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ビアソーン、ラーメンソーン、餃子ひとつ

タイで生活している私はレストランではタイ語で注文をします。

先日妻と家の近所のラーメン屋に行った際の話です。
週末のバンコクのラーメン屋は家族連れのタイ人や日本人、ゴルフ終わりの日本人駐在員などで大繁盛しています。

お昼の12時頃にお店に着くと、店の外で待っているお客さんが数組。15分ほど待って席に通された我々はそのお店の定番のラーメンを二つ頼みました。

ちなみにタイ語の数字は

1:ヌーン
2:ソーン
3:サーン(ム)
4:シー
5:ハー

と言います。

料理を待っている最中に隣の席が空き、ナイスミドルな男女二人組がやって来ました。
会話の内容から二人はゴルフ帰りの様で、その日が暑かったせいかゴルフの出来栄えはまずまずだった様子でした。

しばらくするとナイスミドルの女性が店員さんを呼び、注文を始めました。

「ビア、ソーン」

「それとね、ラーメン、ソーン」

「あと餃子ひとつお願い」

最後にとてつもなく流暢な日本語で餃子を頼むナイスミドル。
急に早口の日本語で注文していたので、店員さんに伝わっていないのではないかと思ったのも束の間、

「ハーイ、ショショ オマチクダサイ」

しっかり通じてました。

ナイスミドルな方はメニューを指差し、人差指を立てて「1」を表現しながら注文していたのです。

普段我々は言語による意思伝達についてばかり考えてしまいがちですが、意外と無意識に非言語で伝えていることのおかげで伝えたいことは案外ちゃんと相手に伝わっているのだなと感じた瞬間でした。

私たちはラーメンを食べ終えお会計を待っていたところ、ナイスミドルな女性は店員さんにビールのおかわりを頼まれてました。

「お姉さん、ビアふたつ」

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