短パンで悪いか。
どうも。
KONGです。
それは遡る事、十数年前。
ひょんな事からKONGは、当時働いていたバイト先の研修旅行に参加する事になった。
行き先は、なんとグアム。
しかも3泊4日!
それはKONGにとって、初めての海外旅行となったのだ。
海外によく行く友達からは
『グアムは日本語通じるから大丈夫!』
『とにかく食べ物の量が多い』
『基本は肉!』
など、心躍る情報ばかりを得ていたので、ウキウキ気分で旅行当日を迎えた。
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グアム初日。
初日の研修プログラムが終わった後は、待ちに待った自由行動タイム。
単独行動は基本NGなので、4人1組の班行動が条件だったのだが、
我々の班には英語を話せる人もいたので何の心配もなく街をフラフラ。
そんな中1人が「海に行きませんか?」とナイスなアイデアを提案。
勿論みんな大賛成。
一行はのんびりと海を目指す事になった。
到着した海は驚く程綺麗で、なんかデカめの水槽なんじゃないかと疑ってしまうぐらい、あっちこっちに魚がウヨウヨ。
売店みたいな所では餌も売っており、それを持ったまま海に潜ると可愛い魚もわんさか寄ってくる。
魚群のオンパレード。
こんな体験初めてである。
上がるテンション。
高まる鼓動。
気分は、うれしい!楽しい!だいすき!って感じだ。
「そういえば貝吹ちゃん、日焼け止め塗った?」
メンバーの1人がKONGに問いかけた。
日焼け止め?
そういえば塗っていない。
でも今はそんな事より魚が気になって仕方がないのだ。
「大丈夫っす!それよりも今は魚っすよ!!」
魚と一緒に泳ぐという体験に感動しっぱなしだったKONGは、他の人達は浜辺を散歩したり売店でゆったりとする中、日が暮れるまで魚を見て過ごした。
その日の夕方。
ホテルに到着し夜ご飯も済ませた後、なんとホテルにもプールが付いていると知る。
「よーーし、みんなでプールにも行こうぜ!!」
そう言って足を踏み出した、、、その時。
「うぎぃ!!」
KONGの背中に激痛が走る、今まで何ともなかったはずなのに…
「どうかした?」
同じ班の人が心配そうに、聞いてくれた。
「痛いんです…背中…」
「背中?」
読者のみなさんはもうお気づきだろう。
ここへ来て、日焼け止めを塗らなかったツケが返ってきたのだ。
背中の痛み、というと思い出すのがスラムダンクのあのシーン・・・。
強豪山王戦の終盤。
チームの為にボールを追いかけ、コート外に飛び込んだ桜木花道は、
飛び込んだ勢いでお偉いさん達の机に突っ込み、背中に怪我を負ってしまう。
名誉の負傷である。
一方。
日焼け止めの忠告を無視して
小魚に興奮しながら、グアムの強烈な日差しを背中で浴び続けたKONG。
背中を怪我してでも勝つ為に試合に出続けた桜木花道。
背中が酷い日焼けにより、結局グアム初日の夜をリタイアし、部屋で静養する事になったKONG。
安西先生・・・プールに入りたかったです・・・。
グアム二日目。
その日は終日自由行動のスペシャルディ!
各々行きたかったショッピングモールや観光地に飛び立って行ったが、
背中が痛すぎて服を着る事すら難しいKONGは、ホテルのプールで背中を冷やす為、ただひたすら浮いていた。
「こんなの日本と変わらねぇじゃねぇか…」
拗ねるKONG。
だがしかし。
ホテルでも海外を味わう方法はいくらでもある。
例えば、現地の人とのコミュニケーションである。
折角海外に来たのだ。
拙い英語でも、ここは一つ外国人との会話に挑戦してみるか!
折れかけた心を奮い立たせ、プールから出るKONG。
周りを見渡すと、ちょうどすぐ近くに監視員さんがいるではないか。
監視員らしい、みるからに屈強なボディだ。
「よーーし!」
勇気を振り絞り声をかける。
「うぇあーいず、レストルーム?」
「滝の裏にあります」
まさかの日本語で返答がきた。
「お〜サンキュー…」
「どういたしまして」
もう、日本じゃねぇかよ…。
なんで俺が英語であなたが日本語なんじゃい!!!
以上。
KONGの初めての海外旅行の思い出でした。
それでは!
また!
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