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やり抜く力を発揮するには

当社のスローガンは『GRIT!~やり抜く力~」です。スローガンを直訳すると主義・主張または標語を短い言葉で表したものだそうです。社名のGファクトリーにちなんで「G」から始まる行動スローガンを1年以上前に社内で募集してこのGRITに決まりました。(~やり抜く力~というサブタイトルは私がしれっと付け加えたものです)
社員一人一人がやり抜く力を発揮して会社全体の目標目的に達しようという意味が込められています。
確か、このワードに決まった際にこれを選んだ数名の社員にいくばくかの賞金も出ています。だけど1年の通じてこのスローガンが浸透することはありませんでした。当然私の啓もう不足です。ただ、お金をかけて決めたのであればこれをもっと浸透させたい、と思う私の心はイヤシイですか?浸透を図るためにも本を読んで、ChatGPTとも対話を重ね私なりにアップデートをしましたので以下要約を記載しました。お手すきの方、ご一読下さい。



阪神タイガースのスローガン「A.R.E」

2023年に岡田監督のもと日本一となった阪神タイガースのスローガンは「A.R.E」でした。ご存じの方も多いと思いますが岡田監督が優勝のことを「アレ」と呼んでいたことがきっかけで阪神ファンはもとより最終的には全野球ファンをはじめ広く浸透した言葉になりました。この「A.R.E」はアレと読むのではなく、以下の3つのワードから成り立っているそうです。

  • 目標(Aim)

  • 尊敬の気持ち(Respect)

  • 個々のパワーアップ(Enpower!)

チームとしての明確な目標と野球や諸先輩への敬意を払い、そして個々のパワーアップで最高の結果を残そうということです。後付けにしては?素晴らしい3ワーズではないでしょうか。スローガンだけで「アレ」したわけではなく監督、コーチ、選手間の組織系統やフォアボールを選んだ選手にインセンティブを付けたり2軍の選手のコンディションまで細かく把握するなどなど、その他数々の優れたマネジメントと選手の頑張りによって成しえたものでしょうが、チーム全体のスローガン、つまり共通言語があり、そしてそれ(アレ)をファンや関係者まで巻き込んでちょっとしたムーブメントになったことはチームの快進撃の一つの要因になったのではないでしょうか。

GRITって??

Gから始まるスローガンキャンペーンとなればある程度制約もあり選ぶことにそんなに大変なことはないと思いますが、このGRIT(グリット)という言葉は短くて、カッコいい言葉だし、意味がやり抜く力となれば営業会社の私たちにはピッタリのスローガンだと思いました。このGRITとという言葉はペンシルバニア大学教授の心理学者であるアンジェラ・リー・ダックワースさんが提唱して世に広まったと言われています。関連書籍も多く発売されています。
優秀な学生やスポーツ選手などが持つ成功するための共通の特徴として「情熱と粘り強さ」(=やり抜く力)があると言っています。生まれ持っての頭の良さや生活環境ではないとも言っています。記載しておくと、

  • 生まれ持った才能、知識は関係がない

  • 失敗を恐れずに挑戦することが重要

  • 長期間、継続的に粘り強く努力を重ねる

だそうです。生まれ持った才能や資質で成功の可否が決まるのではなく、後から身に付けることができる、というところに私は希望を感じました笑

GRITの4つの構成要素

1.Guts(度胸)
困難に立ち向かう意思を指します。営業先での商談時には常に度胸や強い意志が必要になります。商談に臨むにあたり緊張してうまくできないのではないか、沈黙が怖いから余計なことをペラペラ話してしまう。この見積もりでは失注してしまわないか…自分自身の経験でもありますが、自分の前にある壁を乗り越えるというか打ち砕き前に進むためには度胸が必要なのです。

2.Resilience(復元力)
レジリエンスは復元力と定義されています。誰にでも失敗することやうまくいかなかったことがあります。大事なのはその後、また立ち上がる回復力になります。また日ごろから「硬直」気味だと強い力がかかった時にポキッと折れてしまいます。それだと回復が困難な状況になってしまいます。少しシナリというか、適当というか、バッファ(余白)というか、受け身を取る技術も必要なのだと私は解釈しています。

3.Initiative(自発性)
イニシアチブは自発的に取り組むことを指しています。目標達成に必要なことを上司から一方的に決められても自分ごとになりません。うまくいかなくても上司の責任だよねと思ってしまうこともあるでしょう。何をどのくらいやれば良いのかをまずは自分で考える。それが承認されれば自分が決めたこと、すなわち自分ごととなって取り組む力が強くなるのだと思います。

4.Tenacity
テナシティという言葉は初めて聞きましたが日本語では執念を意味します。目標達成(顧客、派遣スタッフのの評価も含まれる)に向けて粘り強く取り組む気持ちが必要だということです。

やり抜く力を身に付ける必要性

度胸を付けるということは経験・体験を重ねるということなので、その中で何度も失敗もあり、その都度そこから立ち直らなければいけません。自発性、自主性ということにはそれなりの創意工夫も含まれ、そこで自分で決めた行動計画は粘り強くこなす意欲がでるのだと、GRITの4要素をつなげるとこのような文章になりますし一貫性もあります。この習慣を身に付けると…

  • 生産性向上に繋がる

  • 心身の健康に繋がる

とされています。(School for Businessサイトより引用)
やり抜く力を高めようとすると自ずと生産性が上がります。業務の質も上がります。自走する社員が増えればそれだけ会社としての推進力も増していくという好循環が生まれます。
心身の健康ということでは、困難に立ち向かうということや失敗するかもしれないということがあらかじめ心構えとして備わっていることでストレス耐性が付いたりその軽減が図れると同時に対人関係に対する考え方も変わってきたり、自分のやるべきことへの集中力も高まることが期待されています。

やり抜く力を発揮するには

GRIT!~やり抜く力~を身に付けて、そして発揮するにはどうすれば良いか、これも調べればいろいろと出てきます。当社ではこれらを可視化するための方策の一つとして個人レベルの「PDCA」を設定して目標達成からの逆算で日々の行動(何を、どれくらい)決めてその効果検証を重ねています。必ずしもこのPDCAが全員うまく回っているのかというときっとそうでもないと思います。なぜPDCAを活用するのか、その目的な何なのかをしっかり共有しきれておらず、単なるToDoリストと化しているかまたはやることが一個増えて面倒だなと思われている可能性もあります。前置きが長くなりましたがやり抜く力を発揮するためにそのツールとしてPDCAがどのように関わってくるのかを考察したいと思います。

やり抜く力の発揮ツール「PDCA」

やり抜く力を発揮するためにやるべきことがいくつかあります。そしてそれを管理し見えやすくするためのPDCAの活用性を以下に考えました。

①成長思考を持つ
成長思考を持つということを具現化することとしては、目標を設定することになります。PDCAで言えばP(計画)です。惰性で行ってもゴール可能な目標では成長にはつながらないので少し高めに設定するのがミソです。少し高めなので達成のために何が必要か、それをどれくらいやれば良いのかを考えることになり成長思考が発達してくことが期待されます。

②成功体験を積む
度胸や失敗からの回復力、という箇所でも触れましたが経験や体験を積み重ねて身に付けていくことに繋がります。些細なことでも良いと言われています。コツコツと積み重ねていくとそれが自信につながり、大きな壁と対峙できる胆力になっていくのだそうです。成功の体験を重ねていくということはPDCAのD(行動)です。自分で決めた行動計画が達成できればその項目には「〇」が付きます。その積み上げが目標達成に繋がっていくことと大きな関係がありますし、関係するような行動計画を立てる必要があります。

③GRITを評価指標とする
今まで記載しませんでしたが、GRITは測定可能でしてグリット・スケールというのがあるそうです。10項目の質問に5段階で答えていきます。全部の合計を10で割ったものがスコアになります。最高点は5点です。これを定期的に実施し自分の状態や現状を知ることに役立てます。その理由を考えたり、そこからどのように目標設定に繋げていくかを考えたりします。この現状を把握することはPDCAの「C」(現状の把握、要因分析)に該当します。
グリット・スケールそのものはまた別の機会に。

④新しいことにチャレンジする
新しい業務への挑戦、新しい出会いへの自発的行動はGRIT(やり抜く力)を伸ばす最高の教材と言われています。新しいことにチャレンジすることは自分の可能性を広げることに繋がっていきます。もう一つ大事なことは新しいことにチャレンジする時には、別の何かをやめるとか、やり方や量を変更することを決断する必要もあります。このような決断もその人を成長させるきっかけになります。このことはPDCAの「A」(改善)に該当します。

GRIT!~やり抜く力~を名実ともに当社のスローガンに

少しこじつけもありつつGRIT!というスローガンは当社が目標達成のための行動管理の考え方として活用している「PDCA」と密接な関係があると言えます。単なる精神論ではなく、後から誰にでも備え付けられる成功のための行動習慣なのだということが伝わればこの4200文字を超える文章を書いた甲斐が出てきます。やり抜く力と聞いてとにかくやるんだ、やり続けるんだ、という愚直な根性論のイメージを払拭し、その時々に作戦を柔軟に変化させ、成長をイメージし、勇気を持って取り組むことで目標達成というゴールに辿りつくことができるということがやり抜く力の本来の意味なのだということをGファクトリーのメンバーと共有したいと思います。この思いを補足するためにスローガンをポスターにしました。2024年、やり抜く力をそれぞれに発揮して全社で目標達成をしたいと思います。

GRITポスター完成!デザインは当社添田社員が担当

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