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JRの駅名しりとりでサイコロの旅 ~第4投:矢板編

これまでのあらすじ

新宿 → 倉橋 → 下菅谷 → 矢板 → た???

2日目の15時前、現在は栃木県の矢板駅。関東に留まれるのか、東北入りするのかの瀬戸際を迎えている。

2024年3月31日(日)15:00 矢板駅

次の駅候補はこちら。

顔をのぞかせる福島県が不気味。もちろん福島県に恨みがあるわけではないが、明日は平日なので今日中に帰らないといけない、という事情を考えると、福島県入りはなかなか厳しい。

…もう帰ろうよ。図らずも水曜どうでしょうと同じようなシチュエーションになっているw

運命の選択

いざ!

\ギャーン/ (効果音)

何が出るかな?

何が出るかな?

それはサイコロまかせよ!

やっ!

行先は福島県の滝谷駅に決まりましたぞ!

…あ…それは…

⚃ 福島県 滝谷駅

  • 所在地: 福島県河沼郡柳津町

  • 路線: 只見線

  • 乗車人員: 16人/日(2004年, Wikipediaによる)

  • 矢板駅からの直線距離: 79km

  • 矢板駅からの乗車距離: 189.1km

伊達駅じゃない、知らない方の福島県の駅。只見線だった。ついに所在地も市じゃなくて町に。

猪苗代湖をぐるりと回るコース。道のりは割とシンプルだけど…

…行けるのか?

先ほども言った通り、明日は平日なので、駅に行って家まで帰ってこないといけない。只見線というとかなり奥地の印象だが、果たして行けるんだろうか。そして帰ってこれるんだろうか。

こんなこともあろうかと、駅候補選択システムにジョルダン乗換案内のリンクが張れるようにしておいたのだ!

早速調べてみる。結果は…

うむ、行けなくはない。ただ、帰れない。調べてみたところ、滝谷から会津若松方面の終電が19:47ということで、到達時点で戻ることができない状態となる。

只見線自体は興味がある。しかし、帰れないんじゃあなぁ。。。

ここは仕方ない。振り直しということで。

運命の選択again

\チーン/ (効果音)

何が出るかな?

何が出るかな?

それはサイコロまかせよ!

ほっ!

行先は群馬県の高崎駅に決まりましたぞ!

…あー…まぁ…

⚄ 群馬県 高崎駅

  • 所在地: 群馬県高崎市

  • 路線: 高崎線

  • 乗車人員: 27,299人(2022年、新幹線含まず)

    • 新幹線乗車人員: 11,271人(2022年)

  • 矢板駅からの直線距離: 98km

  • 矢板駅からの乗車距離: 152.9km

今までとはまさに「桁違い」の乗車人員を誇る北関東の一大ターミナル駅、高崎駅。ただ、過去の旅で何度も降りたことがあるので、第一印象は「ベタだなぁ」というものだったw 只見線からの高崎駅なので、なおさらに。

乗換はシンプル。小山駅から両毛線に乗り換えればよい。

移動開始

さっきまで乗ってきた宇都宮線を折り返す形で小山に向かう。

まずは先ほどと同様、インターホンで駅員に話しかけ、18きっぷで入場する旨を伝えて改札を開けてもらう。15分程度の滞在だったので、駅員さんも「何しに来たんだろう…」と思ったに違いないw

途中に菜の花畑が。矢板に向かう時は背中を向けていて気付かなかった。

以前は黒磯から熱海まで直通するJR東日本最長の乗車時間を誇る列車があったのだが、現在は黒磯を出る列車はすべて宇都宮止まり。宇都宮で乗り換えが必要になる。

さらに小山駅で両毛線に乗り換え。

ひらがなが上にあるタイプの駅名標。でかい。新幹線駅だからかな?

両毛線を始発から終点まで乗りとおす。

傾き始めた西日に照らされながら進む。
お、この山は!

一般の人には何の変哲もない岩山だと思うが、一部クラスタには「聖地」とも言われる山だ。(実際山頂にはお寺があるのだが、そういう意味ではなくてねw)

江戸時代から昭和期まで岩の採掘が行われていた採石場の跡地が、特撮などの火薬を使った爆破シーンが撮れる関東近郊では貴重な場所、ということで、この岩船山は「特撮の聖地」とも呼べる場所になっている。昔の特撮で、やたら広くて殺風景な、ステージ状の段差がある岩山でヒーローが戦ってる映像を見たことがないだろうか。あれである。

最近では爆発を背景に撮影ができるイベントが定期的に行われているそうだ。撮影の被写体は、コスプレはもちろん、結婚写真(!?)なんてのもあるのだとか。

ダンプカーの背景に岩船山。途端にインダストリアルな雰囲気になる。

佐野ラーメンで有名な佐野駅、藤の花が有名なあしかがフラワーパーク駅を過ぎ、足利駅に到着。発車というタイミングで、一般的な発車メロディではない、でもどこか聞き覚えのある曲が流れてきた。

これは…「渡良瀬橋」だ!

1993年に森高千里が発表した曲「渡良瀬橋」のサビのメロディだった。駅の近くにある渡良瀬橋が歌の題材になったということで、発車メロディに採用されている。橋のたもとには歌碑があるのだとか。

時刻は17:30頃。日没まで30分ほど。昨日から今日にかけて、大陸から黄砂が飛んできている影響で、空がなんとなくぼんやりと霞んでいた。こういう時の夕焼けは一面が赤く染まってキレイなんだよなぁ…夕日を見に行くのも良いなぁ、と思ったが、「発車メロディを聞く→渡良瀬橋だと気づく→夕日が有名なことを思い出す→下車しようと思い立つ→下車」という行動パターンはさすがに瞬時には取れなかったw またいつか、日没の時間帯に来たら下車して行ってみよう。

栃木県から群馬県に入ると、桐生、伊勢崎、前橋と、都市間を結ぶために南北に蛇行しながら進んでいく。

新前橋駅からは上越線に直通。行先駅の候補にもなった高崎問屋町の次が、目的地の高崎駅だ。

高崎駅に到着

SLが走る駅、高崎。駅名標もSLをイメージしている。
今年で開業140周年。
鉄道という近代的なものが100年を超える歴史を持つ、ということに時代を感じる。

駅を出て、まず号外が配られていないか探した。というのも、この日、春のセンバツ高校野球で、地元群馬の健大高崎高校が優勝したためだ。こんなタイミングで高崎に寄れるとは!号外が配られているという情報はあったのだが、さすがに時間が遅すぎたか、配布は終了していたようだった。

さらに、週末の高崎駅からはSLが発着する。戻ってくるSLが駅にいればラッキー、と思ったが、こちらも見つけられず。1時間半くらい早く到着する必要があったようだ。

うーむ、今日は流れが悪い。宇都宮線の踏切トラブル…あれがなければ間に合っていたかもしれない。まぁ、一番の原因は前日の夜に飲んで出遅れたことだと思うけどw

次の駅候補

さて、日没を迎えた。ここで今日の旅を終えるか、もう1駅行っとくか悩んだが、ひとまずサイコロ振ってから決めよう、ということにした。

高崎の次、「き」から始まる駅。候補はこちら。

見事に「北」が5つ並んだ。そして6の「はずれ駅」に燦然と輝く「木曽」の文字。これ絶対にあかんやつや…。1の北松本も実際の経路では「はずれ駅」並みに遠い。

それ以外の駅は埼京線か武蔵野線なので、今日中に行って、そのまま家に帰れそうな気配がある。埼京線だと楽だなぁ。

果たして結果は。第5投へ続く。

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