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ZARD『Today is another day』

どーも、ゲッティです。27日。坂井さんの月命日ですね。

いつも寄り添ってくれるZARD/坂井泉水さんの歌、詞に感謝です。恩返しに少しでも皆さんにも興味をもっていただけたらと思い、曲紹介をします♪

今回は『Today is another day 』をご紹介!(映画『風と共に去りぬ』のネタバレを含みます。)

Today is another day

『Today is another day』(作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎)はZARD7作目のオリジナルアルバム「TODAY IS ANOTHER DAY」に収録されている曲で、TVアニメ『YAWARA!Special ずっと君のことが…。』の主題歌です。

「Tomorrow is another day.(明日は明日の風が吹く)」という言葉は聞いたことあると思いますが、坂井さんは「Today is another day.」と今日が別の日だと。一体どんな思いが込められているのでしょうか。

この『Today is another day』は映画『風と共に去りぬ』のラストシーンをヒントに生まれました。ラストですべてを失った主人公スカーレット・オハラが「自分には故郷のタラがある」と気が付き、「After all, tomorrow is another day.」というセリフを言います。そこから『Today is another day』という名曲が生まれたんですね。

記事を書くにあたって、Amazonプライムで『風と共に去りぬ』を見ました。映画を見てからこの曲を聞くと、「スカーレットの気持ちをこの詞で表しているのかな」と坂井さんの気持ちを考えながら聞くことができて楽しかったです!好きな部分を紹介するために、映画のネタバレを含みますので、ご注意ください。

好きな詞

なんといってもサビの心境の変化でしょう!

きっと心が淋しいんだ 
他人(ひと)に期待したい あてにしたい 信じていたい

1番のサビ(前半)

映画では、主人公スカーレットにはアシュリーという愛する人がいます。しかし、アシュリーはスカーレットの従姉妹であるメラニーを結婚相手として選びます。

スカーレットはアシュリーに対して「私を選んで!私を愛して!」といったメッセージを発信していきます。

もしあなたを忘れられたなら
それでも私生きていけるのかな
明日がある

1番サビ(後半)

アシュリーに対するスカーレットの気持ちが表れていると思いました。

また、映画だけでなく、現実でも皆さん感じたことはあるのではないでしょうか?上手くいかない時、不安な時、淋しい時…


「誰か自分をわかってくれる人はいないのか」
「誰か助けてくれ」
「きっとあの人なら変わってくれるから信じて待とう」

周りが自分に対して何かアクションを起こして欲しいという気持ち、すごくわかります。

スカーレットはバトラーという人と結婚しますが、アシュリーのことしか考えておらず、バトラーに対して愛情を向けません。

アシュリーの妻であるメラニーが終盤で亡くなりますが、そんな時でもスカーレットはアシュリーに言い寄ります。自分のことしか考えていないアシュリーは当然振り向きません。そんなスカーレットの姿を見て、バトラーも愛想を尽かします。

アシュリーに振り向かれず、ようやくバトラーの存在に助けられてきたことに気が付きます。「やっとあなたが大切だと気がついた。」そんなことを言っても当然響くわけもなく、出ていきます。

自分が愛した人、自分を愛してくれた人、他にも色んなものを失い、スカーレットは絶望します。

そんな絶望の中、自分が故郷タラを大切に思ってきたことに気がつきます。
「私にはタラがある。タラへ行こう。それから考えればいい。」

きっと心が淋しいんだ
他人に期待しない あてにしない 信じたくない

2番サビ(前半)

1番とは異なり、周りを頼らないというメッセージに変わります。
これは決して投げやりになったのではなく、自分の人生を他人に決めてもらうのではなく、自分自身が責任を持って生きていくという強い気持ち、覚悟の表れだと思います。

悲しい現実をなげくより 今
何ができるかを考えよう
今日が変わる

2番サビ(後半)

この詞は坂井さんが阪神淡路大震災から感じ取った想いを形にしたものです。

スカーレットは最初周りが変わることを期待した。自分が変わろうとしなかった。待っていれば明日が必ず来る。

しかし、自分の人生は自分が決めると心に変化が起きたことで、今何をすべきかがわかりました。待つのではなく、自分から行動しよう。その気持ちが明日という変化を待たなくても、今日というこの日、この瞬間から別の日が始まる。人生の主導権を他人ではなく、自分が握るからこそ、今日が変わる。そんな力強いメッセージを受け取りました。

僕も自分にとって都合のいい出来事が起きること、誰かが助けてくれることを待っていた時期がありました。フィクションならきっと魔法がかかったような事がおきたり、ヒーローが現れて助けてくれたりしてハッピーエンドに向かうと思います。

しかし、現実はそうはいきません。変えられるのは自分と未来。受け身で明日を待ちたくなる気持ちもわかります。でも、小さいことでもいいから、自分から行動を起こさないと、今が変わらず未来に繋がっていきません。

「坂井さーん!あしたって いまさッ!」

別の作品ですが、自分の好きな『ジョジョの奇妙な冒険』(作者:荒木飛呂彦 出版社:集英社)という漫画があります。つい最近8部が終わりましたね!
この漫画の1部に、主人公のジョナサン・ジョースター(ジョジョ)を助けるために、少年ポコが行動を起こした時の「ねーちゃん!あしたって いまさッ!」というセリフがあります。
ここだけ切り取られて迷言扱いされることがありますが、この話の背景を知るととても感慨深いものがあります。

ジョジョが街を守るために闘っていますが、ピンチに陥ります。
ジョジョが負けたら姉をはじめとした、村の人々が殺される。でも助けようとすれば自分が殺されるかもしれない…。

そんな時、過去にいじめられていた時に姉に助けられたことを思い出します。

姉「あんた、またやられっぱなしだったのね」
ポコ「…」
姉「あきれるわ。なぜ、いつも黙ってやり返さないのよ…?」
ポコ「あ…あした!やって…やらあ!」
姉「あしたっていつのあしたよ?」
姉「あんたの一番こわいことってなあに?」
(姉がポコにビンタ)
姉「一番こわいのはこの痛みなの?痛いのってこわい?あんたいつまでも…。大人になってもひとりじゃなんにもできない方がもっとこわいとは思わないの?」

『ジョジョの奇妙な冒険』

何もできなかったポコが姉や村の人々を助けるために、勇気を振り絞って行動にでます。

ねーちゃん!あしたって いまさッ!

『ジョジョの奇妙な冒険』

敵から攻撃されますが、ジョジョを助けることに成功します。

こ…こわい…の…は、いたみじゃあ…ないぜ…
ヘ…ヘヘヘヘ…

『ジョジョの奇妙な冒険』

創作ですが、自分から行動して恐れを克服したポコの姿は心打たれます。

『Today is another day』を聴いていてなんかイメージしやすいなーと思ってましたが、このシーンと重ねていたことに気がつきました。

「Tomorrow is another day.」を「明日は明日の風が吹く」と訳すなら、「Today is another day.」は「坂井さーん!あしたって いまさッ!」と訳したいですね!

終わりに

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

この曲の魅力は
「悲しい現実をなげくより 今 何ができるかを考えよう」
この詞につまっていると考えます。
大変なご時世ですが、自分から行動すること、心がけていきたいですね。

『Today is another day』ぜひ聴いてください!皆さんの好きな詞も教えてくれたら嬉しいです!

次回3/27には、コートを脱ぐ季節になってくるでしょうから『息もできない』を紹介したいと思います!

自分がZARD/坂井泉水さんを好きになったきっかけも記事にしてますので、良かったら読んでください。

坂井さん、これからもどうぞ、寄り添ってください。

(本文の歌詞は『Today is another day』
作詞:坂井泉水 作曲:織田哲郎 からの引用)


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