酒とことわざ わかりしかない

「酒は憂いの玉箒」とはよく言ったもので、確かに少しばかりの酔いですら憂いを掃いてくれてしまう。便利なものだ

ただその憂いは、心の部屋の隅とでも言うべき場所に溜められていくばかりなので、やはりどこかで捨て去ってしまえるようにしなければならない。

それができれば苦労はしないのだろう。故にそんな諺も残るというわけだ。
何もなくとも飲みたくなる…と、そう自覚した時、この言葉を思い出す。
憂いを一時、見えぬよう隅に寄せてしまうだけだとわかっていて、それでもプルタブを開けては飲み、開けては飲み、酩酊する。
それで一度憂えずいられなければ潰れてしまう。なので先んじて酒によって潰れておくと、まぁこういうわけである。

まぁ、大抵の場合、飲酒量が増えるのは楽しく語らい飲む時ではあるのだが…
そうした場合の二日酔いというのは存外心地よいものではある。
憂いを掃き留めるだけでは意外と翌日に残らないものなのだ。

などとお堅めに書いてはみたが、ともかく酒を飲んだ翌日はこうして胡乱なテキストを綴りたくなるものです。

酒と諺、これ以外にもいろいろありますけど。百薬の長だとか
私はもっと明るい、というかアホの酒ことわざが好きでしてね。

「朝酒は門田を売ってでも飲め」「後ろに柱前に酒」なんかは非常にいいですね。
前向き酒カスことわざ。胸に刻んでいきたい

「朝酒は〜」っていうのね、非常にわかる。朝酒は美味い。昼酒も美味い。日が昇っている時間の酒、最高だよな。
私は明るい時間に飲みたいがために休暇を取る人間です。
VRCで昼飲みインスタンスを立てるのも似たような理由。

「後ろに柱前に酒」は「楽しみは 後ろに柱 前に酒 左右に女 懐に金」という狂歌が元だそうですが、なんていうか、かくありたいものです。
ハッピーアンドハッピーじゃないですか。憂いの玉箒なんかとは字面の印象が異なりすぎますよ。風情とかそういうのガン無視
最高


ちょっとした憂いから酒とことわざについてのテキストを書いていたけど大分憂いが晴れたような気がします。気のせいか
飲んでもいないのに憂いの玉箒になってくれるのも酒のいいところ…
という感じで〆


おわり

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