一旦フェイントをかけて、木下きおろしと来る。この列車の終着は我孫子あびこ。今まで通ってきた八街やちまた酒々井しすいもそうだけど、なんで千葉県は読みづらい地名が固まっているのだろうか。

扇状の飛行機雲。

ふと気が付くと、飛行機雲が集中線のように1か所に向かって伸びている。成田空港に向けた飛行機雲だろうか。平行に何本か伸びているのは見たことがあるが、集中する形で伸びているのは珍しいのではないか。初めて見た。

我孫子駅ホーム 弥生軒の唐揚げそば

我孫子駅に到着。常磐線に乗り換える前に、我孫子に来たら寄りたい店があった。

ここです。

いわゆる駅そばなのだが、こぶし大の唐揚げがどっかと乗っかる「唐揚げそば」が名物で、鉄道ファンのいわゆるソウルフードになっている。今やホームの駅そばも貴重だからね。

唐揚げそばに玉子をトッピング。

何といっても唐揚げの食べごたえ。2個入りもあるけど1個で十分。これだけ大きい唐揚げにも関わらず、しっかり揚げられていて良い。つゆが濃いので、玉子を入れて味をまろやかにするのが個人的こだわり。唐揚げと玉子で図らずも親子そば?

隣を見ると、そばを抜いて「天ぬき」の形で食べている人がいた。唐揚げ単品を頼むとそばつゆをかけてくれるらしい。通だねぇ。確かにそばは細くコシがあるタイプではないので、好みかどうかは人を選びそう。いっそ抜いてしまうという食べ方もありかもしれないな、と思った。大人になりたい。

移動再開

お腹が膨れたところで、移動再開。常磐線で水戸へ向かう。

利根川を渡って茨城県に突入。

利根川を渡るころには既に日没を迎えていた。まだ2駅目に向かう途中なんだよなぁ…と考えると、気が遠くなる。50~100kmという駅候補の選択条件は妥当だったのだろうか、とも考えるw

取手駅から先は次第に駅間も長くなる上に、外も暗くなってしまい、外の景色を眺めることもないので、やや退屈な時間が流れる。うとうとしながら列車に揺られる。

我孫子から1時間半ほど乗車して、水戸駅に到着。今回の移動の最後の乗り換え、水郡線のホームへ向かう。

キハE130系。久留里線でも走っている車両だ。

ディーゼルエンジンの音が聞こえる。ついに…ここまで来てしまったか、という思いが強くなる。

2人掛けのボックス席に座って出発を待つ。休日の夜ということもあってか、さほど多くない乗客を乗せて、列車は出発した。

下菅谷駅に到着

水戸駅から4駅で、目的地の下菅谷駅に到着。時刻は19:35。

4時間半かけて、やっと着きました。

水郡線の別名、「奥久慈清流ライン」が書かれた駅名標に、遠くまで来たなぁ、という思いを強くする。だって「奥」ってねぇ…

ここでも下車する人いないんじゃないかという懸念はあったが、3人ほど一緒に下車した。ワンマン列車だったので運転士に18きっぷを見せたのだが、意外にも前の女性が18きっぷを見せていたので驚いたw おそらく旅の帰りだったのだろう。奇遇ですね、自分は下菅谷が目的地です。

下菅谷駅は交換駅ということもあってか、元は有人駅だったようだ。現在は無人駅となっている。

有人時代の改札の跡。ドアでふさがれている。
時刻表代わりのモニター。先進的。
切符売り場だった場所に置いてあった「月刊すいぐん1000」。こういうローカル紙好き。
闇夜にひっそりと浮かぶ駅舎。

先ほどの時刻表でもあった通り、次の列車は1時間後。駅前は小さな住宅地、という趣で、やはり?コンビニや商店らしきものも見当たらない。…倉橋以上に行く場所が思いつかないw

ふと、トイレに行きなくなって周囲を見渡したが、構内はもちろん、駅周辺にもトイレがないことに気づいた。さすがに1時間ももたない。

こうなったら…時間つぶしがてら、最寄りのコンビニまで歩くか。最寄りといっても徒歩10分以上かかるんだけど。

線路をまたぐ陸橋から駅方面を望む。
陸橋の灯りに照らされる、満開の桜の花がキレイでした。

ようやっとコンビニにたどり着き、用を済ませる。お礼に何か買っていくか、と陳列棚を眺めていると、地元産の食品のメニューがあったので、すかさず購入。

茨城県産のしらすを使用したおにぎり。

知らなかったが、しらすは茨城県を代表する水産物とのこと。海沿いには生しらすが食べられる店もいくつかあるようだ。

…ということを駅舎に戻って調べながら、美味しくいただいた。

コンビニまで行って戻ってきたが、まだ30分以上時間がある。他にすることもないので駅舎でひたすら待つのだが、誰もいない駅舎の戸が風で揺れてガタガタと大きな音を立てる。

…正直、めっちゃ怖い。

少し経って、若い客が1人駅舎を通り過ぎて行った。自分は視線を合わせることもなくスマホに目を落としていたのだが、はたと気が付いてホームを見てみると…おかしい。その人の姿が見えないのだ。

いよいよ怪奇現象まで…と思ったら、跨線橋に座り込んでスマホをいじっていた。ビビらせないでよ。。。

次の駅候補

さて、気を取り直して次の駅候補を選ぶか。

下菅谷の次、「や」から始まる駅だ。候補はこちら。

いよいよ福島県が候補に出てくるようになった。北へ向かう流れに乗って、このまま東北入りしてしまうのか。

一方で「はずれ駅」候補は神奈川県の矢向駅。南武線だ。なんだろう、はずれ駅なのにこの安心感は。これを引いてなんとか南関東に残りたいところ。

果たして結果は。第3投に続く。

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