見出し画像

【KONG】これぞまさに海物語

暑い日は朝イチから海に飛び込みたくなるKONGです。

『ボチャン』と可愛らしく飛び込むのではなく、高いところから『ドバーン』と。

東京で海水浴をしたことないのでわかりませんが、高校の頃に住んでいた山口県には飛び込める海がたくさんありました。

今日はその中でも強烈だった出来事をひとつ。

ある日友人達と海へ行き、適当に魚を探したり、浮き輪でプカプカしたりと各々個人プレーで遊んでいたら、誰が言ったわけでもなく自然と【誰が早く沖の方まで泳げるか】が始まりました。

KONG一行の中には『セポイ』と呼ばれている元陸上部の男がおり、その男は運動神経に関しては抜群で
「はぇぇ!!」
「やべぇ!」
などと笑わせながらも圧巻の泳ぎを披露し、あまりの早さに一同はセポイを追いかける形になっておりました。

しばらく泳ぎ続けると、

あら不思議…

……。

セポイが海面に立ったのです。

海面に直立。

人類が何かしらの進化をした瞬間かと思い

一同『( ゚д゚)ポカーン』

そして、そのままセポイは笑顔で両手を振り手招きをするだけで何も言わず…

恐る恐る近くまで寄ってみたらテトラポットのような物体の上に立っておりました。

しかし、そのテトラポットにはウニが所狭しと生息しており、
ヤツの足元にもウニが大量に…。

ヤツはそれに気づかず踏んでしまった為、足の裏はウニのトゲだらけになり…苦痛に耐えながらも、誰かを道連れにしたかったようでした…。

競争を中断し、
浜辺に戻りヤツの足の裏を見たところ…

ウニのトゲは先端がとても折れやすくなっているのか、足の裏には黒い点々が無数にある状態…

カオス…。


そんな時に力を発揮する『やたらサバイバル知識がある風なヤツ』がこう言いました。(ある風なので知識はありません)

「こりゃ…血管に入って心臓まで行くのは…時間の問題じゃぁ…」

それを聞いたセポイは

「全部…取ってくれ…」

と訴え、カッターナイフで足をチクチクされながらその場で全部摘出…
(※絶対真似はしないでください。)

おかげで足の裏はズタズタになり、     残りの数時間はパラソルの下で体育座りをする結果に…。

そんなセポイはパラソルの下に置いといて

夕暮れ時になりKONG一行は防波堤みたいな所に向かい、まさに青春の1ページのようなシーンで一人がこう言いました。

「ここから飛び込もう」

そしてなんの躊躇もなく2階ぐらいの高さから飛び降り…

『ドバーーーーン』

と音を立て、
姿が見えなくなるぐらい沈み、
数秒後に浮いてきました。
(※絶対に真似はしないでください)

一同「おぉーー!!」

と歓声や拍手をしている所に

セポイが何かを叫びながらパラソルから走って来るではありませんか…。

そして…。

「□☆#&Τ□@Υ▽○<※Τ!!!!!!!!!」

と、
かなりの助走から海に飛び
その跳躍力に一同がさらに沸き上がります。
(セポイは過去に三段跳びの市内記録者)

思った異常に飛ぶセポイを目で追っていたら

『ドバーーーーン!!!!』

ではなく、

『バチョん!!』

と…。

海に沈む筈の頭が海面スレスレの所に…。

……。

それ以上は沈まない…。

…。

飛びすぎた結果…。

セポイの着地地点にはテトラポットが…。

苦痛に顔を歪ませながらパラソルの下で再度足の裏を出すセポイに

「こりゃ…傷口から既にトゲが侵入しとる…病院じゃ…。」

と…。

こうしてKONG一行は強烈な思い出と傷痕を残し海を後にしました。

めでたしめでたし。

また、来週!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?