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このnoteについて

※年表を一部修正しVer.1.1とし、画像とpdfを差し替えました。(2021年9月28日)

GFB@MC_sashibaがまとめた生物多様性の保全に関するメモを載せていきます。

生物多様性に関する政策や法制度、自然保護運動の経緯、ブックレビューなどを予定しています。

だいたいはこの図の内容です。「GFB式自然保護年表 Ver.1.1」

GFB式自然保護年表Ver1.1

暫定ですが目次はこんな感じです。
まずは「里山」に注目しながらここ30年くらいの自然環境政策について概観します。
環境省だけでなく、国土交通省や農林水産省などの政策や背景となっている世界情勢も扱います。

目次

・里山ナショナリズムの源流を追う  - 21世紀環境立国戦略特別部会資料から - 

・「里山」という言葉(〜1970年代)
・二次的自然に関する研究の発展と「里山」の浸透(〜1990年代)

・里山研究の発展(〜2000年代)
 ・各地の里山研究
 ・東京大学大学院農学生命科学研究科
  ・武内和彦
  ・鷲谷いづみ
  ・自然再生推進法(2002年)
  ・環境省の自然再生事業

・21世紀「環」の国づくり会議報告と21世紀環境立国戦略 - 里山とナショナリズム -

・環境基本計画(第1次〜第5次)における「里山」の変遷
・生物多様性国家戦略(第1次〜第5次)における「里山」の変遷

・生物多様性条約締約国会議(CBD/COP) と生物多様性国家戦略の変遷
・生態系、生物多様性の評価(MA、SGAs、JSSA、GBO、JBO)(2001年〜)

生物多様性基本法とCOP10「愛知目標」
 ・生物多様性基本法(2008年)
 ・生物多様性地域連携促進法(里地里山法)(2010年)
 ・生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)(〜2010年代)
 ・愛知目標(愛知ターゲット、2020年目標)
 ・生物多様性の主流化(mainstreaming)
 ・生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム(IPBES)

生物多様性保全政策とその経過
 ・21世紀環境立国戦略関係平成20年度予算概算要求
  ・SATOYAMAイニシアティブ推進事業
  ・生物多様性保全推進事業
  ・いきものにぎわいプロジェクト
  ・里海創生支援事業

・里地里山政策とSATOYAMAイニシアティブ
 ・里地里山政策
  ・里地里山保全・活用検討会議
  ・里地里山保全活用行動計画
  ・生物多様性保全上重要な里地里山(重要里地里山)
  ・里なび&里なび研修会
  ・モニタリングサイト1000
 ・SATOAYAMAイニシアティブ
  ・SATOYAMAイニシアティブの3つの定義
  ・社会生態学的生産ランドスケープ(SEPLs)
  ・SATOYAMAイニシアティブは世界で評価されたのか?

・チーム武内 - SATOYAMAイニシアティブ推進体制 -
 ・環境省中央環境審議会
 ・国連大学サステイナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
 ・東京大学サステイナビリティ学連携研究機構 (IR3S)
 ・地球環境戦略研究機関(IGES)
 ・コンサベーション・インターナショナル・ジャパン(CIジャパン)
 ・イクレイ日本
 ・経団連自然保護協議会
 ・SATOYAMAイニシアティブ国際パートナーシップ
 ・国連生物多様性の10年日本委員会(UNBD-J)
 ・国際協力機構(JICA)
 ・武内メソッド 世界農業遺産と日本農業遺産

・現状 生物多様性と経済活動

・世界の動き
 ・国連機関
 ・NGO
 ・保護区
 ・先住民の権利
 ・自然保護と先住民
・エコシステム・アプローチへの転換
・新保護主義(New Conservation)
 ・新保護主義とはなにか
 ・メガNGOの失敗
・「里山」は日本の新保護主義

・世界機関のまとめ
・環境省以外の生物多様性保全政策、里山政策概観

・国土交通省
 ・ランドスケープ・エコロジー
 ・ランドスケープと造園学
 ・全国総合開発計画国土のグランドデザイン
 ・多自然型川づくり
 ・エコロジカル・ネットワーク
 ・日本生態系協会
 ・消えた「全国エコロジカル・ネットワーク構想」
 ・関東エコロジカル・ネットワーク
 ・ダムとコウノトリとエコロジカル・ネットワーク
 ・NPO法人美し国づくり協会
 ・国土交通省の自然再生事業
 ・生態系ネットワーク財政支援制度
 ・年表

・林野庁 森林・山村多面的機能発揮対策 緑の回廊

・農林水産省
 ・貿易交渉と「農業の有する多面的機能」
 ・日本型直接支払制度
 ・年表

 ・人と自然が織りなす里地環境づくり 農林水産省生物多様性戦略

・水産庁 水産業・漁村の多面的機能

・内閣府 地方創生関係交付金

・内閣府海洋基本計画と「里海」
 ・経緯
 ・生物多様性国家戦略と海洋基本計画における「里海」に関する記述の変遷
 ・「里海」の政策化
 ・「里山論」批判
  ・「里海」はあるか?
  ・「里海」による環境破壊への懸念
  ・「里海」政策化のプロセスは適切であったか
  ・現在行われている「里海」事業は適切か
  ・「里山」と「里海」 新保護主義とナショナリズム
  ・年表
  ・資料

・文化庁 重要文化的景観
 ・棚田と文化的景観をめぐる国内外の経緯
 ・文化的景観の定義と重要文化的景観制度の問題点
 ・年表

・里山と教育
・里山資本主義
・里山年表
・主な人物
・おすすめリンク
・里山関連本とレビュー

地球サミット(1992年)と生物多様性条約、環境基本法(1993年)以降の自然環境政策の歴史は二次的自然「里山」の保全に関する政策の歴史と言っていいです。この直近の約30年の流れをまず検証します。

そのあとでそれ以前の話、原生の自然の保護が中心だった時代についてまとめる予定です。

ときどき私が観察した生き物のことも書くかもしれません。上の写真はサシバという鷹の仲間。

このnote以外に「渡良瀬遊水地の歴史と現状 〜自然環境の観点から見た渡良瀬遊水地〜」というブログをやっています。

こちらではラムサール条約登録湿地渡良瀬遊水地の抱える問題について扱っています。

ここ間違ってるよ、という箇所があればご指摘いただけると幸いです。

ながーいシリーズになりますが一話ずつでも読めるようにしてあります。

よろしくお願いします。



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