見出し画像

メリット

どーも、ゲッティです🍝
今回は平本式の「心理カウンセリングセミナー実践コース(以下:カウンセリング実践)」の第2期の5回目での学び、気づきをまとめたいと思います!

今回のテーマは「メリット」。学んですぐのアウトプットも大切ですが、時間が経ってからアウトプットするのも新鮮な気持ちで学びなおしができていいですね(^^♪
少しでも自分のものにできるよう、アウトプットしていきます😁

メリットとは

メリットとは「心(思考)と身体(感情)の不一致+自責(自分を傷つける意図のある思考)」です。頭ではわかっていても、メリットを得られる不適切行動を繰り返し、自分を責めてしまう特徴があります。

メリットの要素は以下の3つ

・頭ではわかっている
短期的な目的(メリット)を達成するための習慣化した不適切行動
・行為後にホッとすると同時に、自責感や罪悪感が生じる

これは仕組み上そうなっていて、「わざと」ではないんですね。

メリットの例を挙げると…
・孤独が嫌でみんなと仲良くなりたいのに、拗ねたり嫌味を言ってしまう。そして仲間に入れないと「相手が悪い」と攻撃的になったり、上下関係、加害者被害者の関係を作ってしまい、周りを困惑させ、結果的に孤立してしまう。
・やらなきゃいけないことをやろうとすると、突然体調不良になってしまう。

僕が行ってしまうメリットの行動は「寝る前にスマホを触る」ですね。メリットの要素に当てはめると…

・早く寝たほうが次の日の活動に影響がでない(頭ではわかっている)
・面白いものに触れたい、YouTubeのライブ配信でリアル感や一体感という自分の価値観を満たしたい(短期的な目標を達成するための習慣化した不適切行動)
・スマホを触って、面白いネットニュースやライブ配信を見て「あー、面白かった」と満足するも、時計を見て「うわー、もうこんな時間か。早く寝ればよかったな」とモヤモヤする(やらなきゃいけないことをやろうとすると、突然体調不良になってしまう)

早く寝た方がいいとわかっていても、快を得るためについついやってしまうんですよね🤣

このメリットがどうなったら良いか、目指すゴールは「自己受容による新進の一致+短期的な目的(メリット)を達成する適切な行動ができる状態」です。

ゴールを目指すための解決のポイントは以下の3つ

・自責・罪悪感による強化ループの解除
・心と身体の一致
・適切な行動の習慣化

自分を傷つけてしまう自責のループから抜けて、「自分を責めてたな。やっちゃうよな。」と自己受容で自分をケアして、思考も感情も満たして一致させる行動を習慣化していく。奥が深いですね!

スキル不足からメリットのループ

前回ご紹介した「スキル不足」スキル不足とは「問題解決能力(スキル)を発揮できない状態」のことです。特徴としては、うまくいかないやり方を繰り返して行き詰ってしまいます。相手に「何か足りないものがあるんじゃないか?」ではないですね。

こちらは世代間で連鎖してしまうことも。
は「そんなんじゃダメだ!」と言われて育ち、奮い立った経験があるからこそ、自分の子供にも「がんばれ!」という意味で「そんなんじゃダメだ!」と言ってしまいます。一方で子供の立場からすると言葉通りに「僕って駄目なんだ…」と受け取ってしまいます。
励ましたいのに、逆に落ち込んでいく子供を見てイライラしてしまいますし、子供は子供で親に叱責されてしまったと不動化していく…。

そんなスキル不足からメリットのループに突入していく流れがあります。

子供が寂しくて親にかまってほしくても、スキル不足によるコミュニケーションで親から責められてしまう(攻めてしまう親もスキル不足)。責められることで可動化/不動化して、またスキル不足から怒られて、可動化/不動化して…。といった形でグルグル繰り返されます。

このループが続いていくうちに、子供はいつの間にか親のやり方を学習してしまいます。

不適切な行動をして上手くいかず、自分を責めてしまう。そこから可動化/不動化してまた不適切行動をして上手くいかず自分を責めてしまう。そこから可動化/不動化して…。といった形ですね。自分の外側で起きていたことが、自分の内側で起きてしまいます。

自分の行動を振り返って新しいやり方を作ろうとする前に自責が始まってしまい、行動を修正できなくなってしまいます。

これをやっていると、「本人はわかってはいるけど、なぜか修正できない」と悩みになってしまい、抜け出せなくなってしまうんですね…。

メリット(短期的な目的)は生物としては正しい

相手に何かしてほしい、されたくないという時に目の前のことだけを考えた場合、不快な思いをさせようが何だろうが相手が動いてくれればいいですよね。

自分がやりたくないことを避けるときに、こちらも目の前のことだけを考えたら、お腹が痛い等の身体症状を使って回避できますよね。

そのため、生物としては正しい戦略なので、これを間違っているというのは誤った考え方です。

問題は「長期的に考えたときにメリットがないどころか、デメリットになってしまう」ということです。

例えばダイエット。僕は甘いものが大好きなんですが、短期的に見たら「甘いものを食べておいしい」というメリットがあります。しかし、これを継続していくと、長期的に見た際に太ってしまい、デメリットになってしまいます。

例えば受験勉強。僕がかかわった生徒で実際にあったことですが、模試のたびにネットで先に受けた人から出回っている問題を調べたり、メルカリで先答えを買って覚えて模試を受ける人がいました。「そんなことあるのかよ」と思うかもしれませんが、予備校あるあるで、ごく少数ですが毎年一定数います。短期的に見たら好成績を残せるというメリットがありますが、長期的に見たら実力もありませんし、当然本番で合格する力はありません。もう一年というデメリットしかありません。だいたいこういう生徒は「本番になると、ものすごく緊張して頭が真っ白になるんです」と言って、親御さんもそれに納得していて、「本番さえなんとかなれば…」と信じ込んでいるパターンがありますね。

カウンセラーの役割

現代社会では戦うか逃げるかの可動化不動化の古いパターンだけではなく、社会交流主体のみんなでつながっていく新しいパターンを考えていく必要があります。

短期的な目的だけを満たすために生きることもできなくはないですが、現代社会はとても複雑化していますし、刺激が多すぎます。一方で長期的な目標だけを見て今を我慢してすり減らしていくというのも続けられません。

そのため、長期的なゴールを見据えながらも、短期的なメリットも満たす行動パターンをクライアントから引き出していくことが大切です。

さらには、ひたすら共感的姿勢を貫くことが大切ですね。周りからひたすらダメ出しをされ、「変われ変われ」と言われてきた関係性の中でメリットが作られています。そのため、相手を変えようとしない新しい関係性を作る必要があります。

カウンセラーもクライアント本人に変わってもらう必要はありません。カウンセラーは医者ではないので、治療はしません。ただ、行動はアップグレードしたいので自己受容を高めた後は具体的な行動を見つけていく必要があります。

悪いところを変えるという意識ではなく、そのままの自分をまずは受け入れること、それからうまくいくやり方を身に着けるというかかわり方を意識したいです。

終わりに

相手は決して「わざと」そういった行動をしているのではなく、「わかっているけど、なぜか修正できない」という点はとても大切だと感じました!

模試の答えを調べてから受験する予備校の生徒だったり、虚言ばかり言って注目を集めようとする同級生だったり、当時は「なぜそんなことをするのか理解できない。馬鹿だなぁ」くらいにしか思っていませんでした。

わざとそうしているわけではなく、何か事情があってそういう行動をとるようになってしまったんだなと今では考えられますね。その人たちの背景を考えていたら、講義に集中できていない時間もありましたが、そんな自分にOK出します(^^♪

相手を変えようとするのではなく、「あなたはそのままでいい」と受け入れてくれる人、そして新しい行動を獲得することをともにしてくれる人が身近にいたら、僕がその時に今学んだこと知識があれば何かできたのだろうかとつい思ってしまいます。

とはいえ、過去そのものは変えられませんから、「あの過去があったからこそ」と捉え方を変えて、今後そういった人に出会った時に自分にできることがあれば、学んだ知識を発揮できたらと思います✨

ただ知識としてインプットするだけでなく、自然と使えるように皆さんと協力しあいながらアウトプットを重ねていきます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?