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【006】TOKYO CITY RHAPSODY

お話を伺った相手:𓃡𓀞エジプトの犬さん

好きな音楽の傾向:聞いていて気持ちがよい音楽
好きなクラブ:非喫煙者ですが、副流煙を吸いたくなる時があるので、分煙クラブが好き
行く頻度:直近は凄く減って月1とか
よく頼むドリンク:ほぼレモンサワー。お腹がへったらレッドアイ、なければラムコーク
音楽を聴く手段:spotifyメインにクラブで!
現在の職種:会社員(事務)

いつもにこにこ楽しそうに踊っているエジ犬さん、たまに垣間見える音楽の趣味に幅がありすぎるのが気になって、そのバックボーン知りたいぜとお話を聞いてきました。
先にお伝えしたい。BLEACH、思春期キッズへの影響がすごい。偉大すぎ。


「(初めて意識的に買った音源が)確かORANGE RANGE『musiQ』。当時、アニメBLEACHの主題歌がORANGE RANGEで、他の曲も聞いてみたいと思って」
全てはBLEACHから始まってるかも知れないです。我々の世代は久保帯人色に染め上げられてるので
「絶妙な中二感がたまらなかった。(アニメの選曲も)世界観ドンピシャみたいな感じでした」

「イエモン(THE YELLOW MONKEY)は兄が家でずっと聴いていていいなと思ってて、ニコニコとかで漁ってると近しいものが出てくる。その時椿屋四重奏に出会って『めっちゃいいじゃん!』て」
「椿屋四重奏、UNISON SQUARE GARDENSyrup 16g私メールアドレス、シロップのアナグラムになってるんですよ。未だに使い続けてるのちょっと気持ち悪いな
「高校の時は(ライブ)、友だちが誘ってくれて1回行ったくらい。中学の時に、UVERworldのCD特典でライブが当たって初めて行って、『CDやテレビとかで見聞きしてた人たちって、本当に実在してるんだ…』。別世界のような感覚」

「大学(の頃)は友だちに誘われるまま、行けるライブは全部行って」
「トラウマだったんですよ、椿屋四重奏が急に解散したことが」
「行こうか迷ってたんです、(2010年)12月の仙台のライブに。でも、『東京でもやるだろ』って行かなかった。で、年明けて(ROCKIN’ON JAPANを)立ち読みしたら『え?活動って…終わるんだ…?』

「大学の入学オリエンテーションがあって、ひとりでポツンと座っている人達が何人か居るじゃないですか。自然と吸い寄せられるように集まって」
「その時にSyrup 16gの話をしたら、そうなんだ私もシロップ好きだよみたいな感じで。私含め、個人個人はめっちゃコミュ障なんですけど、音楽の話はできる、みたいな感じで話せて(友達になって)」
「友達がめちゃ薦めてくれるんですよね。People In The BoxTHE NOVEMBERStacicaandymoriAPOGEEblgtz嘘つきバービーどついたるねん快速東京MONICA URANGLASS…いつもその子にライブ連れて行ってもらって」
「大学の学祭、委員会に人が居なくて。誰も居ないんだったら好きなことできるんじゃね?好きな人たち呼んで、ライブできんじゃね?て。その友達が一番頑張ってました、すごいんですよ行動力が」
「(tofubeatsは)友達とドライブ行った時、プレイリストに『水星』が入ってて、『これめっちゃいい曲だね』て曲名教えてもらった記憶はあるんだけど、そこで終わってたんですよ。その時は自分の中の趣味と違ったんでしょうね」

「社会人になってからは友だちとも年1でしか会わなくなって、ライブにも行かなくなって。曲聴いてCD買って満足。行かないようにしてたんですよ、(解散したら)怖いから。ずっと同じやつを聴いたり、活動を終えてる人たちを聴いたりして」
「ニコニコを漁りyoutubeを漁り、→Pia-no-jaC←とかが入ってる作業用BGMを聴いてて、『えっ、人の声が入ってなくてもこんな面白い音楽があるのか?歌がなくても音楽なんだ…』ていう」
「この作業用BGMめっちゃ好みだなと聴いてる中にin the blue shirtがあったんですよ」
in the blue shirtを聴いた最初の印象が『頭の良い人が作ってそうだけど、これを聴いてると私の頭おかしくなりそう』って、不思議な感じがあって気になり始めて」

「(京都メトロでの)PLAYSET vol.3、in the blue shirtが動画を上げてたんですよ、告知の動画。それを見て『なんでこんな気合が入ってるんだろう?』(有村さん)大学院を修了して就職して活動量減ってるような気がするな…?て(活動終了の気配を感じて)ソワッとしちゃって
全然そんなことなかったんですけど
そのPLAYSETimaiさんも出てたしmatsu&takeさんも出てたしパソコン音楽クラブも出てたし、ここでまえだみみに会ったんですよ」
「終演後、すごいよかったな~とソファで放心状態の時に、隣に座ってる子がすごい金髪ですごい可愛いなと思って、めっちゃよかったですねみたいな話をテンション上がっててしたら、帰りも歩いて一緒に帰り、アカウントを交換し、なんかBLの話をしながら帰った気がする」
「本当にすごい回でした。これがきっかけでライブを観に行くように」

「パソコン音楽クラブとかimaiさん経由でクラブっていう場に初めて触れて。DJ、怖いイメージしかなかったんですけど、どうやらそういうわけでもないらしいぞと」
(DJのイメージ)なんかムキムキでタンクトップ着てて、絶対鍛えてなきゃダメみたいな…
「ライブハウスっぽい、音箱との出会いみたいなのがあって。知らなかったんすよ音箱とチャラ箱の違いも」
「in the blue shirt、パソコン、imaiさん、そこでtofubeatsが出てくるんですよ。(ドライブで)『水星』を教えてもらったことがここで思い出されてばちんって繋がって、『えっ、これ知ってる!ここか~!』て
「Spotify(のtofubeats楽曲)で一番最初にお気に入りしてるのは『ふめつのこころ』。(ゆのべさんとかみんなが曲やってて)思い出すとすごいすね、広がり方が一気に」

「私、音楽とか趣味とか、好きになってきたものが人に勧められてきたものなんですよ。これを自分が本当に好きなものとして話していいのかなってずっと葛藤してたんです。でも、クラブではDJが自分の知らない曲をいっぱいかけてた。Shazamしてる人がいたり、『これ何の曲だっけ、めっちゃいい』みたいな話をしてる人がいたり、それぞれ皆笑顔で、それがめっちゃいいなと思って。別に人から勧められた曲好きだって言っても、別にいいじゃんって、自分が何かを好きになるプロセスを受け入れられた感じがした」

「(imaiさんのアルバム)『Wonder Drops』、聴いててすごい気持ちいい。気持ちを作り始めて一番いい所でウワーッて抜けてくみたいな、きれいに持って行ってくれるのが大好き」
「だからDJとか好きなんだろうな。曲(単体)も好きなんですけど、いかに流れが心地いいかみたいなとこは大事かも」


現在激務過ぎるエジ犬さん、激務なのに京都メトロでお会いできたので(我々は関東在住)、雪降る夜明け前の客が全然居ない烏丸のマクドでコーヒーを啜りながらお話を聞いてきました。そうだクラブ帰りってこういう感じだったなと勝手に楽しかったです。今度ちゃんとしたご飯を奢ります(宣言)

(2024年3月某日・始発待ちのマクドナルドにて)

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